[アニメ レビュー] 魔法科高校の優等生 2話 ご一緒してもいいですか?
魔法科高校の優等生
「魔法科高校の優等生」は大ヒット作「魔法科高校の劣等生」のスピンオフ作品で、”劣等生”の主人公・司波達也の妹・司波深雪が主人公のアニメである。説明すると長くなるので簡単に言うと凄い妹ともの凄い兄の話である。
”劣等生”での細かい設定や世界観はそのままで視点を深雪に移して再構築した感じだろうか。今の所ストーリーも”劣等生”とほぼ同じだが、深雪の目を通した達也の表情が少し柔らかい印象だ。”劣等生”の放映もかなり前のことなので視聴済みの方も新鮮な気持ちで観れると思う。
過去に観たことのあるシーンではセリフの無かったキャラクターたちも、”優等生”ではそのときどきの心情を饒舌に語ってくれている。淡々とお兄様の凄さばかりを見せつけられていた”劣等生”よりは間口が広がったのではないだろうか。
”劣等生”でもお兄様のことに関しては深雪がキャラ崩壊ぎみであったが、この”優等生”ではもう完全にお花畑で恐怖を感じる。だが、才色兼備で完璧なお嬢様である深雪がどこにでもいるようなお花畑女子高生な一面を描くことによって、キャラクターとしての魅力が深まっていることは否定できない。それにしても程度ってもんがあるとは思うが。
ということで深雪ファンにはもちろんだが、オープニングテーマを観る限り深雪以外の女性キャラにもスポットが当たるみたいなので、彼女を取り巻く親友たちのファンにもオススメの作品だ。
※本記事は2021年7月11日時点での視聴をもとにした記事です。
2話 ご一緒してもいいですか?
2話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
司波 深雪(しば みゆき)本作の主人公。トップの成績で入学した文字通りの優等生。兄である達也に心酔している。黒髪ロングストレートの美少女。
光井 ほのか(みつい ほのか)
深雪のクラスメイト。入学試験で深雪に一目惚れ。深雪と仲良くなりたいと思っている。茶髪でおさげの美少女。
北山 雫(きたやま しずく)
深雪のクラスメイト。ほのかとは小さい頃からの親友同士。黒髪で前下がりボブの美少女。
司波 達也(しば たつや)
深雪の兄。深雪からは「お兄様」と呼ばれ敬愛されている。優秀な魔法師だが劣等生を装っている。
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (90秒 + 270秒)
0-1:30
オープニングテーマ 90秒
1:30-2:00
入学試験 ド緊張するほのか 30秒
2:00-2:39
クールに決める深雪 39秒
2:39-3:11
新入生総代のあいさつ ほのかの決意 32秒
3:11-3:40
邪推がすぎる生徒会長 29秒
3:40-4:05
ほのかの練習 付き合わされる雫 25秒
4:05-4:30
深雪登場 あせるほのか 25秒
4:30-4:50
大失敗 20秒
4:50-5:15
クラスの嘲笑 助け起こす深雪 25秒
5:15-5:35
自己紹介大成功 20秒
5:35-6:00
ちゃっかり雫 お喋り雫 25秒
承 (352秒)
6:00-6:20
みんなで学食へ ついてくる雑魚 20秒
6:20-7:00
余計なことをする雑魚 40秒
7:00-7:30
怒って出てゆく深雪 30秒
7:30-7:40
キッ 落ち着け深雪 10秒
7:40-8:30
優れた観察眼 50秒
8:30-8:51
ご機嫌な深雪 21秒
8:51-9:10
下校までからむ雑魚 19秒
9:10-9:35
お花畑 25秒
9:35-10:10
雑魚の雑魚理論 35秒
10:10-10:30
深雪を思うほのか 雑魚は森山(森崎です) 20秒
10:30-10:45
震えるほのか 吠える美月 15秒
