[アニメ　レビュー]　明日ちゃんのセーラー服　第六話　明日、お休みじゃないですか

明日ちゃんのセーラー服

「明日ちゃんのセーラー服」は蝋梅学園中等部1年3組に在籍する明日小路を主人公に、ありふれた青春の1ページを丁寧に描いた作品である。

　毎回、小路とそのクラスメートの個々の関係にスポットライトが当てられ、彼女たちが仲良くなってゆく様子が描写される。少女たちの作画や背景も気合が入っており、キラキラした青春のひとコマを美しく描き出している。

　第六話では、小路にとって特に重要だと思われるキャラクター・木崎さんとのエピソードが描かれている。クラスのお友達としてだけではなく、もっと進んだ親友ポジションへのフラグが見え隠れするエピソードとなっている。

　この作品では真正面からお風呂シーン等を描写しており、誤魔化しなしの描写にその覚悟を感じる。世間のあやふやな基準に振り回され、キャラクターの魅力や作品の世界観を犠牲にしなかったのは素晴らしいと思う。

　残酷な現実やドロドロの人間関係なんてものは皆無。お風呂シーンはあってもエロの文脈はなし。明るく楽しいキラキラ輝く青春。そういうものが観られる作品だ。

※本記事は2022年2月18日時点での視聴をもとにした記事です。

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第六話　明日、お休みじゃないですか

　第六話の長さは23分40秒（1420秒）。独断で起承転結の４つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。

<登場人物>

明日　小路（あけび　こみち）

主人公の中学1年生。母親の手作りのセーラー服を着て登校している。廃校寸前の小学校の卒業生で、同い年の友達を作ることに強い憧れがある。そのためクラスメイトに積極的に関わろうとする。黒髪ロングヘアの美少女。

木崎　江利花（きざき　えりか）（きざき　えりか）

学校の初日に自己紹介でダダ滑りをした小路を励ましてくれた隣の席のクラスメイト。金髪ロングでツーサイドアップの美少女。

明日　ユワ（あけび　ゆわ）

小路の母。洋裁の仕事をしている。小路のセーラー服を作った。自身も蝋梅学園の卒業生。

明日　花緒（あけび　かお）

小路の妹。小路をそのまま小学三年生にしたような感じの女の子。小路と仲の良い描写が多い。

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明日、お休みじゃないですか

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　第六話の見どころ

• 世界観を支える美しい画作り
• キャラクターの表情や仕草へのこだわり
• 木崎さんと小路が仲良くなる過程

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※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。

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起　（407秒）

0-30
木崎さんをコソコソ観察する小路　30秒

30-35
バレていました　5秒

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35-2:05
OP：「はじまりのセツナ」蝋梅学園中等部1年3組　90秒

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2:05-2:30
家に友だちを呼ぶ決意をする小路　25秒

2:30-2:45
もうご飯できるのに掃除開始　15秒

2:45-3:25
誘い方がわからない小路　40秒

3:25-4:25
とんちんかんな会話　60秒

4:25-4:35
木崎さんに図書室へ誘われる　10秒

4:35-5:35
釣りに興味津々の木崎さん　60秒

5:35-6:00
ふたりの距離が近づく　25秒

6:00-6:47
楽しみだわ　47秒

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承　（183秒）

6:47-7:00
1時間も早く来た木崎さん　13秒

7:00-7:30
待ちきれない様子　30秒

7:30-7:40
絶対いいとこのお嬢様　10秒

7:40-8:00
キチンとした格好で木崎さんに会いたい　20秒

8:00-8:30
木崎さんが危ないっ！　急げー　30秒

8:30-9:00
なぁんだ　30秒

9:00-9:30
木崎さんを褒め殺し　30秒

9:30-9:50
大きなお魚が釣れますように　20秒

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転　（325秒）

9:50-10:30
お米でアブラハヤを釣る小路　40秒

10:30-11:00
まったく釣れない木崎さん　30秒

11:00-11:40
飛んだけど木に引っかかっちゃった　40秒

11:40-12:00
回り込んで　20秒

12:00-12:30
かかった！　30秒

12:30-13:00
助けにきたよ　30秒

13:00-13:20
ウェーダー脱いだ　20秒

13:20-14:00
やったー　40秒

14:00-14:30
かわいそうだからリリース　30秒

14:30-15:15
もうすっごく仲良し　45秒

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結　（415秒　+　90秒）

15:15-15:30
小路、痛恨のミス　15秒

15:30-16:10
小路の家へ　40秒

16:10-17:00
かっこいい小路ママ　50秒

17:00-17:30
小路ショック　30秒

17:30-18:00
先に下の名前で呼ばれてしまった　30秒

18:00-19:00
木崎さんへの気づかい　60秒

19:00-19:30
木崎さんは特別　30秒

19:30-20:00
花緒ちゃんｗｗｗ　30秒

20:00-20:40
ママ強し　40秒

20:40-21:00
また遊びに来て　20秒

21:00-21:25
これだけじゃ足りないなぁ　25秒

21:25-21:50
下の名前で呼び合い　25秒

21:50-22:10
嬉しくて嬉しくて　20秒

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22:10-23:40
ED：「Baton」明日小路　90秒

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シーンリプレイ

3:25-4:25
とんちんかんな会話　60秒

10:30-11:00
まったく釣れない木崎さん　30秒

　繊細に表現された小路の表情の変化。小路の優しく素直な一面を描き出している。

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6:00-6:47
楽しみだわ　47秒

　あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ……ってなる。木崎さんエロい。

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14:30-15:15
もうすっごく仲良し　45秒

　小路といるとはしゃいで大胆になってしまう木崎さん。まさに「こんなのママに見られたら、ひどいことになるわ」である。

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21:25-21:50
下の名前で呼び合い　25秒

　第六話はこのシーンの為にあったと言っても過言ではない。このふたりの関係は、この作品のなかでも特別なのだ。

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感想

　人物の描写や背景にはリアリティが感じられるのに、彼女たちの純粋さや存在はまるでファンタジーのようだ。そのファンタジー度合は異世界転生ものなんて軽く超えている。

　思春期男子における”少女”に対する幻想が、そのままアニメになったらこんな感じだろう。思春期の男子はこれくらいのイメージでクラスの女子たちをとらえているものだ。もちろんそんな幻想はそうそうに壊されるのが普通で、勝手な幻想を抱かれたほうもいい迷惑である。

　不思議なものでおっさんになると、若い女の子に再び同じような幻想を抱き始めるのだ。もしかしたらこの子たちに限っては、綺麗で、かわいくて、純粋なのではないかと。バカかよ。

　このアニメがこんなにも美しく感じるのは、実際には存在しない美しいものを画面に描き出しているからだ。目の前の映像がありえないものなのだと理解しながら、ニヤニヤとこの幻想の世界を覗くというのが、この作品のまっとうな楽しみ方なのではないだろうか。

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