[アニメ レビュー] ワールド イズ ダンシング 第二番 あんたには身体があるじゃないか

ワールド イズ ダンシング

初番で偶然に出会った白拍子(平安末期から鎌倉時代にかけて実在した歌いながら舞う芸人)の舞いに魅せられた鬼夜叉なのですが、その時に感じた”よい”という感覚が忘れられなくなってしまいマシタ。

その”よい”という感覚の正体を知りたくて、鬼夜叉くんは動き始めるのよね。さて、鬼夜叉くんは無事にそれを見つけられるかしら。

※本記事は2026年7月15日時点での視聴をもとにした記事です。

※記事の中で完全にストーリーのネタバレをしています



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第二番 あんたには身体があるじゃないか

第二番の長さは23分39秒(1419秒)。登場人物やストーリーの流れは以下のとおりデス。

<登場人物>

鬼夜叉(おにやしゃ)
猿楽の達人である父・観阿弥の後継者。いまいち芸に身が入らず「取り柄は顔だけ」と陰口をたたかれている。
観阿弥(かんあみ)
猿楽の興行で人気の観世座の座頭。芸に厳しい鬼夜叉の父。
石也(いしや)
鬼夜叉と仲の良い観世座の一員である少年。
コガネ
稽古をサボる鬼夜叉の遊び相手となってくれている少年。
白拍子(しらびょうし)
その日暮らしをする白拍子の女性。彼女の舞は鬼夜叉に衝撃を与えた。

<ストーリーの流れ>

白拍子の”舞”のなかに感じた”よい”をまた見たい鬼夜

白拍子の”舞”を学ぶ鬼夜叉たち

白拍子の魂の”舞”

鬼夜叉の覚醒


起 (300秒)

白拍子の”舞”に衝撃を受けた鬼夜叉は、そのときに感じた”よい”をもう一度味わいたいと考えマス。

知りたいことはどんどん追求したいタイプなのね、鬼夜叉くんは。まさに求道者だわ。


0-1:15
水に沈みながら”カタチ”や”よい”について考える鬼夜叉 75秒

稽古中にはボーっとしている鬼夜叉ですが、頭の中では芸についていろいろと考えているのデス。決して顔だけの人物ではないのデス。

1:15-1:40
舞ってみてほしいのだ 25秒

1:40-2:32
石也とコガネと鬼夜叉 52秒


2:32-4:02
OP:「終宵」マカロニえんぴつ 90秒


4:02-4:40
手当たり次第に”舞”をねだるのは、もう一度”よい”を見たいから 38秒

鬼夜叉くんは自分が”よい”と思ったその理由を確かめたいのかもしれないわね。大物になるわよ、この子は。

4:40-5:00
妖怪ではなく人だった 20秒

承 (315秒)

鬼夜叉は白拍子の家に足しげく通うことで、”よい”の秘密を知ろうとしマス。

「学ぶは真似る」っていうけど、鬼夜叉くんはまさにそれを実践しているのね。


5:00-5:30
貧しくみずぼらしい身なりの白拍子 30秒

5:30-5:55
みなの前で舞ってみせる白拍子 25秒

5:55-6:15
なにも感じなかった鬼夜叉 20秒

確かに、あの時の”舞”は鬼気迫るものがありマシタ。この鬼夜叉の反応もわかりマス。

6:15-6:50
明日もまた来るという鬼夜叉 35秒

6:50-7:15
白拍子の”舞”を学ぶ日々 25秒

7:15-7:40
コガネの意外な”舞”の才能を発見する一同 25秒

7:40-8:05
屋敷を抜け出しているのはバレバレ 25秒

8:05-9:00
足が悪いため舞台に立てない石也 55秒

9:00-9:20
どうしてももう一度あの”舞”が見たい 20秒

9:20-10:15
”舞”を評価してもらえなかった過去 55秒

白拍子さんは芸を評価してもらえなかった。それが今の貧しい生活にもつながってるんだわ。でも、鬼夜叉くんたちの存在が彼女に勇気を与えてるみたいよ

転 (305秒)

