[名作1クール レビュー 後編] 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 第26話 公安9課、再び STAND ALONE COMPLEX

各話レビューリスト


あれから3ヶ月……一般人として過ごすトグサはその疎外感から、思い詰めた行動に出てしまいマス。しかし、犯行の直前でトグサを制止したのは、刑務所にいるはずのバトーだったのデス。

笑い男事件の真相、公安9課の消滅、薬島幹事長の逮捕。そのすべてがついに明らかになるのね。

※本記事は2026年5月2日時点での視聴をもとにした記事です。

※記事の中で完全にストーリーのネタバレをしています


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第26話 公安9課、再び STAND ALONE COMPLEX

第26話の長さは24分50秒(1490秒)。ストーリーの流れは以下のとおりデス。


<ストーリーの流れ>

孤独な日々を送るトグサ

与党本部に乗り込むも止められるトグサ

公安9課との再会

スタンド・アローン・コンプレックス


起 (20秒 + 300秒)

トグサはひとり釈放され、事件の情報を得られないまま不安な日々を過ごしていマシタ。

なにかを調べようにも、公安9課での捜査みたいにってわけにはいかないもんね。みんな捕まっちゃったし、少佐はいなくなったし、課長はどこにいるかわかんないし……孤独だわ。


0-20
ロゴ 20秒

20-1:05
少佐にお礼を言う笑い男 45秒

生きて個を喪失するというのは、個々が持つ思考が並列化され画一化されて、結局は全員が同じ思考に埋もれてしまうことを指していると思われマス。笑い男の模倣者たちがそれデスネ。逆にタチコマたちは、それぞれに個性を獲得していマシタ。

1:05-1:30
課長の訓戒 25秒

1:30-2:00
孤立無援だったトグサ 30秒

2:00-3:00
釈放された時には公安9課は既に解散していた 60秒

3:00-3:30
一部の急進的公安メンバーによる武装蜂起計画 30秒

3:30-4:00
思うように情報を探ることができないトグサ 30秒

4:00-4:20
課長は俺たちを捨てたのか 20秒

4:20-4:40
少佐は本当に死んでしまったのか 20秒

4:40-5:20
精神を圧迫される日々を過ごすトグサ 40秒

かわいそうに、この3ヶ月ずっと不安のなかで過ごしてきたんでしょうね。気の毒だわ。

承 (250秒)

薬島幹事長の逮捕についてどうしても納得ができないトグサは、自分で決着をつけようと銃を持ち出しマス。

公安9課のみんなが命がけで捜査してきた情報を検察に横取りされたんだもん。それに村井ワクチンの件にまったく触れてないなんて……。トグサさんが悔しいのもわかるわ。


5:20-5:50
ニュースを観るトグサ 30秒

5:50-6:25
マスコミにむけて質問に答える検察 35秒

6:25-6:55
薬島幹事長の逮捕に至るまでの情報を集めたのは公安9課 30秒

6:55-7:25
事件の決着に憤りを隠せないトグサ 30秒

ニュースの説明だと、村井ワクチンや笑い男の話は出てきてないわ。問題にされてるのは不正献金の件だけみたいね。

7:25-8:30
銃を持ち出し思いつめるトグサ 65秒

8:30-9:00
犯行の寸前で呼び止められるトグサ 30秒

9:00-9:30
バカだねぇ、お前は 30秒

随分と愛情のこもった「バカだねぇ」デスネ。

転 (325秒)

与党の本部でバトーにつかまったトグサは、公安9課のメンバーたちに再会することができマシタ。薬島幹事長は任意同行に応じ、少佐は笑い男の待つ図書館へと向かいマス。

課長が新人を入れるって言ってて、少佐が笑い男に会いに行ったってことは……アリだわ。


9:30-9:55
トグサを待っていた公安9課の仲間たち 25秒

9:55-10:15
任意同行に応じた薬島幹事長 20秒

10:15-11:00
すべてが課長の作戦だった 45秒

11:00-12:00
準備が整うまでトグサは9課から遠ざけておく必要があった 60秒

トグサさんは病み上がりで妻帯者。たしかに潜伏させるのはちょっと難しいわね。

12:00-12:35
叫んだのをイジられるバトー 35秒

あははははっ、うまいうまい。イシカワさん似てるー!

12:35-13:00
自分の信ずる正義をまっとうできた 25秒

13:00-13:30
9課再建にむけ、新人のスカウトに向かう課長 30秒

13:30-13:55
課長をいちべつする薬島幹事長 25秒

階段の上から薬島を見下ろす課長、カッコいいわ。でも、薬島もこのまま黙ってるわけないと思うの。絶対にいつか復讐してくるはずよ。

13:55-14:20
笑い男の正体はアオイ 25秒

14:20-14:55
少佐を待っていたアオイ 35秒

結 (505秒 + 90秒)

