[アニメ レビュー] 治癒魔法の間違った使い方 第3話 過酷! リングルの闇!
治癒魔法の間違った使い方
異世界転生ものではいろいろな事情で転生する。この作品の主人公であるウサトは、勇者として召喚されたクラスメイトと先輩に巻き込まれて召喚された。
勇者の才能が無いウサトだったが、代わりに治癒魔法の才能があることがわかる。そこを救命団の団長ローズに買われ救命団へ入ることとなった。
王国のあらゆる人間に恐れられているローズの厳しい修行に耐え、なんとか実力が追いついてきたウサト。果たして次なる試練を乗り越えることができるのだろうか。
※本記事は2024年1月30日時点での視聴をもとにした記事です。
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第3話 過酷! リングルの闇!
第3話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- ウサト / 兎里健(うさと けん)
- 勇者として召喚されたカズキとスズネに巻き込まれてリングル王国に召喚された。治癒魔法の才能があることが分かり、ローズにより救命団に連れ去られた。
- ローズ
- 容赦ない態度でウサトをしごく救命団の団長。とてつもなく強い。
過酷! リングルの闇!
<ストーリーの流れ>
⇩
兎の魔物との出会いとグランドグリズリーの生態観察
⇩
グリズリーたちをもてあそんだ大蛇に戦いを挑む
⇩
大蛇との戦闘を終えローズに認められる
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (300秒)
ある程度修行に慣れてきたウサトに課された試練は、”リングルの闇”と呼ばれる魔物が跋扈する森で凶暴なグランドグリズリーを狩るというもの。強引にリングルの闇へ放り込まれたウサトはローズへの恨み言が止まらない。しかし2日目からはサッと気持ちを切り替える。文句をたれつつも試練に向き合う主人公らしい前向きなウサトの態度に心を掴まれる。まさに”ツカミはOK”といったところだ。
0-1:05
リングルの闇でグランドグリズリーを狩るまで帰ってくるな 65秒
1:05-1:19
そこにいました 14秒
1:19-2:49
OP:「Cure」waterweed 90秒
2:49-3:30
ブルーグリズリーまで出てきた 41秒
3:30-4:00
川に逃れたウサト 30秒
4:00-4:30
ローズに文句たらたらのウサト 30秒
4:30-5:00
ウサト始動 30秒
承 (310秒)
心機一転グランドグリズリーの調査に乗り出すウサト。怪我をした魔物を治療したり、グランドグリズリーに情がうつりはじめたりとウサトの生来の優しさが感じられる。魔物なりのココロが感じられるウサギの魔物やブルーグリズリーの親子。それらと対照的に描かれる恐ろしい大蛇のギャップがこのパートのポイントだ。
5:00-5:20
グランドグリズリーの居場所を探して 20秒
5:20-6:10
ウサギの魔物の怪我を治してやる 50秒
6:10-6:40
ウサギの魔物になつかれる 30秒
6:40-7:15
グランドグリズリーの所まで案内してくれる魔物 35秒
7:15-7:50
グランドグリズリーたちの生態観察 35秒
7:50-8:30
安全な水場を教えてくれるウサギの魔物 40秒
8:30-9:40
グランドグリズリーより恐ろしい大蛇 70秒
9:40-10:10
グランドグリズリーたちに情が湧きはじめる 30秒
転 (290秒)
グリズリーたちをズタズタにした大蛇に戦いを挑むウサトのパート。ウサトが大蛇に怒りを向けたのは、獲物を取られたからではなく命をもてあそんだからだ。こういう命に対する姿勢こそ彼の真の才能と言えるだろう。試練の達成のためとはいえ意を決してグランドグリズリーの討伐に向かったウサトの気持ちが、大蛇によって一瞬で奪われてしまった。「承」で描いた対比が活かされる場面だ。
10:10-10:50
ウサトを止めるウサギの魔物 40秒
10:50-11:50
大蛇にもてあそばれたグリズリーたち 60秒
11:50-12:38
ブルーグリズリーの子どもに大蛇討伐を誓うウサト 48秒
12:38-13:30
ウサトを心配してくれる先輩たち 52秒
13:30-14:10
大蛇の居場所まで導くウサギの魔物 40秒
14:10-15:00
覚悟を決めて立ち向かうウサト 50秒
結 (430秒 + 90秒)
お互いに大ダメージを負い互角の戦いを繰り広げる大蛇とウサト。毒の治療、子どもグリズリーとの連携、どちらもこの試練で得たものである。トドメこそローズに譲ったが、大健闘といえる活躍だった。ウサトの才能は本物で、ローズに「私に似ている」と言わしめるほどだ。魔王軍の進軍にも言及され、ペットという強力な味方を得たウサトが、今後どういった活躍を見せるのか楽しみだ。
15:00-15:40
お互いに譲らない攻防 40秒
15:40-16:10
体内からの解毒は習得済み 30秒
16:10-17:10
子どもグリズリーとのコンビネーション 60秒
17:10-18:10
絶体絶命の危機に助けに来たローズ 60秒
18:10-19:00
ウサギの魔物はローズのペットだった 50秒
19:00-19:40
格上との戦闘をさせる目的だった 40秒
19:40-21:10
みんなまとめて連れて帰るローズ 90秒
21:10-21:30
戦場に立つ資格を得たウサト 20秒
21:30-21:50
もうすぐ魔王軍が来る 20秒
21:50-22:10
魔王軍の進軍 20秒
22:10-23:40
ED:「Green jade」ChouCho 90秒
シーンリプレイ
11:50-12:38
ブルーグリズリーの子どもに大蛇討伐を誓うウサト 48秒
試練の達成よりも命が雑に扱われた現実に怒るウサト。その視点こそウサトの資質であり才能である。
16:10-17:10
子どもグリズリーとのコンビネーション 60秒
ウサトの優しさがなければ、子どもグリズリーに助けられるという事象も起こらなかった。
19:40-21:10
みんなまとめて連れて帰るローズ 90秒
やっぱりローズさんは別格だぜ。。。これくらい強くないと戦場で他人を助けることなどできないということだ。
感想
リングルの闇と呼ばれる森での試練の回だ。このなかで短い間にも成長をみせるウサトの精神的な強さがよく描かれていた。その優しさでブルーグリズリーの子どもをペットにもしている。
グランドグリズリーの討伐することを目的としていたウサトは、獲物を知るために生態観察をはじめる。そこでグリズリーたちを観察するうちに情が移ってしまう。それでもウサトは討伐を決断した。
それは命を奪う責任を引き受ける覚悟をしたということだ。だからこそ意味もなくグリズリーの命を奪った大蛇に怒りが湧いたのだ。
大蛇との戦いは壮絶なものとなった。大蛇は見かけによらず知能も高く強いうえに戦略的だ。アクション偏重になることなく描かれた戦闘シーンは、演技も素晴らしく見ごたえがあった。
予定外の大蛇との戦闘でボロボロになったウサトであったが、実戦を経験することによって魔法も精神力も成長できた。そのベースにはウサトの優しさがあり、それこそが彼の行動原理であり一番の才能なのだ。
ローズはウサトの才能を見抜いており、彼の”優しさ”を最大限に発揮できるように厳しい修行と試練を課している。もうすぐ始まるという魔王軍との戦争。ウサトはそこでローズの修行の真の意味を知ることになるのだろう。
ローズからリングルの闇でグランドグリズリーを狩るという試練を課せられるウサト