[アニメ レビュー] 株式会社マジルミエ 第1話 株式会社マジルミエへようこそ
株式会社マジルミエ
主人公の桜木カナは就職活動中の大学生。しかし面接が苦手なカナは連戦連敗。そんな中、面接先で怪異に遭遇したカナは株式会社マジルミエ所属の魔法少女・越谷仁美に出会う。
この作品では発生する怪異を退治する行為はビジネスとなっており、その業務を請け負う会社が乱立しているという設定だ。魔法少女というビジネスに出会って、ひとりの人間として成長してゆくカナが描かれるとのこと。
カナをはじめとするキャラクターたちは、みんな個性的でそれぞれに魅力的。作画も美しくストーリーも先が気になる。制作者の熱意が伝わってくる作品だ。
※本記事は2024年10月13日時点での視聴をもとにした記事です。
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第1話 株式会社マジルミエへようこそ
第1話の長さは24分00秒(1440秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- 桜木カナ(さくらぎ かな)
- 就活中の大学生。能力は高いほうだが自己アピールは苦手。それが災いし、就活は連戦連敗。
- 越谷 仁美(こしがや ひとみ)
- 株式会社マジルミエに勤務する専属の魔法少女。派手でカッコいいヤンキー気質の女性。
株式会社マジルミエへようこそ
<ストーリーの流れ>
⇩
うまくいかない桜木カナの就職活動
⇩
魔法少女・越谷仁美、出動!
⇩
カナと越谷で協力し怪異を封印し、カナはマジルミエに入社することに
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (300秒)
少々問題行動はあるが優秀な魔法少女の越谷。彼女の業務負担の軽減のため会社は新卒の魔法少女を募集すること決定した。
0-1:00
怪異に追われる魔法少女 60秒
1:00-1:50
業務完了 50秒
1:50-2:24
魔法少女はビジネス 34秒
2:24-3:54
OP:「オーダーメイド」まふまふ 90秒
3:54-5:00
新卒の魔法少女を募集 66秒
承 (300秒)
就職活動がうまくいかない桜木カナ。カナは能力もあり人の役に立ちたい気持ちもあるのだけれど、それをうまく表現できない。次の面接に向け試行錯誤するカナ。しかし次の面接会場となる部屋は、怪異値調査をおこたっていたようで……。
5:00-6:00
就活の面接で奮闘する桜木カナ 60秒
6:00-6:50
なかなか自分の良さをアピールできないカナ 50秒
6:50-7:20
カナの情報収取能力 30秒
7:20-8:00
失敗しちゃった店員さん 40秒
8:00-8:20
他人のオーダーを完璧に覚えていたカナ 20秒
8:20-9:00
”人の役に立ちたい”をうまく表現できないカナ 40秒
9:00-10:00
怪異値調査をおこたった部屋で面接 60秒
転 (300秒)
面接の会場で発生した怪異。会社側はなるべく穏便に安く対応してもらいたい。通報を受けたマジルミエはさっそく越谷仁美を出動させた。しかし現場の状況は越谷の想像を超える危険度になっていた。
10:00-10:40
寒さは怪異の仕業だった 40秒
10:40-11:00
早くて安くて騒ぎを大きくしないとこ 20秒
11:00-12:00
株式会社マジルミエ 60秒
12:00-13:00
越谷の変身シーン 60秒
13:00-13:15
怪異は冷却系 15秒
13:15-14:00
現場到着 45秒
14:00-15:00
あくまで責任逃れしたい依頼者 60秒
結 (368秒 + 172秒)
依頼者の怠慢により成長しすぎていた怪異。その対応にはどうしてもサポートが必要。そこで手を挙げたカナは越谷と協力し怪異と戦うことになり、無事に怪異を封印することができた。そんなこんなで、カナは株式会社マジルミエに入社することとなった。
15:00-16:00
対応にはどうしてもサポートが必要 60秒
16:00-16:35
面接を辞退してサポートを申し出るカナ 35秒
16:35-17:00
カナの安全を約束する越谷 25秒
17:00-17:45
思ったよりも手こずりそう 45秒
17:45-18:20
魔法弾の種類が間違っていることに気づくカナ 35秒
18:20-19:20
カナの記憶力を借りる越谷 60秒
19:20-20:00
何がなんでも守る 40秒
20:00-20:40
カナと越谷の協力で無事に業務完了 40秒
20:40-21:08
役に立てたことを喜ぶカナ 28秒
21:08-22:38
ED:「ワークアウト」syudou 90秒
22:38-23:00
一般人ではなく入社希望の新卒カナ 22秒
23:00-23:15
学校の部室みたいな会社 15秒
23:15-23:57
株式会社マジルミエへようこそ 42秒
23:57-24:00
次回予告 3秒
シーンリプレイ
6:50-7:20
カナの情報収取能力 30秒
厚顔無恥な無能とそれを放置する組織。入らなくて正解である。
14:00-15:00
あくまで責任逃れしたい依頼者 60秒
他責思考の責任転嫁。おっさんの無能さがリアルすぎる……。
16:35-17:00
カナの安全を約束する越谷 25秒
絶対の覚悟でカナを守る約束をする越谷。とても男前である。
感想
第1話ということで、先輩魔法少女の越谷仁美と就職活動中の桜木カナ、ふたりの紹介といった感じの回だった。どちらも優秀な人材だが、カナのほうは地味な能力なうえ本人のアピール下手も手伝って、なかなか他人には伝わらない。
越谷のほうも多少強引な性格ため、社外的には低めに評価されがちであるようだ。そんなふたりが協力してミッションをこなすことで見事な連携で問題を解決した。他人の評価はどうあれ、カナと越谷はお互いに認め合う部分があったようで、めでたくカナをマジルミエに迎え入れるという結果となった。
魔法少女が職業として確立され、怪異の発生によりその需要も給料も高まることで企業が乱立するという設定は面白い。また変身シーンなども格別にこだわっているようで、魔法少女というジャンルへのリスペクトも感じる。
そしてこの設定を支えているのが、面接官をはじめとする腹立つくらい”無能”なサラリーマンたちだ。人の才能を見抜けるわけでもなく、責任逃れしか脳がない事なかれ主義の立派な社会人。このファンタジーあふれる作品にリアリティを与えているのは彼らである。
そんな無能たちには評価されなかったカナは、越谷の役に立ったことで充実した表情をみせる。この作品は魔法少女という職業に関わってゆくことで人として成長してゆくカナの姿を描く作品であると同時に、”働く”ということの本質を描く物語なのだ。
この先、カナの”役に立ちたい”という気持ちが裏切られたり利用されたりすることもあるかもしれない。しかしその時には、きっと越谷をはじめとするマジルミエの仲間たちがカナを守ってくれるはずだ。私はそう信じている。
越谷の負担解消のため新卒の魔法少女を募集することを決定