[アニメ レビュー] かげきしょうじょ!! 第一幕 桜舞い散る木の下で
かげきしょうじょ!!
「かげきしょうじょ!!」は未婚女性のみで構成された”紅華歌劇団”への入団を目指す少女たちの物語である。少女たちは”紅華歌劇音楽学校”で厳しい競争を勝ち抜いてスターを目指す。
設定をきけば誰もが思い浮かべるであろう宝塚歌劇団。この作品も結構ファンタジーな設定なんだけど、宝塚音楽学校がモデルとなればドキュメンタリーかな?と思ってしまう。それくらい”タカラヅカ”は夢の場所なのだ。
紅華歌劇音楽学校も夢を叶えるためにいろいろな少女たちが集まってくる。今年の入学生はちょうど第100期生。野心を持った少女たちのなかにひときわ目立つ規格外の少女・渡辺さらさがいた。
第一幕ということで物語の舞台や人物の紹介で終わるのだが、主人公のさらさ以外のキャラクターも一癖も二癖もありそうで次回以降も期待せざるをえない。脇のキャラクターたちの確執や小競り合いなんかふっ飛ばしてしまう、さらさの豪快な活躍が楽しみなアニメだ。
※本記事は2021年7月4日時点での視聴をもとにした記事です。
第一幕 桜舞い散る木の下で
第一幕の長さは24分10秒(1450秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
渡辺 さらさ(わたなべ さらさ)
本作の主人公。長身で金髪ツインテールの美少女。天真爛漫で明るい。
奈良田 愛(ならた あい)
国民的アイドルグループの一員であったが卒業している。男性恐怖症で叔父の太一以外の男性は受け付けないようだ。青髪ショートボブの美少女。
杉本 紗和(すぎもと さわ)
トップの成績で入学した優等生。黒髪ロングでポニーテールの美少女。
星野 薫(ほしの かおる)
親子3代で紅華歌劇音楽学校に入学したサラブレッド。気が強そう。金髪ロングの美少女。
山田 彩子(やまだ あやこ)
気弱でおっとりしている。黒髪ボブの美少女。
沢田 千夏(さわだ ちか)
双子の姉。茶髪ロングの美少女。
沢田 千秋(さわだ ちあき)
双子の妹。茶髪ロングでツーサイドアップの美少女。
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (142秒 + 218秒)
0-52
紅華歌劇団の説明 52秒
52-2:22
オープニングテーマ 90秒
2:22-2:50
奈良っちでは? 28秒
2:50-3:20
逃げる奈良っち 30秒
3:20-3:50
また声かけられた 30秒
3:50-4:15
太一は叔父です 25秒
4:15-4:41
奈良っちは男嫌い 26秒
4:41-5:15
さらさは浅草下町っ子 34秒
5:15-6:00
喜ぶじいちゃん おばあちゃんにも報告 45秒
承 (300秒)
6:00-6:32
二次試験会場 狭き門 32秒
6:32-6:57
星野薫 目ヂカラ 25秒
6:57-7:12
杉本紗和 成績トップ 15秒
7:12-7:28
沢田千夏と千秋 仲良し双子 16秒
7:28-7:40
山田彩子 普通特化型 12秒
7:40-9:00
奈良田愛 紅華桜のジンクス 80秒
9:00-9:20
桜に見惚れる愛 20秒
9:20-9:40
運命の出会い 20秒
9:40-10:15
さらさの身体能力 35秒
10:15-11:00
すべてが規格外の女 さらさ 45秒
先生たちの品評会。まともな受験生はジンクスとか調べてる。キャラクターデザインの良さもあり、ちょっとした説明だけでそれぞれのキャラクター性が頭に入ってくる。承では、主要なキャラクターの紹介。愛とさらさの運命的な出会いが描かれる。
転 (315秒)
11:00-11:20
愛もさらさも二次試験合格 20秒
11:20-11:40
受かって当然 20秒
11:40-12:00
ありえない登場 20秒
12:00-12:30
迷惑な女さらさ 30秒
12:30-13:20