10:45-11:00
プライドを傷つけられる森山 15秒
11:00-11:20
エリカの剣術 20秒
11:20-11:52
立ち上がるほのか 緊張が高まる 32秒
達也の実力を知る深雪は納得がいってない。一科と二科のの溝は深い。魔法とか関係ないイジメ。承では、徐々に明らかになる深雪のブラコン。一科と二科の溝の確執に巻き込まれる深雪と達也たちが描かれる。
転 (208秒)
11:52-12:10
キャンセルされるほのかの魔法 18秒
12:10-12:40
生徒会長と風紀委員長 崩れるほのか 30秒
12:40-13:00
深雪に嫌われるかもしれない 20秒
13:00-13:30
スキあらば能力自慢 30秒
13:30-14:00
なんかよくわからないけど内緒 30秒
14:00-14:30
やさしい雫 30秒
14:30-14:50
ほのかの良さに気づく二科生諸君 20秒
14:50-15:20
あからさまなサービスシーン 30秒
「魔法科高校の劣等生」1話のシーン。大ピンチをおさめるお兄様さすが。口下手なほのかをフォローする雫。転では、大事になりかけるもお兄様の機転でなんとか乗り切る。そして唐突にはさまれるサービスシーン。
結 (405秒 + 95秒)
15:20-15:50
モテモテお兄様 30秒
15:50-16:35
一枚上手の生徒会長 45秒
16:35-17:15
生徒会長のお誘い 警戒する深雪 40秒
17:15-17:35
学園を変えるために 20秒
17:35-18:00
そりゃお兄様ですから 25秒
18:00-18:20
僻みはみっともないぞ森山くん 20秒
18:20-19:00
悩むふたり 40秒
19:00-19:43
実はふたりも優秀 43秒
19:43-20:00
顔がおかしい十文字先輩 17秒
20:00-20:32
人材の宝庫 32秒
20:32-21:00
暗い昼食 みんなで 28秒
21:00-22:05
みゆきとほのか 65秒
22:05-23:35
エンディングテーマ 90秒
23:35-23:40
次回予告 5秒
入学2日で実力がバレてモテモテなお兄様。森山の不幸は続いてゆく。このメンバーが学園を変えてゆく希望となれるのか。結では、一科と二科の生徒が一緒にご飯を食べることで、学園の溝を埋める希望が暗示される。
シーンリプレイ
3:40-4:05
ほのかの練習 付き合わされる雫 25秒
9:10-9:35
お花畑 25秒
こういうシーンをたくさん観れるのがスピンオフを作ったことの意義。
感想
スピンオフの作品なので「魔法科高校の劣等生」のファン向けの作品だが、こちらから入るのもアリだろう。”劣等生”では魔法理論や難解な用語も出てくるのでストーリーがなかなか進まないという弊害もちょこちょこみられた。
そういうSF要素を楽しみたい方にはそっちのほうが都合がいいのだが、魔法科高校のシリーズは純粋にキャラクターの魅力を楽しみたい方も多いだろう。そういう方には”優等生”のほうが楽しめるのではないかと思う。
個々のキャラクターを補完するモノローグが多いし、”劣等生”ではみられなかったキャラクター同士のカラミのシーンもある。難解な用語もそんなに出てこないので私も”優等生”のほうが気楽に観れて楽しめる。
所々で作画が安定しないのは残念であるが、大事なシーンで崩れなければ許容範囲だと思う。十文字先輩には申し訳ないが男性陣の作画は崩れても笑えるだけだが、女性陣の作画が崩れているとすごく気になる。あと個人的にはサービスシーンはもうちょっと控えめのほうがいい。ちょっと見えすぎだ。もっと視聴者の変態妄想力を信じて湯けむりなどで隠してもいいと思う。
どうみても高嶺の花な深雪。ほのかと雫の関係性が微笑ましい。人の失敗を笑わない大天使深雪。起では、深雪の優秀さと思いやりのある性格が描かれる。