笑い男と会うために図書館へ来た少佐は、笑い男の正体であるアオイと事件について語り合いマス。

少佐とアオイくんの会話、引用が多くて何言ってるか全然わからないわ。でもちょっと憧れるわね、こういう会話。


14:55-15:15
あなたがじっとしていれば、人はあなたに会いに来るだろう 20秒

アオイはずっとここで少佐を待っていたわけデスネ。

15:15-15:45
臨死体験をした少佐 30秒

15:45-16:15
少佐と記憶を共有した時点で終わっていた 30秒

16:15-16:45
全ての情報は、共有し並列化した時点で単一性を喪失する 30秒

個の情報は、情報を共有した全体の意思に溶け込んでしまうということデスカ。そして共有した全体の誰かがその意思を実行スル。

16:45-17:40
きっかけはセラノ・ゲノミクス社に対する脅迫メールを見つけたこと 55秒

なんと、アオイ自身が笑い男の模倣者と言える存在だったのデスネ。

17:40-18:15
皆に情報を知らせることを使命と感じた 35秒

自分だけが知った村井ワクチンの真実を公表することが、自分の使命だと錯覚してたのね。で、事件を起こしたんだけど社会に失望して口をつぐんだと。

18:15-18:45
オリジナルの不在がオリジナルなきコピーを作り出す現象 30秒

18:45-19:30
スタンド・アローン・コンプレックス 45秒

この絶望的な社会システムから抜け出す唯一のカギ。それが好奇心なのね。それを私たちに教えてくれたのは、タチコマちゃんたちよ。

19:30-20:05
公安9課長・荒巻大輔 35秒

20:05-20:35
笑い男のオリジナルは法的には存在しない 30秒

アオイの話が真実だとすると、笑い男のオリジナルは出どころ不明の1通の脅迫メールということになりマス。

20:35-21:00
スカウトを断るアオイ 25秒

21:00-21:30
立ち去る課長と少佐 30秒

21:30-22:15
正しき者に安らかな眠りを 45秒

この頬にアザのある男、深見デスネ。笑い男事件の特別捜査本部の刑事デス。第4話でトグサが笑い男事件のことを聞きに行った相手であり、第6話でナナオ=Aを撃った人物デス。笑い男事件の特捜部にいながら、事件にも関与していたのデスネ。この事件、まだまだ闇があるようデス……。

22:15-23:20
公安9課、再び 65秒 


23:20-24:50
ED:「inner universe」Origa 90秒




ちぃーと&レビィの感想

これで笑い男事件は一応の解決をみマシタ。笑い男に関連しない回もレベルが高く、アクションや推理・考察など幅広い楽しみ方ができる作品デス。この作品がいつの時代も、名作と言われ続ける理由がわかりマスネ。

今でこそ当たり前に観れるけど、インターネットの知識がないと理解するのが難しい作品なのよね。この作品が放映されたのは2002年。YouTubeが開設される3年も前に、インターネットが普及した未来をこれだけのリアリティで表現できていたのは驚異的だわ。

全体を通して描かれていたのは、人間の”魂”や”意識”とはなんのか?ということデス。作品中では”個”や”ゴースト”というキーワードで表現されていマシタ。作中では、好奇心を持つことによってタチコマがゴーストを獲得していマシタ。

いっぽうで、情報が並列化され個が全体の意思の中に溶け込んでしまうことによって、全体の意思を自分の意思と思い込んでしまった人たちがいた。その象徴が模倣者の出現だったんだわ。なにかに扇動されたように行動しはじめた。

しかし、模倣者たちを生み出した集団には、指導者やオリジナルが存在しマセン。模倣者どうしが影響し合って、実体や根拠もなく行動する集団を形成していマス。その点が非常に特徴的だと言えるデショウ。

少佐はそれを”スタンドアローン・コンプレックス”と表現したわ。笑い男事件は結局のところ、実体なんてなかったのよ。はじめに行動を起こしたアオイくんですら笑い男の模倣者で、オリジナルはアオイくんが見つけた一通の告発メールだったんだから。

薬島幹事長が逮捕されて事件は無事に解決……といきたいところですが、最後に初公判の直前に瀬良野は消されてしまいマシタ。やったのは特捜の深見デス。この後に事件の行方はどうなったかは描かれておらず、含みをもたせた最後デシタ。第1期はこれで終了ですが、レビィはこの作品をどう思いマシタカ?

最っっ高に面白かったわ!攻殻機動隊はたくさん映像化されてるけど、わたしはやっぱり「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」が一番好きよ。キャラクターと声のイメージがピッタリだし、単純にストーリーを追うだけでも十分に面白いんだもん。それに少佐がカッコいいし、タチコマちゃんたちがかわいい!

それらの魅力に加えて、作中の元ネタ探しや伏線の回収、物語の考察などを考えはじめると、どんどん沼にハマってしまいマスヨネ。そういった楽しみ方の幅が広く深いのも、この作品が愛される理由のひとつデショウ。

そうそう、この作品って観たら絶対に布教したくなっちゃうのよね。魅力的なキャラクター。重厚なストーリー。カッコいいアクションや台詞。もう既に聖典みたいな作品だけど、もっともっと多くの人に楽しんで欲しい作品だわ。