[名作1クール レビュー] 涼宮ハルヒの憂鬱(第1期) 第6話 孤島症候群(前編)

各話レビューリスト

※本記事は2022年10月14日時点での視聴をもとにした記事です。


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第6話 孤島症候群(前編) 

 第6話の長さは23分25秒(1405秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です



孤島症候群(前編)

 船上でクローズドサークルについて議論をするキョンと古泉。実はハルヒの思いつきで孤島にある別荘で合宿をすることになったSOS団。どうやらハルヒは今回、名探偵になりたいと思っているようだ。

 急に参加となったキョンの妹も加えて孤島へ向かう一同。トランプを楽しみながら館や孤島の情報を古泉から聞き出すハルヒ。もうどうにも期待が止まらない様子だ。

 ハルヒの期待とは裏腹に孤島も洋館も普通だった。妄想をふくらませるハルヒだったが、せっかくの合宿を普通に楽しむことにしたようだ。そして初日は何事もなく無事に過ぎていった。

 合宿の2日目はいきなりの台風に襲われた。室内での遊びに興じるSOS団の一同。みんなで楽しく過ごしていたが、執事の荒川が主人らの異変に気づいた。鍵のかかった圭一の部屋のドアを破ってみると、そこにはナイフで刺された圭一の死体が転がっていた。

 第6話の見どころ

  • ハルヒの普通の少女の一面
  • キョンの気苦労が体感できる
  • 事件のお膳立てバッチリのモブキャラたち

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (325秒)

0-55
クローズドサークル 55秒

55-1:10
あの会議に 15秒


1:10-2:40
OP:「冒険でしょでしょ」平野綾 90秒


冒険でしょでしょ?

2:40-3:20
無人島の別荘で合宿 40秒

3:20-3:50
もういろいろ決まってる 30秒

3:50-5:25
名探偵になりに行く 95秒


 SOS団で事件が起こりそうな孤島の館への合宿を決めるパート。

承 (295秒)

5:25-6:00
あぶないあぶない 35秒

6:00-7:10
奇っ怪な館かも 70秒

7:10-7:40
愉快な旅に 30秒

7:40-8:00
心配がつきないキョン 20秒

8:00-9:00
キョンの寝顔 60秒

9:00-9:30
いたって普通の島 30秒

9:30-10:20
荒川/執事 森園生/メイド 50秒


 孤島と館の前情報。ハルヒの期待が止まらないパート。

転 (370秒)

10:20-11:20
止まらないハルヒ 60秒

11:20-11:50
多丸裕/館の主人の弟 30秒

11:50-12:45
多丸圭一/館の主人 55秒

12:45-13:30
普通の洋館 45秒

13:30-14:05
またみくるが被害者か 35秒

14:05-15:00
普通に楽しもう 55秒

15:00-15:20
夏といえば水着 20秒

15:20-16:05
豪華な夕食 45秒

16:05-16:30
平和に過ごした初日 25秒


 ハルヒの期待をよそに何事も起こらず、普通に孤島の夏を楽しむパート。

結 (350秒 + 65秒)

16:30-17:20
事件の予感 50秒

17:20-17:35
クローズドサークルの伏線回収 15秒

17:35-18:35
地下室で楽しく遊ぶ 60秒

18:35-19:35
これはこれで…… 60秒

19:35-19:50
楽しい合宿 青春の1ページ 15秒

19:50-20:15
そうとう楽しみだった様子 25秒

20:15-21:15
ついに異変が 60秒

21:15-21:55
扉を破壊して中へ 40秒

21:55-22:20
圭一の刺殺体が 25秒


22:20-23:25
ED:「ハレ晴レユカイ」平野 綾、茅原実里、後藤邑子 65秒


ハレ晴レユカイ

 楽しい合宿が一転して事件になるパート。

シーンリプレイ

5:25-6:00
あぶないあぶない 35秒

 キョンの妹へのハルヒの仲間意識が参加へとつながる。無茶な方法で参加しようとするのは、ハルヒの思いつき”らしくて”いい。


7:40-8:00
心配がつきないキョン 20秒

 テンションが上がりすぎて、いつにも増して発想がぶっ飛んでるハルヒ。彼女の力をもう理解しているキョンは心配がつきないだろう。


21:55-22:20
圭一の刺殺体が 25秒

 探偵になりたいという思いつきのレベルの欲望で、ついにここまでやってしまったか。ハルヒの能力に関して不安と恐怖を感じるシーン。



感想

 第5話でのハルヒが神に等しい能力を持っているという設定を受けての「孤島症候群」の配置である。ハルヒが世界を思い通りに創造できるということを知ってしまった視聴者(とキョン)は、今回のハルヒの妄想の暴走に少なからず恐怖を感じるだろう。

 名探偵になってみたいという無邪気な願望の裏には、誰かが加害者や被害者になるという負の要素がついてまわる。ハルヒの考えひとつで起こる必要のない殺人が……という心配を視聴者もキョンもしてしまうのだ。

 一方で、みんなでトランプをやったり卓球やビリヤードをやってみたりと、合宿ならではの”やりたいこと”をSOS団で楽しむ様子は微笑ましい。ハルヒの人並みの女子高生なのだと感じるシーンだ。

 そして予定外の参加となったキョンの妹も、ハルヒの”一緒にいたい”仲間として認識されたのだと思うと、置いてはいけなかったキョンの気持ちも分かる気がする。

 物語は我々の心配が的中し、館の主人・圭一という被害者を出してしまう。言わば、犯人はハルヒなのだ。一体どうなるんだ……というところで一旦休憩。次回は”また”別の話を配置しているのだ。引っ張るなぁーw