[アニメ レビュー] ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~ 第2話 『ミーア姫、ドヤ顔を披露する』
ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
ティアムーン帝国を崩壊へと向かわせた元凶である皇女ミーア・ルーナ・ティアムーンは、ギロチンにかけられ命が尽きるその瞬間に12歳の頃へタイムリープをした。帝国崩壊への自分の振る舞いを反省したミーアは、ギロチンを回避すべく過去とは違う行動をとり始める。
この作品の面白さはミーアの本質である”我が身かわいさ”の行動は以前と変わらない点だ。バッドエンドを経験しているミーアはソレを回避するように人生を選択してゆく。未来で敵対する人物たちに嫌われないように、恨まれないように。
その選択はミーアの運命をどんどん変えてゆく。果たしてミーアはギロチンの未来をなくすことができるのか、そしてギロチンを回避した先に待っている未来とは。
※本記事は2023年11月26日時点での視聴をもとにした記事です。
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第2話 『ミーア姫、ドヤ顔を披露する』
第2話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- ミーア・ルーナ・ティアムーン
- ティアムーン帝国の第一皇女。自身の身勝手な行動が積み重なり、革命が起こりギロチンにかけられた。その瞬間なぜかタイムリープし、12歳の頃まで記憶をもったまま戻った。
- アンヌ・リトシュタイン
- 平民出身のミーア専属メイド。未来ではミーア処刑のその時までミーアに尽くした唯一の人物。それに恩義に報いるため、ミーアは転生後にアンヌを専属メイドにした。
- ルードヴィッヒ・ヒューイット
- ティアムーン帝国の優秀な文官。誰よりも帝国の状況を心配していたが、その陰険な性格が影響し未来では左遷され帝国を離れていた。
第2話 『ミーア姫、ドヤ顔を披露する』
憎き腐れメガネのルードヴィッヒをやり込めて得意の絶頂にあったミーア。しかし日記によると少しは改善されたようだが、ギロチンを回避するにはまだまだ不十分。さっそく次の問題解決に着手するミーアだった。
ルードヴィッヒたちを引き連れティアムーンの貧民街である新月地区へと到着したミーア。未来で牢獄での日々を過ごしたミーアにとって貧民たちの気持ちは痛いほど実感できるものであった。そしてミーアの鶴の一声で、国家プロジェクトが一気に動き出したのだった。
自分の善意が意外なかたちで返ってきた喜びにひたるミーア。アンヌの話を聞き、ぜひアンヌの妹エリスにも氷菓子を食べてもらいたいとアンヌの実家へ向かった。そこで思ってもみなかったエリスと自分との繋がりを知ったミーアは、エリスをお抱えの芸術家として迎えることを決めたのだった。
第2話の見どころ
- すれ違いコント
- ミーアが牢獄で学んだこと
- 日記帳の変化
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (310秒)
0-30
気合の入るアンヌ 30秒
30-1:35
いけ好かないルードヴィッヒ 65秒
1:35-2:00
迫るギロチンくん 25秒
2:00-2:18
萌えるアンヌ 18秒
2:18-3:48
OP:「ハッピーエンドプリンセス」上坂すみれ 90秒
3:48-4:10
ミーアの強引さに呆れるルードヴィッヒ 22秒
4:10-5:10
未来の仕返しをする爽快感 60秒
未来改変へ着手するミーアのパート。
承 (320秒)
5:10-5:55
未来の日記をカンニングしてました 45秒
5:55-6:15
加速するアンヌの妄想 20秒
6:15-6:35
絶頂のミーア 20秒
6:35-7:50
曇るルードヴィッヒのメガネ 75秒
7:50-8:20
ルードヴィッヒの本音 30秒
8:20-9:00
変わるミーアの未来 40秒
9:00-9:30
問題は山積している 30秒
9:30-10:30
次の目的地は 60秒
未来の改変の効果を実感するパート。
転 (335秒)
10:30-11:00
新月地区へ 30秒
11:00-12:00
ミーアの実感 60秒
12:00-12:45
問題への先回り 45秒
12:45-13:25
ルードヴィッヒの勘違い 40秒
13:25-14:00
迅速な提案 35秒
14:00-15:00
聖女ミーア降誕 60秒
15:00-15:40
意志を示すことに意味がある 40秒
15:40-16:05
まずは病院が建ちました 25秒
貧民街の問題への着手のパート。
結 (325秒 + 130秒)
16:05-16:45
善意は返ってくる 40秒
16:45-17:10
アンヌの実家へ 25秒
17:10-18:00
みんなで食べる氷菓子 50秒
18:00-19:00
牢獄での楽しみ 60秒
19:00-20:05
作家のプライド 65秒
20:05-20:50
やりすぎですミーア様 45秒
20:50-21:30
ちょろ姉妹 40秒
21:30-22:55
ED:「Queen of the Night」カノエラナ 85秒
22:55-23:35
いざセントノエル学園へ 40秒
23:35-23:50
エンドカード(イラスト 椎名優) 5秒
アンヌ姉妹との交流のパート。
シーンリプレイ
4:10-5:10
未来の仕返しをする爽快感 60秒
ミーアがしたかったのはルードヴィッヒをやり込めることとギロチンへの道を断つこと。決して聡明だからではない。
7:50-8:20
ルードヴィッヒの本音 30秒
振り回されて大変だったけど、ミーアと過ごした時間は嫌なことばかりではなかったようだ。
11:00-12:00
ミーアの実感 60秒
貧民の苦しみを”知っている”ミーアは周囲から慈悲深く見えた。きっともともとミーアはそういう人物なのだ。以前は貧困を”知らなかった”だけなのだろう。
感想
未来でのギロチンの恐怖から自己保身に全力を尽くすミーア。しかし彼女は牢獄生活で感じた不安や孤独をしっかりと覚えている。彼女が以前と違うのは他者の不安や孤独を自分のものとして受け取れるようになった点だ。
いっぽうでミーアの少々強引なところなどは変わっておらず、ワガママで高慢なキャラクターになままだ。結局のところミーアは”知らなかった”だけなのだ。貧困や紛争といった国家の問題を知らされず、ただただワガママを周囲に押し付けていた。
ミーアは転生することで自身がギロチンへと送られた原因を振り返り取り除こうとする。それは自己中心的で運命回避を目的とした行動で、決してミーアの性格が良くなったわけではない。気づきが彼女の行動を変えただけだ。
だからといってミーアが愛せないキャラクターなわけではない。そのちょっとズルかったり調子に乗ったりするところが、なんとも人間臭くてかわいらしい。たとえ美少女という要素を外したとしても、魅力的で愛すべき主人公だ。
そして彼女の行動の変化によって運命はひとつひとつボタンをかけ違ってゆく。それがやがてギロチンの運命を消し去るのだ。その頃には、新しい人生を仲間たちとともに力強く切り開いてゆく姿を見せてくれる頼もしいワガママ姫になっているはずだ。
ギロチンの未来を変えるため、まずは優秀な文官のルードヴィッヒを訪ねるミーア。陰険で不遜な態度の彼の質問にズバッと答えて、ミーアはすっかり気持ちよくなってしまった。