[名作1クール レビュー] けいおん! #1 廃部!

各話レビューリスト
※本記事は2023年6月9日時点での視聴をもとにした記事です。
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#1 廃部!
#1の長さは24分20秒(1460秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。

廃部!
澪と律は軽音部に入部しようと思っていたが、軽音部は廃部寸前の状態。職員室では唯との出会いを果たしたが、お互いの印象はあまり良いものではなかった。軽音部を再始動させようと音楽室で待機していた律たちは、合唱部に入部希望していた紬を引き込むことに成功。あとひとり部員が欲しい律たちは、ポスターを作って勧誘を試みるが……。
簡単な楽器で遊ぶ部活だと勘違いしていた唯は軽音部に入部希望を出してしまう。入部を断ろうと音楽室へ向かった唯。部員が見つかって大喜びの一同。出されたお茶菓子に心が揺らいだ唯だったが、なんとか入部希望の取り消しを言い出すことができた。
律たちの真剣さに気圧されて、軽い気持ちで入部希望を出したことを反省し泣き出してしまう唯。せめて演奏を聴いて欲しいという律たちの提案を受け入れ軽音部の演奏を聴いた唯は、シンプルで素朴な演奏に心を掴まれる。そして唯は軽音部への入部を決めたのだった。
#1の見どころ
- 唯のおっとりした性格
- 早くも確立される軽音部の空気
- あんまり上手くないですね
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (290秒)
0-5
ロゴ 5秒
5-35
ジリリリリリ…… 30秒
35-1:05
なんで急ぐの? 30秒
1:05-1:30
いそげいそげー 25秒
1:30-2:00
今日から高校生 30秒
2:00-3:30
OP:「Cagayake!GIRLS」桜高軽音部 90秒
3:30-4:00
たくさんの部活 30秒
4:00-4:50
悩む唯 50秒
高校生になった唯が何をしたらいいのか悩むパート。
承 (410秒)
4:50-5:20
律に連れられる澪 30秒
5:20-5:50
軽音部は廃部寸前 30秒
5:50-6:30
唯との出会い 40秒
6:30-7:00
軽い音楽 30秒
7:00-7:30
入部希望者を待つ律と澪 30秒
7:30-7:50
強引な勧誘 20秒
7:50-8:30
ふたりの約束 40秒
8:30-8:50
律の勝手な捏造 20秒
8:50-9:20
紬まさかの入部 30秒
9:20-9:40
途方に暮れる唯 20秒
9:40-10:00
紬はお嬢様 20秒
10:00-10:40
あとひとり入部させたい 40秒
10:40-11:00
ポスター作ってみた 20秒
11:00-11:40
ようやく動き出した唯 40秒
軽音部のメンバーが出会うパート。
転 (295秒)
11:40-12:25
軽い気持ちで入った 45秒
12:25-13:00
律たちの熱い期待 35秒
13:00-13:20
不気味な部活がならぶ廊下 20秒
13:20-13:40
なんとか音楽室へたどり着く唯 20秒
13:40-14:00
言い出すのも恐ろしい 20秒
14:00-14:50
大歓迎される唯 50秒
14:50-15:20
紅茶とお菓子にゆらぐ唯 30秒
15:20-16:10
実は…… 30秒
16:10-16:35
言えた!! 25秒
唯が入部を断りに来るパート。
結 (340秒 + 125秒)
16:35-17:00
逃さない 25秒
17:00-17:20
餌付け 20秒
17:20-18:25
手強いぐうたら 65秒
18:25-18:50
泣き出す唯 25秒
18:50-19:10
1,2,3,4 20秒
19:10-20:10
このおおぞらにー♪ 60秒
20:10-20:30
あんまり上手くないですね 20秒
20:30-20:50
パチリ 20秒
20:50-21:10
担当はギター 20秒
21:10-21:55
前途多難の予感 45秒
21:55-22:15
ワクワクが止まらない 20秒
22:15-23:45
ED:「Don’t say “lazy”」桜高軽音部 90秒
23:45-24:15
次回予告 30秒
24:15-24:20
ロゴ 5秒
律たちの演奏を聴いた唯が軽音部への入部を決めるパート。
シーンリプレイ
5:50-6:30
唯との出会い 40秒
意外にも彼女たちの出会いはピリピリしたものだった。のちに笑い話になりそうなシーンだ。
20:10-20:30
あんまり上手くないですね 20秒
天然すぎる唯の感想。しかし律たちの演奏は確実に唯のハートに響いたのだ。
21:55-22:15
ワクワクが止まらない 20秒
集まる3人の足→唯のパタパタする足→ワクワクした表情→唯の視線の先(妄想)へ抜けるカメラ。動きだけで唯の心情と期待を表現している映像表現。唯のヘラヘラした笑い声の演技が雰囲気を盛り上げる。
感想
アニメ文化の一般化を語るときに欠かせない京都アニメーションの黄金期。その中でも「涼宮ハルヒの憂鬱」と並んで人気なのが「けいおん!」である。「らき☆すた」や他の原作ありの作品等も人気だが、おたく層以外にも支持されたとなるとやはり「けいおん!」だと思う。
特に”萌え”ではない女子高生のかわいさを描いたという点は特徴的だ。アニメの女の子といえば目の大きなロリータフェイスに巨乳でスタイル抜群。着ている制服や普段着は見たこと無いデザインで露出過多、というのが一般的なイメージとしてまだ残っていた時代だ。
そんななか「けいおん!」キャラクターは、日本の普通の女子高生のかわいらしさをアニメに落とし込んだようなデザインだった。8等身でもなければ手足も小さく髪型も普通で、まったく嫌味のないのが特徴的だ。
普通の女子高生のキャラクターが普通の日常を楽しんでいるだけのアニメ。彼女たちのかわいいシーンは山ほどあるが、ラッキースケベのようなサービスシーンは皆無。誰でも安心して観れる、それが受けた。
きっとあの時代に求められていた”癒やし”が「けいおん!」にあったんだと思う。それはエッチな女の子を鑑賞するような攻撃的な刺激ではなく、子犬がじゃれ合っているのを眺めているような、子猫がくつろいでいるところを眺めているような”癒やし”だったのだ。
確実に”終わり”を迎える一瞬のきらめき。その中をただ純粋に駆け抜ける彼女たち。その姿はたぶん私にもあったはずの青春だ。彼女たちが楽しそうに動く姿に自分の過去を重ね、癒やされ、はげまされ、そして最後にはまた青春を喪失する。
あの頃のなんでもない日常を蘇らせ、”輝き”だったのだと気付かせてくれる。それが「けいおん!」という作品なのだ。
高校生になった唯はたくさんの部活のチラシをもらった。しかしのんびりした性格の唯は2週間たっても部活が決められないでいたのだった。