[アニメ レビュー] ひろがるスカイ!プリキュア 第1話 わたしがヒーローガール!?キュアスカイ参上!!

ひろがるスカイ!プリキュア

 女の子向けの代表アニメ作品といえば一番に名前があがるのがプリキュアシリーズだろう。手を変え品を変え毎年私たちを楽しませてくれる。私も毎年全話を観ているので、年に1回はレビューをしようと思っている。

 今作「ひろがるスカイ!プリキュア」は20作目ということで、プリキュアを新しいヒーローという視点で描く作品になるということだ。20周年という節目に新しい挑戦をするという姿勢が素晴らしい。

 プリキュアは常に時代の変化に寄り添って作られてきた。その時々の流行や思想や問題すらも飲み込んで、子供たちに大人の考える正しい答えを押し付けるのではなく、多くの答えから何を選び取るのか考えることの大切さを描いてきた。

 ポリコレやLGBTで作品を壊してしまう事件が頻発する昨今。プリキュアはどんな物語を魅せてくれるだろう。私は心配はしていない。プリキュアのスタッフなら、きっと最高の選択をしてくれるはずである。

※本記事は2023年2月11日時点での視聴をもとにした記事です。


2300作品のアニメが見放題!
ドコモ以外も登録可能!
31日間無料!【dアニメストア】

1話 わたしがヒーローガール!?キュアスカイ参上!!

 第1話の長さは24分20秒(1460秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

ソラ・ハレワタール
ヒーローにあこがれる少女。カバトンにさらわれたエルを追いかけていたらソラシド市に来てしまった。
虹丘 ましろ(にじおか ましろ)
ソラシド市に住む中学2年生の少女。普通に歩いていたらソラが空から落ちてきた。
エル
スカイランドの幼き王女。誕生日のお祝いの日にカバトンにさらわれてしまう。


わたしがヒーローガール!?キュアスカイ参上!!

 空を翔けるヒーローにあこがれる少女がひとり。目の前に広がるスカイランドでは、プリンセス・エルの誕生日を祝っていた。しかしそこに現れたカバトンによってプリンセスがさらわれてしまった。大混乱におちいる街の人々。そしてヒーローにあこがれる少女はスカイランドに舞い降りた。

 大暴れするカバトンに立ち向かうソラ。一度はエルを取り返すも、カバトンのおなら攻撃にやられてしまう。逃げたカバトンを懸命に追いかけるソラは再びエルを取り返した。しかし気がつくとソラは見知らぬ街の空の上にいた。

 闇のトンネルを抜けた先はソラシド市だった。ソラはそこでましろに出会う。しかしカバトンもまたソラシド市にやってきた。カバトンの放ったランボーグの強大さに震えながらも、ソラはエルとましろを守るためランボーグに立ち向かうのだった。

 カバトンとランボーグの連携攻撃にやられてしまうソラ。絶体絶命のそのとき、ソラはまた立ち上がる、正しいことをやり抜くために。エルの生み出したスカイトーンを手にしたソラはキュアスカイに変身し、見事にカバトンを撃退したのだった。

 第1話の見どころ

  • ソラとましろの出会い
  • ヒーローとは
  • もちろん変身シーン

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (315秒)

0-15
ロゴ 15秒

15-55
スカイランドに向かう少女 40秒

55-1:26
プリンセス・エルの誕生日 31秒

1:26-1:50
カバトンの襲来 24秒

1:50-2:15
ヒーローの出番です 25秒


2:15-3:45
OP:「ひろがるスカイ!プリキュア 〜Hero Girls~」石井あみ 90秒


3:45-4:15
さらわれたエル 30秒

4:15-4:40
カバトンを止められない兵士たち 25秒

4:40-5:15
街はめちゃくちゃ 35秒


 プリンセス・エルがカバトンにさらわれるパート。

承 (306秒)

5:15-6:00
ソラのパルクール 45秒

6:00-6:40
カバトンは止まらない 40秒

6:40-7:10
馬跳び! 30秒

7:10-7:20
ソラ・ハレワタールです 10秒

7:20-7:50
きたない 30秒

7:50-8:35
泣いている子供を絶対に見捨てない 45秒

8:35-9:10
エルを取り返した 35秒

9:10-9:50
何かが生まれた 40秒

9:50-10:21
ここ空ですよ 31秒


 ソラが勇敢にカバトンに立ち向かうパート。

転 (279秒)

