[アニメ レビュー] ゆるキャン△ SEASON3 第1話 次、どこ行こうか

ゆるキャン△ SEASON3

 女子高生のゆるい日常とアウトドアを描いた人気作品の3期。ほのぼのした雰囲気と美しい景色で、観光のひとつとしても楽しめる。温かい飲み物でも用意してキャラクターたちと一緒に景色を堪能するのもいいだろう。

※本記事は2024年4月9日時点での視聴をもとにした記事です。


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第1話 次、どこ行こうか

 第1話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

志摩 リン(しま りん)
女子高生ながらキャンプ経験豊富なベテラン。基本的にひとりで静かなキャンプを好む。
各務原 なでしこ(かがみはら なでしこ)
無邪気で活発な少女。「野外活動サークル」にも参加するが、リンや恵那とキャンプに行ったりもする。
大垣 千明(おおがき ちあき)
「野外活動サークル」の部長。にぎやかで楽しいメガネの少女。
犬山 あおい(いぬやま あおい)
千明とともに「野外活動サークル」を創立した関西弁のお姉さんキャラ。
斉藤 恵那(さいとう えな)
リンの友達で人付き合いが不得意なリンの仲介役。帰宅部でキャンプ先のリンとメッセージの交換だけをすることが多い。


次、どこ行こうか

<ストーリーの流れ>

リンとキャンプの出会い

キャンプへの想い

アルコールストーブを作ろう

次は庭デイキャン


背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (300秒)

 小学生のときの初めてのキャンプ道具との出会いと現在のリンが描かれるパート。今では立派なソロキャンパーのリンのルーツはおじいちゃんだったという話。かなりアニメ寄りのキャラクターデザインだが、背景のリアルさでキャラクターの実在感を表現している。虚構とリアルの融合で作品に命を吹き込むスタイルはこの作品の大きな特徴でありパワーだ。


0-50
おじいちゃんの待つ東栄駅に降り立つリン小学4年生 50秒

50-1:45
大迫力の矢作ダムの放水 55秒

1:45-2:10
道の駅(どんぐりの里いなぶ)での買い物 25秒

2:10-2:25
おじいちゃんのキャンプ道具 15秒!


2:25-3:55
OP:「レイドバックジャーニー」キミのね 90秒


3:55-4:35
精進湖へ向かうリン 40秒

4:35-5:00
精進湖から望む子抱き富士の話 25秒

承 (440秒)

 火を着けるのに苦労をする場面が印象的なパート。当時のおじいちゃんの苦労を今になって理解するリン。そのときに作ってもらったホットミルクの思い出は一生の宝物になるだろう。小さかった頃の自分の気持ちになでしこを重ね彼女に思いを馳せる。今のリンには想いや景色を共有する仲間がいるのだ。


5:00-5:30
おじいちゃんから貰ったテント 30秒

5:30-6:00
キャンプといえば火を着ける方法 30秒

6:00-6:30
つぐ高原グリーンパークへ 30秒

6:30-7:00
いつもと違った方法で火を着ける 30秒

7:00-7:30
自分でも試してみるリン 30秒

7:30-8:25
おじいちゃんの苦労を知る 55秒

8:25-9:00
やっと火種が 35秒

9:00-9:25
火を着けるのに成功したリン 25秒

9:25-10:00
あったかくておいしかったミルク 35秒

10:00-10:30
道具を大切に使いたいリン 30秒

10:30-11:00
景色を楽しみながらの食事 30秒

11:00-12:00
寂しいから次もキャンプに行く 60秒

12:00-12:20
次、どこ行こうか 20秒

転 (325秒)

 最近バイトばかりしてキャンプ道具を手作りしていた頃を忘れていた野クル。みんなでアルコールストーブを作ってみようということになった。ゆるキャン△の見どころは大自然の景色やキャンプの知識だが、なでしこたちのゆるい日常もまたゆるキャン△の魅力だ。


12:20-13:00
バイトばっかりしている野クル 40秒

13:00-13:50
アルコールストーブを作ろう 50秒

13:50-14:30
ストーブにするカンの選び方 40秒

14:30-15:30
うまくカンが切れないなでしこ 60秒

15:30-16:30
千明の伸びた髪 60秒

16:30-17:15
恵那の家の庭でデイキャン 45秒

17:15-17:45
結構うまくできた 30秒

結 (233秒 + 122秒)

 恵那の家の庭でキャンプをすることになった野クル。大自然でなくてもみんながいればキャンプは楽しめるのだ。大切なのは日常のなかの気付きだったり、ふとした瞬間の景色だったり、そういうものを介したふれ合いなのかもしれない。


17:45-18:30
燃料のアルコールの話 45秒

18:30-19:25
穴の開け方で炎のカタチが変わる 55秒

19:25-20:10
使用する場合には注意が必要 45秒

20:10-21:00
楽しみな庭デイキャン 50秒

21:00-21:38
日常に見つけた美しい瞬間 38秒


21:38-23:08
ED:「So Precious」亜咲花 90秒


23:08-23:25
綾乃ちゃん 17秒

23:25-23:40
次回予告 15秒

シーンリプレイ

7:30-8:25
おじいちゃんの苦労を知る 55秒

 なぜこんなに苦労してまでおじいちゃんは火を着けたかったのか。それはリンの前でカッコをつけたかったから。


12:00-12:20
次、どこ行こうか 20秒

 終わるたびに寂しい気持ちになる。でもそのたびにまたキャンプに出かける。そのとき隣にいるのは、リンにとってはなでしこなのだ。


21:00-21:38
日常に見つけた美しい瞬間 38秒

 みずみずしい感性で捉えたささやかな非日常。私には無いものだ。



感想

 大自然の景色から野クルのゆるい日常まで、この作品の特徴をまんべんなく楽しめる回だった。もちろんキャンプ知識の紹介も健在。ご新規さんも濃いファンも楽しめる内容だった。

 美しく壮大な景色を見て友人のことを思い出したり、みんなでキャンプ道具を自作したり、庭でのキャンプを計画したり。ひとくちにキャンプといっても様々な楽しみ方がある。

 最後になでしこが撮った景色は、いつもの帰り道で見つけた非日常で、それもまたキャンプという非日常を楽しむことと同義なのだ。この作品が多くの人に支持されているのは、キャンプの楽しさの本質を正しく描いているからなのだと思う。

 この作品はこれまでも美しい景色を描いてきた。なでしこたちの笑顔とともに、今度はどんな景色を見せてくれるのだろう。