[アニメ レビュー] 僕とロボコ #2 メイコとロボコほか

僕とロボコ

 かつて漫画やアニメといえばギャグものが花形であった。私の年代でいうと「ハイスクール奇面組」や「Dr.スランプ」あたりだ。TVの再放送だと「ギャートルズ」とか「バカボン」が印象に残っている。

「僕とロボコ」はそういった時代のテイストを感じさせてくれる作品だ。内容は令和にふさわしく、昭和に比べればお行儀のいいお笑いアニメになっている。しかし作品内で取り上げるパロディの幅広さは、昭和並にぶっ飛んでいるといえるだろう。

 どう考えても微妙なデザインと声のロボコに拒否反応を起こすかもしれない。でも大丈夫。主人公のボンドと同じように、すぐにロボコのことが好きになるはずだ。

※本記事は2023年5月30日時点での視聴をもとにした記事です。


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[アニメ レビュー] 僕とロボコ #2 メイコとロボコほか

 各話の長さは3分00秒(180秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

ロボコ
平家に来たOM(オーダーメイド)と呼ばれる超高性能メイド型ロボット。美少女OMが来ると期待していた凡人にはがっかりされた。いわゆるドラえもんのポジション。
平 凡人(たいら ぼんど)
ロボコの主人である物語の主人公。バミューダ小学校に通う5年生。メガネをかけている、いわゆるのび太ポジション。
我知 ゴリラ(がち ゴリラ)
ボンドの親友であだ名はガチゴリラ。ゴリラのように屈強な小学生。いわゆるジャイアンのポジションだが、品行方正でとても優しい性格の少年。
金尾モツオ(かねお モツオ)
ボンドの親友であだ名はモツオ。名前の通りのお金持ち。ボンドとガチゴリラとの時間を大切にしている。いわゆるスネ夫のポジション。メイコという美少女OMを連れている。
(まどか)
バミューダ小学校のアイドル的存在の美少女。あだ名は円ちゅわん。いわゆるしずかちゃんのポジションだが、勝負事になるとキャラデザが変わるほどの勝負師。
メイコ
金尾家のモツオ専属の最新式OM。あまりに優秀なためロボコに敵視されるが、後に仲良くなった。


#1~#4 ボンドとロボコ/メイコとロボコ/あの子とロボコ/山とロボコ

 各話の見どころ

  • 幅広い他作品からのパロディ
  • 観るほどに良くなるロボコの印象
  • 絶え間ないロボコのボケとボンドのツッコミ

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



#2 メイコとロボコ

起 (48秒)

0-18
ガチゴリラとモツオ 18秒

18-38
喧嘩腰のロボコ 20秒

38-48
意外とやさしいガチゴリラ 10秒


 ボンドの友達のガチゴリラとモツオのパート。

承 (92秒)

48-1:00
メイコとはりあうロボコ 12秒

1:00-1:32
バカにされるロボコ 32秒

1:32-1:55
シュークリーム対決 23秒

1:55-2:20
ことごとく負けるロボコ 25秒


 メイコVSロボコのパート。

転 (20秒)

2:20-2:40
蜂に襲われピンチ 20秒


 蜂に襲われるパート。

結 (20秒)

2:40-3:00
生命奪えるロボコ 20秒


 ロボコに助けられるパート。

#5 ロボコ?とロボコ

起 (43秒)

0-15
だれ? 15秒

15-43
これがロボコ!? 28秒


 美少女になったロボコに起こされるパート。

承 (47秒)

43-1:00
ドキドキするぅー 17秒

1:00-1:30
なんか調子狂う 30秒


 美少女ロボコにドキドキするパート。

転 (60秒)

1:30-2:00
こっちのがイイ 30秒

2:00-2:30
プールに行く約束した 30秒


 美少女ロボコをプールに連れていくパート。

結 (30秒)

2:30-2:46
準備運動は大切 16秒

2:46-3:00
泳ぐのはええ! 14秒


 元のロボコに戻ってしまうパート。

#9 秘密とロボコ

起 (30秒)

0-17
町で人気のロボコ 17秒

17-30
Dr.モッコスとカニオ 13秒


 愛されるロボコのパート。

承 (70秒)

30-55
妙々寺トゥカサ 25秒

55-1:00
ルイ花技 5秒

1:00-1:05
西キャド総三郎 5秒

1:05-1:18
金尾モツオ 13秒

1:18-1:24
ローボコっ♡ 6秒

1:24-1:40
バミュ4をスルー 16秒


 バミュ4に囲まれるロボコのパート。

転 (47秒)

1:40-1:55
バイトしてる 15秒

1:55-2:03
明日はボンドの…… 8秒

2:03-2:19
やさしいふたり 16秒

2:19-2:27
自転車! 8秒


 明日はボンドの誕生日のパート。

結 (33秒)

2:27-2:40
ほぼロボコ 13秒

2:40-2:45
すっごく気に入った 5秒

2:45-3:00
速すぎて捕まった 15秒


 ロボコにもらった自転車がロボコのパート。

シーンリプレイ

1:00-1:30
なんか調子狂う 30秒

 美少女ロボコのときは下ネタNGです。


1:18-1:24
ローボコっ♡ 6秒

 少女漫画の主人公ムーブをかますロボコ。腹立つけど面白い。


2:40-2:45
すっごく気に入った 5秒

 ここでちょっとイイ話かましてすぐにオチをつける。テクニックというよりも、作者の照れ隠しのような気がする。


感想

 3分のなかに複数のネタがあり、アッというまに終わってしまう。ひとつのエピソードとしてまとめるのにはかなりの実力が必要かと思われるが、非常に綺麗にまとめられている。

 今回レビューしたどのエピソードも”観せたい”部分に時間を使い、オチの部分はスパッと短い時間で落としていて切れが良い。3分という限られた時間を有効に使い、必要な要素を提示したうえでオチをキッチリ楽しませる。まさにプロの仕事といえよう。

 作画も綺麗でよく動くので、他作品のパロディネタも映えるし声の演技もピッタリ。普段のロボコと美少女版ロボコもそれぞれに魅力があり、どちらも好きになってしまうだろう。一昔前でいう「ロボコかわいいよロボコ」というやつだ。

 この作品は日本の漫画やアニメを土台としたギャグ作品であり、その内容を余すところなく楽しめるのは基本的に日本人だけだ。ジャパニメーションといえば、メジャーなメディアなどでは大作ばかりが持ち上げられがちだが、私の思う日本のアニメの大好きなところは、くだらないギャグや場面にものすごい作画コストをかけたりするところなのだ。