[アニメ レビュー] TVアニメ『レベル1だけどユニークスキルで最強です』 第6話 美人さん登場なのです

TVアニメ『レベル1だけどユニークスキルで最強です』

 深夜アニメの量は年々増えすべての作品を視聴するのは困難になっている。私もかなりの数を毎クール視聴しているが、それでも”ちょっと気になる”レベルの作品は泣く泣く観ないという選択をすることも多い。

「レベル1だけどユニークスキルで最強です」もそんな作品のひとつだ。ブラック企業に勤めていた佐藤亮太は会社で仮眠中に転生してしまう。転生先はエミリーが倒したスライムのドロップ。この世界はあらゆるモノがドロップによって生成される。

 ステータスが最低ながらドロップスキルはSランク。ドロップするアイテムと前世の知識を武器に異世界を生き延びる亮太。エミリーとのあたたかな生活を守るために、亮太は今日もダンジョンへ潜るのだ。

 作画やストーリーは期待値を超えるものではなかった。しかしこのゆる~い空気感はこの作品ならでは。人にオススメできるようなデキではないが、個人的には好きな作品だ。

※本記事は2023年8月20日時点での視聴をもとにした記事です。


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第6話 美人さん登場なのです

 第6話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

佐藤 亮太(さとう りょうた)
ブラック企業のサラリーマンからシクロへ転生してきた。レベルは最低だがユニークスキルを持っており、そこに活路をみいだした。
エミリー・ブラウン
ハンマー使いの小柄な少女。亮太をスライムからドロップした。亮太と二人三脚でダンジョンを攻略し、着々と生活レベルを上げてきている。
エルザ・モンスーン
買取屋「燕の恩返し」の受付をしている少女。亮太に好意を寄せているのだが、なかなか気づいてもらえない。
イヴ・カルスリーダー
ニンジンが大好物のうさ耳の冒険者。良質なニンジンが手に入るため、亮太とエミリーの家に居着いている。実は強い。


第6話 美人さん登場なのです

 納品したスイカも大好評の亮太。良質なドロップが期待できるスキルを持っている亮太は、ますます生活が安定しそうだ。しかしもっと深くのダンジョンに潜るには免許がいるという。そこで亮太は免許を取りに向かった。

 無事に6階の免許を取った亮太。銃をもうひとつ手に入れほくほく顔。米の値段をめぐってストライキが行われていると聞いた亮太はシリコンへ向かった。6階で待ち受けるアダルバード一味。しかし亮太は一瞬で一味を眠らせてしまった。

 拳銃を2丁手に入れたのは融合弾を撃つためだった。いままでの功績を認められダンジョン長から新ダンジョンの攻略を依頼された。以前とは違い、ひとりではない。しっかりと準備をしてエミリーと共にダンジョンに向かう亮太だった。

 エミリーのお陰で快適な旅をしてセレンに到着した。そこで亮太はゴミの山を燃やし続ける美人さんと出会うのだった。

 第6話の見どころ

  • 超絶じゃない作画
  • 安心安全のご都合ストーリー
  • 謎の絵描き歌

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (300秒)

0-30
今までのおさらい 30秒


30-2:00
OP:「Chase Me」ノラ from 今夜、あの街から 90秒


2:00-2:30
ドロップアイテムのスイカ 30秒

2:30-3:20
大評判の亮太印のアイテム 50秒

3:20-3:55
6階がらは免許がいる 35秒

3:55-4:30
感じ悪い職員 35秒

4:30-5:00
メロンがスチールスライムに 30秒


 深いダンジョンに潜りたい亮太が免許を取りに行くパート。

承 (300秒)

5:00-5:30
拳が効かないなら 30秒

5:30-6:00
温度差を利用 30秒

6:00-6:25
1分でとれました 25秒

6:25-7:00
マグロを魔物化させる 35秒

7:00-7:30
かつての強敵ゴリラ 30秒

7:30-8:05
拳銃をもう一丁 35秒

8:05-8:35
アダルバード一味のストライキ 30秒

8:35-9:25
排除か殲滅か 50秒

9:25-9:45
戦闘開始 20秒

9:45-10:00
戦闘終了 15秒


 免許を取った亮太がストライキ解決に向かうパート。

転 (300秒)

10:00-10:20
銃を2丁持つ理由 20秒

10:20-11:20
融合弾の可能性 60秒

11:20-11:25
あやしい人物 5秒

11:25-11:35
アイキャッチの可能性 10秒

11:35-12:00
シクロのダンジョン長の頼み 25秒

12:00-12:45
ダンジョンの所属の仕組み 45秒

12:45-13:08
亮太の心配 23秒

13:08-13:35
おいしい話 27秒

13:35-14:00
前世とは違う 25秒

14:00-14:30
一緒に来て欲しい 30秒

14:30-15:00
いい雰囲気のふたり 30秒


 いままでの仕事が認められ、ダンジョン長から依頼されるパート。

結 (430秒 + 90秒)

15:00-16:00
??? 60秒

16:00-16:35
?????? 35秒

16:35-17:25
頼りになるエミリー 50秒

17:25-18:00
異次元の詰め込み術 35秒

18:00-18:50
ゴミは燃やす 50秒

18:50-19:35
戦闘終了 45秒

19:35-20:05
追尾弾ゲット 30秒

20:05-20:40
ゴミの山 35秒

20:40-21:00
ゴミを燃やす美人さん 20秒

21:00-21:30
ブラック労働 30秒

21:30-22:00
感覚が麻痺している 30秒

22:00-22:10
倒れる美人さん 10秒


22:10-23:40
ED「タンバリンの鳴る丘」宮川愛李 90秒


 セレンに到着しブラック労働をする美人と出会うパート。

シーンリプレイ

12:45-13:08
亮太の心配 23秒

 思わず「そこ!?」と言いたくなる亮太の一言。普通は怖いと思うのが一番にくるはず。


16:00-16:35
?????? 35秒

 いきなり絵描き歌でもやしを描く。ちょっとサイコホラー感ある。


20:40-21:00
ゴミを燃やす美人さん 20秒

 今回の最高作画のシーン。炎の適当さとのギャップが面白い。


感想

 まず目が行くのがアニメーションの微妙さだろう。ヒロインのエミリーは可愛いとしても、亮太はモブっぽさが半端ない。ただ亮太は頭が良いタイプのキャラなので、視聴者の化身としてはそれはそれで正解ともいえる。

 デザインがシンプルなぶん絵が動くのかと思いきや、そんなに動かない。一番の見せ所は、美人さんの顔をグルっと回るところだ。私はそんなに気にならないが、令和のアニオタにはちょっと厳しいデキかもしれない。

 ストーリーは予想を超えるようなものはなく、だいたい思った通りに都合よく進んでゆく。ハラハラドキドキ”しない”ことを良しとするタイプの視聴者は安心して観れるだろう。「ほら~やっぱり」と、予想が当たって気持ちよくなれることうけあいだ。

 刺激的な要素はないが、まったりと亮太の活躍を眺められる。私にとっては、なんだかんだ毎週観ちゃうタイプの作品だ。今回の「ダンジョン長の砂糖」「もやしの絵描き歌」のように意味不明なシーンや、作画崩壊しているシーンにツッコミを入れたりして結構楽しんでいる。

 こういう「自分だけが楽しい」と言えるような作品が生まれるのも、広い裾野があってこそだ。”すごい”作品だけが文化を支えているわけではない。「逃走中 グレートミッション」や「TVアニメ『レベル1だけどユニークスキルで最強です』」は、毎クール大量に作られる広い裾野があったから見つけた、私だけの推しアニメなのだ。