10:21-11:00
ましろはお使いの途中 39秒

11:00-11:30
せぇぇぇふ 30秒

11:30-12:20
これ、夢だー 50秒

12:20-12:50
ソラシド市だよ 30秒

12:50-13:20
カバトンも落ちてきた 30秒

13:20-14:00
今回の怪物はランボーグ 40秒

14:00-14:40
震えてる 40秒

14:40-15:00
逃げて! 20秒


 戦いの舞台がソラシド市に移り、ソラとましろが出会うパート。

結 (440秒 + 120秒)

15:00-15:30
カバトンずるい 30秒

15:30-16:00
やめなさい! 30秒

16:00-16:30
ヒーロー手帳 30秒

16:30-16:50
もうやめて! 20秒

16:50-17:15
ヒーロー気取りか 25秒

17:15-17:30
お家に帰ろ 15秒

17:30-18:00
相手がどんなに強くても 30秒

18:00-18:32
ぷぃきゅあー 32秒

18:32-19:47
キュアスカイ変身シーン 75秒

19:47-20:00
プリキュアになっちゃった 13秒

20:00-20:30
このチカラは 30秒

20:30-21:00
強い! 30秒

21:00-21:30
ヒーローガールスカイパーンチ 30秒

21:30-21:55
他人の心配をするソラ 25秒

21:55-22:20
私にも分かりません 25秒


22:20-24:00
ED:「ヒロガリズム」石井あみ・吉武千颯 100秒


24:00-24:20
次回予告 20秒


 ソラがキュアスカイに変身して勝利するパート。

シーンリプレイ

7:50-8:35
泣いている子供を絶対に見捨てない 45秒

 この作品の思想の根幹となるであろう部分。ソラにとって、ヒーローの絶対条件だ。


14:00-14:40
震えてる 40秒

 怖いけど立ち向かう。それが勇気だ。


21:30-21:55
他人の心配をするソラ 25秒

 自分が傷ついてもなお他人を気遣うソラ。この瞬間、ソラは紛れもなくましろにとってのヒーロになったはず。


感想

「相手がどんなに強くても、正しいことを最後までやり抜く。それがヒーロー」とはソラの言葉だ。ヒーロー手帳に書いてある、ソラにとってのあこがれのヒーロー像だ。

 では”正しいこと”とは何だろう。おそらくソラたちが戦いの中で、いつかぶち当たるであろう問題だ。もしかしたらカバトンたちも”正しいこと”を求めてエルをさらったのかも知れない。どっちも正しいというありがちな構図である。

 現実世界においても同じような構図で戦争が継続中である今、プリキュアはあえてその答えを子供たちに向けて語ることを選んだ。”正義”という言葉を使わずに”正しいこと”という言葉を選んだのも何か意図があるのだろう。なんにしろ、それなりの覚悟のいるテーマだと思う。

 ヒーロー手帳にはこうも書いてある。「ヒーローは、泣いている子供を絶対に見捨てない」。これがソラの考える”正しいこと”を判断する基準なのだ。これは私たち大人が学ぶべき基準でもある。大人は子供が泣くような未来の決断をしてはならない。大人は子供の未来を見捨てちゃいけないのだ。

 物語が進み戦い続けるなかで、ソラたちは”正しいこと”を見失ってしまいそうになることもあるだろう。そんなときこのヒーロー手帳の言葉は、ソラたちの道標になってくれるはずである。

 他にもヒーロー手帳には「空の上を怖がっていたら、ヒーローはつとまらない」「絶対ヒーローになるぞー」とも書かれている。このあたりにも物語的な仕掛けがありそうで気になっている。気のせいかも知れないが。

 今回のプリキュアは男の子や成人のプリキュアがレギュラーで登場するという攻めた設定も公開されている。今後の展開に期待をしつつ、また今年も1年プリキュアを楽しませてもらいます。