[アニメ レビュー] わんだふるぷりきゅあ! 第1話 はじまりは「わんだふる!」

わんだふるぷりきゅあ!

 プリキュアシリーズの21作目となる「わんだふるぷりきゅあ!」。主人公はなんと犬のこむぎと人間のいろは。ふたりの絆と友情を中心にした物語のようだ。

 動物と人間が仲良く暮らす街アニマルタウン。そこに住む中学2年生の犬飼いろは。そして彼女の飼い犬こむぎ。平凡で幸せな毎日を過ごしていたふたりだったが、ある日街に正体不明の魔物が現れて……。

 プリキュアに変身するのがペットのこむぎという異色の設定。そして動物と人間の絆。プリキュアシリーズとしての新たな挑戦に注目の作品だ。

※本記事は2024年2月11日時点での視聴をもとにした記事です。


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第1話 はじまりは「わんだふる!」

 第1話の長さは24分10秒(1450秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

犬飼 こむぎ(いぬかい こむぎ)
いろはの飼い犬のパピヨン。いろはのことが大好き。
犬飼 いろは(いぬかい いろは)
中学2年生の少女。こむぎの飼い主。


はじまりは「わんだふる!」

<ストーリーの流れ>

いつもの朝のルーティンをこなすこむぎといろは

こむぎの想い、動物たちの異変、仲良しの悟の登場

まゆとユキの登場、アニマルタウンを襲うガルガル

こむぎがキュアワンダフルになりガルガルを落ち着かせる


背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (300秒)

 何をするにもいつも一緒のこむぎといろは。いろはが学校へ行くときは少しのお別れ。いつものことだけど、こむぎにとっては寂しい瞬間だ。朝の散歩で出会う動物たちに挨拶をするいろはが印象的。生きとし生けるもの”みんなが仲良し”という物語のコンセプトと、こむぎのいろはに対する信頼と愛情の深さがきっちりと描かれている。


0-15
ロゴ 15秒

15-1:10
こむぎに起こされるいろは 55秒

1:10-1:30
朝のお散歩に出かけるふたり 20秒

1:30-2:00
みんな元気、みんな仲良し 30秒


2:00-3:30
OP:「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」吉武千颯 90秒


3:30-4:20
揃って朝ごはん 50秒

4:20-5:00
お別れがさみしいこむぎ 40秒

承 (345秒)

 ここではこむぎのいろはへの想いが描かれる。どんなに好きでも人間の友達とペットでは違う。その愛情に変わりはないが、伝わりにくい部分もある。一方で世界に異変が起こりつつあり、悟の登場と鏡石というキーワードの登場。何かが起こりそうな予感がプンプン。視聴者の期待を”転”へと向かわせる導線がはっきりと感じ取れる。


5:00-6:10
いろはとずっと一緒にいたいこむぎ 70秒

6:10-6:35
襲われる動物たち 25秒

6:35-7:35
夢でうなされるこむぎ 60秒

7:35-8:00
いろはが帰ってきたー 25秒

8:00-8:25
いろはとの時間を満喫するこむぎ 25秒

8:25-8:55
鏡石の前にいる悟と大福 30秒

8:55-9:40
鏡石の由来を考察する悟といろは 45秒

9:40-10:35
同じクラスになれたらいいね 55秒

10:35-10:45
邪悪なたまご 10秒

転 (375秒)

 アニマルタウンに引っ越してきたまゆとユキの登場。先に登場した悟と大福とともに、今後のストーリーの重要人物になると思われる。そしてアニマルタウンを襲うガルガルという魔物が現れる。主要なキャラクターと敵キャラが登場したところで、いよいよ初変身!!という流れ。期待とピンチで一気に盛り上がる展開だ。


10:45-11:30
アニマルタウンに引っ越してきたまゆとユキ 45秒

11:30-12:20
恥ずかしがり屋のまゆ 50秒

12:20-13:00
動物たちと人間の平和な空間 40秒

13:00-14:00
不思議な石と邪悪なたまご 60秒

14:00-14:30
ガルガルの登場 30秒

14:30-15:00
ガルガルに襲われる少年と犬 30秒

15:00-15:30
少年を助けに行くいろはとそれを怯えながら見つめるこむぎ 40秒

15:40-16:00
いろは走る 20秒

16:00-16:20
追い詰められるいろは 20秒

16:20-17:00
勇気を振り絞っていろはを助けに飛び出すこむぎ 40秒

結 (320秒 + 110秒)

 ガルガルに襲われる少年を助けるいろはの勇気。恐怖に怯えながらもいろはを助けるために飛び出したこむぎの勇気。そしてガルガルを止めたキュアワンダフルの相手を思いやる優しさ。そういった行動のすべてが繋がり”プリキュア”というカタチで実を結ぶ。こむぎの人間への変身シーンの手塚治虫にも通ずる艶めかしさ。さらにキュアワンダフルへの変身シーンでの活発でかわいらしい表現。日本のアニメーションの伝統と最先端の魅力がここにある。


17:00-17:40
人の姿に変身するこむぎ 40秒

17:40-18:25
キュアワンダフルに変身するこむぎ 45秒

18:25-18:55
ガルガルを跳ね返すパワー 30秒

18:55-19:25
攻撃をかわす反射神経 30秒

19:25-20:00
追いかけっこのスピード 35秒

20:00-21:10
相手の苦しみに共感し思いやる優しさ 70秒

21:10-22:00
まさか……こむぎなの!? 50秒

22:00-22:20
わおーん 20秒


22:20-23:50
ED:「FUN☆FUN☆わんだふるDAYS!」石井あみ&後本萌葉 90秒


23:50-24:10
次回予告 20秒

シーンリプレイ

6:35-7:35
夢でうなされるこむぎ 60秒

 人と動物の友情には限界がある。相手を想う気持ちの強さは変わらないかそれ以上のはずだが……。


16:20-17:00
勇気を振り絞っていろはを助けに飛び出すこむぎ 40秒

 ”怖い”と”助けたい”の間でゆれるこむぎ。小さな体に大きな勇気をみなぎらせる姿がいとおしい。


20:00-21:10
相手の苦しみに共感し思いやる優しさ 70秒

 人と動物をつなぐ大切な要素。この優しさがみんなをつなぎ世界を救うのだろう。


感想

 ついにペットが変身するプリキュアの登場だ。人と動物の絆を描くというコンセプトはともかく、子どもたちがペットが変身するということをどう受けとめるかが気になるところである。

 ともすれば視聴者おいてけぼりの展開にもなってしまいそうだがプリキュアスタッフのことだ、勝算があっての設定なのだろう。私としてはキュアワンダフルの変身バンクのかわいさを観て、これなら大丈夫そうだなと思った。

 いろはの飼い犬であるこむぎはいろはのことが大好きだ。好きすぎて学校にもついていきたいくらい。そんな切ない想いを繊細な演技と表情で描いている。観ているこっちも悲しい気持ちになるくらいだ。

 こむぎのその想いは実現する。現時点ではそれがプリキュア(鏡石)のチカラなのか、こむぎの想いが届いた結果なのかはまだ分からない。人間に変身したバンクとプリキュアに変身したバンクはどうみても別物だった。そこになにか意味があると思いたい。

 第1話ということで主人公のこむぎといろは中心の話であった。ほかにも悟と大福やまゆとユキという2つのコンビも登場した。悟に関してはラブコメの波動も感じられたので、いろはとの関係も注目したい。

 今年も始まった新しいプリキュア。犬が大好きな私としてはいつも以上に楽しめる一年になりそうだ。