冒険してみては? じゅ~ 50秒
13:20-13:35
普通の下町っ子 15秒
13:35-14:35
慌ただしいさらさ 60秒
14:35-14:44
結局送れない愛 9秒
14:44-15:15
安心した暮らし 31秒
15:15-15:37
さらさと同じ部屋 22秒
15:37-15:51
双子は同じ部屋 14秒
15:51-16:15
薫と紗和と彩子は同じ部屋 24秒
どうしてもさらさを受け入れられない愛。人間関係の豊かさが違うふたり。転では、キャラクターたちの部屋分けが決まり、この先のドラマを予感させる。
結
16:15-17:10
迷惑すぎる同居人 寄宿舎生活のスタート 55秒
17:10-17:35
ガイダンス最終日 さらさに冷たい愛 25秒
17:35-18:15
凄いのが来た 自衛隊の穴井一尉 40秒
18:15-18:40
予科生一年生の間は連帯責任 25秒
18:40-19:00
先輩の偵察 20秒
19:00-19:15
規格外の女さらさ 15秒
19:15-19:25
選ばれたのは愛とさらさと薫と彩子 10秒
19:25-19:45
どうにも噛み合わない 20秒
19:45-19:55
彩子へのアドバイス 10秒
19:55-20:10
薫へのアドバイス ちょっと反抗的 15秒
20:10-20:40
愛へのアドバイス スムーズな避け 30秒
20:40-21:00
さらさへのアドバイス 前向き 20秒
21:00-21:15
ちゃんと見てる穴井一尉 15秒
21:15-21:45
ものすごい安定感 30秒
21:45-22:00
さらさのオスカル宣言 15秒
22:00-22:38
オスカルになるということ 38秒
22:38-23:00
関わりたくない 危険人物 22秒
23:00-23:25
歌舞伎の出端 25秒
23:25-23:37
健おじいちゃん 12秒
23:37-24:05
ややこしいのに目をつけられる体質 28秒
24:05-24:10
次回予告 5秒
有能な穴井一尉の人を見るチカラ。歌舞伎からオスカル様へ。静かに暮らしたい愛にとってはさらさは脅威。結では、主人公さらさの口から物語の大きな目的が提示される。
シーンリプレイ
9:20-9:40
運命の出会い 20秒
やはり日本では桜は出会いの象徴。物語の最後にこのシーンを視聴者に懐かしく思い出してもらえるのかが成功のバロメーター。
22:00-22:38
オスカルになるということ 38秒
大層なことを無邪気に宣言してしまう無垢さ。これが主人公でありさらさの最大の魅力。
感想
最近では美少女ばかりが登場するアニメは男性向けとして認識される傾向があるが、数々の名作少女アニメも女性向けアニメとして認識されるのが当然であった。いつからか美少女が登場するアニメは男性がターゲットへ、時代とともに変わっていったのだ。
「かげきしょうじょ!!」も美少女ばかりが登場する作品であるが、彼女たちをただ愛でる作品ではない。もちろん彼女たちはそれぞれに魅力的な個性をもっているが、その個性をぶつけ合ったバチバチのバトルを楽しむ作品なのだ。
この第一幕においても、これから爆発しそうな火種がたくさん仕掛けられていて非常に楽しみだ。そして最後にはさらさがその火種の上に”オスカル様”を宣言するという爆弾を落とし注目を集める。
紅華歌劇団には組や男役女役という要素があり、ざっと思いつくだけでも”友情”と”ライバル”のドラマ、役の獲得の争いや”嫌がらせ””悪口””足の引っ張り合い”など、小競り合いの宝庫である。
単に若い女性声優を集めて美少女どうしをイチャイチャさせるような作品ではないし、女性の方が楽しめそうな要素がたくさんあると思うので、ぜひ女性にも観てほしいと思うイチオシの作品だ。
ほぼタカラヅカですね。アイドルで男嫌いは病みそう。さらさはいい子。起では、紅華歌劇団の説明。非社交的な愛と街の人々に愛されるさらさが対比して描かれる。