不用意な一言で白拍子を怒らせてしまった鬼夜叉ですが、そのおかげで念願の”よい”をもう一度見るチャンスを得マシタ。

白拍子さんとの空気は微妙になっちゃったけど、鬼夜叉くんにとって白拍子さんの”舞”を見たことは大きな学びになったみたいよ。


10:15-10:45
ゴボウで買われる白拍子 30秒

これは精神的にキツイ場面デスネ。男の見下した態度が白拍子のプライドを踏みにじっていマス。

10:45-11:45
”よい”とはなんだったのか 60秒

11:45-12:30
あんたには身体があるじゃないか 45秒

ただ生きるために無様に扱われても舞うしかない白拍子さん。健康な体と生活がありながら、才能を気にして舞わない鬼夜叉くん。人生に対する姿勢が違いすぎて話にならないわね。

12:30-13:15
一度だけでいい、華やかな舞台で舞えたなら 45秒

13:15-14:15
白拍子の魂の叫びのような”舞”を目撃する鬼夜叉 60秒

これデス。鬼夜叉が求めていた”舞”と”よい”はこれなのデス。

14:15-14:40
観阿弥にほめられた鬼夜叉の”舞” 25秒

14:40-15:20
白拍子との仲直りを提案する石也 40秒

結 (495秒 + 4秒)

観阿弥は白拍子へのお礼として対価を払っていマシタ。しかし、少し裕福になったことで白拍子の”舞”は軽いもへと変わってしまいマシタ。

白拍子さんは自分の”舞”が評価されたことが嬉しかったんでしょうね。でも、鬼夜叉くんはそれで白拍子さんの”舞”が変わってしまったことが気に入らなかった。


15:20-15:40
嬉しそうに団子を食べている白拍子 20秒

15:40-16:10
観阿弥が白拍子にお礼をしていた 30秒

どうやら観阿弥は全部お見通しだったようデス。鬼夜叉に”舞”を見せてくれた白拍子に対価を支払っていマシタ。

16:10-16:45
白拍子のお金を掴んで走り去ってしまう鬼夜叉 35秒

16:45-17:05
将軍様の前で観世座の猿楽を披露する話 20秒

17:05-17:50
意見が対立する観阿弥と鬼夜叉 45秒

”舞”そのものの質を重要視する鬼夜叉くんと、白拍子さんの芸に見合った対価を払った観阿弥さん。わたしは観阿弥さんを支持するかな。何事も生きてこそだわ。

17:50-18:25
我を失ってやり過ぎたことを反省する鬼夜叉 35秒

18:25-19:30
白拍子の死 65秒

19:30-20:15
白拍子の願い 45秒

ストップ倍速!

20:15-22:10

鬼夜叉の弔いの舞 115秒

白拍子を想った鬼夜叉の渾身の”舞”デス。繊細で静かなアニメーションが素晴らしいデスネ。

白拍子を想った鬼夜叉の渾身の”舞”デス。繊細で静かなアニメーションが素晴らしいデスネ。

22:10-22:40
笑いたいのか、怒りたいのか、泣きたいのか 30秒

22:40-23:35
乱舞の中で覚醒する鬼夜叉 55秒

23:35-23:45
エンドカード(三原和人) 4秒



レビィの感想

 なんだか盛りだくさんの内容で圧倒されちゃったわね。白拍子さんと鬼夜叉くんの”舞”のアニメーション。芸の質にこだわる鬼夜叉くんと、芸に対する評価を対価で示した観阿弥さんとの衝突。そして人が”舞う”ことの本質に気付いた鬼夜叉くん。

 この作品は室町時代に能楽を作り上げた観阿弥と世阿弥(鬼夜叉くん)親子の物語なの。もう聞くだけで難しそうな題材なんだけど、面白くて作品の世界にすんなり入れちゃう。タイトルの「ワールド イズ ダンシング」っていうのも、作品のハードルを下げてくれてると思ったわ。

 わたしが一番評価しているのは、いつも鬼夜叉くんの隣りにいる石也くん。今回もわりと活躍してるんだけど、彼はなんとアニメオリジナルのキャラクターなの。石也くんのおかげで、鬼夜叉くんの立ち位置や周囲との関係がわかりやすくなってるのよ。この作品の魅力を伝えたい気持ちが生んだキャラクターと言えそうね。

 今回のお話の最後のシーンはとても印象的だったわ。言葉にできない感情の渦の中で鬼夜叉くんは、人が舞うことの本質に触れたの。この覚醒がどうやって能という芸術に昇華されてゆくのか。とても楽しみだわ。