[アニメ レビュー] 英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~ 第1話 英雄王イングリス、転生す

英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~

 いままさに今際の際にある英雄王イングリス。成すべきことを成し大往生のそのとき、女神アリスティアのはからいによってひとつだけ願いを聞き届けられるという。イングリスが望んだのは、自分がもし王ではなく武人となる道を選び、その道を極めていれば……というものだった。かくしてイングリスは生まれ変わり、武人の道を歩むこととなる。ひとりの女の子として。

 転生したイングリスは前世の知識と経験、さらにエーテルを操る能力を受け継いでいる。そして自分の美少女っぷりに見とれてしまうことも。イングリスの実力は折り紙付き。新しい人生もどんどん自分で切り開いてゆく爽快さが楽しい。

 作画や演出も良くイングリスをはじめとするキャラクターたちの美少女っぷりもひときわ目を引く。転生者に食傷気味の方々にも「おっ」と思わせる魅力を持った作品だ。

※本記事は2023年1月2日時点での視聴をもとにした記事です。


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第1話 英雄王イングリス、転生す

 第1話の長さは23分50秒(1430秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

イングリス・ユークス
英雄王イングリスの生まれ変わり。前世と同じ名前をつけてもらった。愛称はクリス。武を極めるために転生した。順調に美少女として成長しているが、たまに心がジジイに戻る。
ラフィニア・ビルフォード
イングリスとは同い年の従姉妹。こちらもまた美少女。愛称はラニ。
ラファエル・ビルフォード
イングリスたちより8っつ上のラフィニアのお兄さん。特級印を持つ英雄になることを運命づけられた人物。武術の才能だけでなく、その精神も気高いあっぱれな少年。


 民のために尽くし国民に愛された老王イングリスは静かなる眠りにつく間際にあった。イングリスはその功績により女神アリスティアより願いを叶えられ、クリス♀として生まれ変わり新しい人生を歩もうとしていた。

 この時代の脅威・魔石獣の襲撃を受け母と避難するクリス。そこにはいとこのラファエルとラフィニアも避難していた。しかしそこにも魔石獣の襲撃が。力不足を自覚しながらも勇気を持って剣を取ったラファエル。その心意気が気に入ったクリスは、目からビームで見事に魔石獣を打ち破ったのだった。

 5歳になったクリスはラフィニアとともに順調に育っていた。同じくラファエルも優秀な騎士として剣術に励んでいた。ある日、ランバー商会と騎士団の手合わせが行われたが、商会の息子ラールは魔術の使い手で騎士団はても足も出なかった。ラールとの対戦を申し出たラファエルにクリスはアドバイスをするが、あと一歩のところで負けてしまう。

 調子にのるラールの目に余る言動に、ついにクリスが立ち上がる。能力を抑えつつ剣技だけでラールを圧倒し勝利するクリス。彼女(5歳)の新しい人生はまだ始まったばかりだ。

 第1話の見どころ

  • たまにジジイに戻る美少女クリス
  • ラファエルの気持ちのまっすぐさ
  • ラールとクリスのバトル

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (205秒 + 90秒)

0-40
老王イングリス逝く 40秒

40-1:30
女神アリスティアとの再会 50秒

1:30-2:45
転生を願うイングリス 75秒

2:45-3:25
クリス♀誕生 40秒


3:25-4:55
OP:「DAY1」AUO feat. MORISAKI WIN  90秒


 老王イングリスがクリス♀として転生するパート。

承 (430秒)

4:55-5:55
エーテルをその身にまとい転生 60秒

5:55-6:35
魔石獣 40秒

6:35-7:05
ラファエルとラフィニア 30秒

7:05-7:55
戦いたくて大興奮のクリス 50秒

7:55-8:40
ラファエルは希望の存在 45秒

8:40-9:10
魔石獣の襲撃 30秒

9:10-10:10
ラファエルの心意気 60秒

10:10-11:00
赤ん坊の目からビーム 50秒

11:00-11:35
バレた!? 35秒

11:35-12:05
もっと恐ろしいプリズマー 30秒


 この世界の脅威である魔石獣を紹介するパート。

転 (380秒)

12:05-13:00
良い子に育ったクリス5歳 55秒

13:00-14:00
ラファエルの剣術 60秒

14:00-14:30
ランバー商会との手合わせ 30秒
 
14:30-14:50
ラール 20秒

14:50-15:55
魔術を使っていた 65秒

15:55-16:35
クリス以外は気づいていない 40秒

16:35-17:00
騎士団をバカにするラール 25秒

17:00-17:50
クリスのアドバイス 50秒

17:50-18:25
おしい! 35秒


 ランバー商会との手合わせでラールにボコられる騎士団のパート。

結 (230秒 + 95秒)

18:25-18:50
私がカタキをとる 25秒

18:50-19:00 
あおるラール 10秒

19:00-19:35
ラールを挑発するクリス 35秒

19:35-20:05
父の弱み 30秒

20:05-20:40
エーテルは使わない 35秒

20:40-21:45
剣技で圧倒するクリス 65秒

21:45-22:15
さらなる高みを目指して 30秒


22:15-23:45
ED:「セルフハグ・ビッグラヴ」ゆいにしお 90秒


セルフハグ・ビッグラヴ

23:45-23:50
エンドカード 5秒


 クリスがその実力をほんのちょっと見せるパート。

シーンリプレイ

10:10-11:00
赤ん坊の目からビーム 50秒

 やっぱりビームと言えば”目”からだよねー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー。


17:50-18:25
おしい! 35秒

 ラファエルに足りないのは経験だけ。そのまま真っすぐに成長してほしい。隣にずる賢い参謀がいれば鬼に金棒。


20:40-21:45
剣技で圧倒するクリス 65秒

 


感想

 魅力的なキャラクターと美しい作画、描くべき部分を優先した時間配分、あらゆる部分に巧みさが感じられる。異世界転生ものがあふれる現在においても、ひときわ輝きを放つ作品といえるだろう。

 女神に「生涯を己の”武”のために捧げていたら」という願いを聞き届けてもらったイングリス。OPでは複雑そうな衣装でガンガン動いているが、本編でもそんな姿が観られると嬉しい。今回のバトルシーンもなかなかのものだった。

 お話の導入部分と最後のクリスとラールのバトルシーンは短め。逆に魔石獣のシーンと騎士団がコテンパンにされてラールにあおられるシーンは長め。サッと始まりスパッと終わるメリハリのある気持ちよさが際立つ。このあたりの語り口のうまさも作品への期待感を持たせてくれている。

 また画面の中で主人公クリスのイメージカラーの赤。OPの騎士団のマントにも赤色が使用されており、物語の中で強大なチカラのイメージを象徴していると思われる。赤色はランバー商会のジジイと息子にも使われており、今後また嫌がらせしてくる可能性を予感させる。

 今回は実力を発揮することはなかったが、今後のラファエルの成長も期待大だ。経験不足さえ克服すれば立派な聖騎士に成長するに違いない。妹のラフィニアもクリスの友としていろいろと活躍してくれそうだ。クリスだけでなくこの兄妹からも目が離せない。

 もうお腹いっぱいと思われた転生ものだが、こんな魅力的な作品が登場するとは。これだからオタクはやめられない。この先も魅力的なキャラクターが多数登場するようなので、このクオリティを保ってほしいと思う。