[アニメ レビュー] おにぱん! 第6話 アイドル伝説のりりん

おにぱん!

「おにぱん!」は人気TV番組『おはスタ』内で放送されているアニメで、月曜日から金曜日まで毎日放送されている。週5日間の2分半ほどの話を繋げると1つのエピソード完結となる。ちょっと珍しい形式で放送されている。

 主人公である「おにぱんず」の3人のおにっ子たちの声優は新人が起用されており、脇を固めるベテラン声優や安定した作画とのギャップが気になる。ただそれもすぐに解消されるだろう。彼女たちはものすごい速さで成長している。

 おにっ子たちの目的は”鬼”の悪いイメージを払拭すること。もう鬼が人間を襲うような時代ではない。人間と仲良く暮らしたいんだというアピールを世間にすることだ。

 第6話ではトップアイドルのりりんこと一寸法子との友情が描かれる。この作品のウリである鬼のパンツでの変身は今回はおあずけであるが、おにっ子たちの優しさや個性を感じられる回となっている。

※本記事は2022年5月23日時点での視聴をもとにした記事です。


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第6話 アイドル伝説のりりん

 第6話の長さは14分05秒(845秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

つつじ
赤鬼の少女。ぼけ担当。おっちょこちょいだが真っすぐな気持ちの明るい少女。
ひまわり
黃鬼の少女。元気担当。やんちゃでいたずら好き。以外にも家事が得意。
つゆくさ
青鬼の少女。クール担当。冷静に状況を判断したりするのが得意。そのため、他のふたりよりも大人っぽく見えるが、ズボラでだらしない部分もある。
一寸 法子(いっすん のりこ)
一寸法師の子孫の少女。普段は教室の隅で地味な生徒を演じているが、実は人気アイドルの「のりりん」である。


アイドル伝説のりりん

 トップアイドルののりりん。実はのりりんはおにっ子たちのクラスメイト・一寸法子だった。ある日いつものようにファンをもてあそんでいたのりりんは、変身するところをひまわりとつゆくさに見られてしまう。

 正体を隠しておきたい法子は、ひまわりとつゆくさに自分の正体をバラさないように頼む。頼みを聞いてもらってよろこんだ法子は、勢いでグリュックハンマーを投げてしまった。どこを探しても見つからないグリュックハンマー。つつじも探してくれているけど、つつじにはのりりんの正体は黙っていよう。

 このままではリハーサルに間に合わない。そんなとき、つつじがグリュックハンマーを拾ったという女の子を見つける。転売ヤーと疑われてしまう法子。変身して助けようとしたおにぱんずだったが、変身しただけではまったく役に立てないと気付いてしまう。

 のりりんのライブチケットを渡すことで女の子を買収した法子。つつじの真っ直ぐさに心を動かされ、おにっ子たちにもライブチケットを渡した。ライブで大盛りあがりの一同。のりりんのMCのおかげで鬼のイメージアップにも貢献できた。

 第6話の見どころ

  • おにっ子たちのかわいいデザイン
  • 芽生えるのりりんとの友情
  • うまくまとめられた5分割のストーリー

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (192秒)

0-36
トップアイドルのりりん 36秒

36-48
おにっ子たちと謎の少女 12秒

48-1:23
目立っては隠れ 35秒

1:23-1:45
へんしん! 22秒

1:45-2:00
見つかった 15秒

2:00-2:15
もう遅い 15秒

2:15-2:30
分かってないつつじ 15秒

2:30-2:40
(アイキャッチ1)会いたかったなー 10秒

2:40-3:00
さすがアイドル素早い 20秒

3:00-3:12
だーかーらー 12秒


承 (178秒)


3:12-3:42
一寸法師の子孫 30秒

3:42-4:00
それは別のおはなし 18秒

4:00-4:23
意気投合 23秒

4:23-4:45
黙っとこう 22秒

4:45-4:55
投げちゃった 10秒

4:55-5:00
バイクと共に 5秒

5:00-5:26
(アイキャッチ2)見つからない 26秒

5:26-5:46
つつじは…… 20秒

5:46-6:10
絶対たのしんでる 24秒


転 (171秒)

6:10-6:46
リハーサル 36秒

6:46-6:55
邪神誕生 9秒

6:55-7:15
あった! 20秒

7:15-7:30
だめ 15秒

7:30-8:00
(アイキャッチ3)転売ヤー疑惑 30秒

8:00-8:31
歌えない設定 31秒

8:31-9:01
分析できない 30秒

結 (209秒 + 95秒)


9:01-9:31
買収完了 30秒

9:31-9:46
つつじの一生懸命 15秒

9:46-10:00
友のしるし 14秒

10:00-10:20
(アイキャッチ4)ライブ当日 20秒

10:20-11:50
ときめき♡ワンダーランド 90秒

11:50-12:30
友達になれるよ 40秒


12:30-14:00
OP:「おにパパパン!パン!」おにぱんず! 90秒


14:00-14:05
次回予告 5秒


シーンリプレイ

2:40-3:00
さすがアイドル素早い 20秒

 良い動き。地味なキャラクターで活きるシーン。


11:50-12:30
友達になれるよ 40秒

 つつじの実直な行動が鬼のイメージアップに繋がった。ぼけに徹しているところも彼女の魅力。


12:30-14:00
OP:「おにパパパン!パン!」おにぱんず! 90秒

 おにっ子たちの魅力たっぷりのOPアニメ。綺麗で楽しいアニメーションが詰め込まれている。


感想

 起承転結の4っつのパーツを5つに分割し、なおかつ各パーツにキッチリとオチをつけるという無理難題に挑戦している。私がずっと視聴しているのは1周間の放送分をまとめたものだが、初回から感じていた違和感はそれだろう。

 キャラクターよし、作画よし、テーマソングよし。力が入っているようなのに何かチグハグな印象があったのは、その構成の難しさにあったのだと思う。おそらくアイキャッチの部分で分割されているのだ。そう考えると、ちゃんと1話として成立させているのは凄い。神業かよ。

 現在この作品の評価がいまいちなのは、主役の新人声優の演技にも原因があるということは否定できない。アイドル売りで声の仕事は本気でやっていないのではないかなどの憶測も散見される。声優初挑戦なのに脇役のベテラン声優とも比べられるのだから大変である。

 だが第1話から観ている私には、彼女たちがものすごい速さで成長しているのが分かる。第1話なんて演技もなにも……って感じだったのだが、この第6話ではキャラクターの個性を演じることができている。もちろんこの程度では世間は納得してくれないであろうが。

 いろいろな原因により評価しづらい「おにぱん!」であるが、のりりんの挿入歌を90秒も挟んだり、EDのクオリティの高さなんかも考えると、リアルでのライブ展開なんかも視野に入れているのだろう。少なくともみんなが本気で作り上げている作品なのは間違いない。

 世間の評価はさておき、私はストーリーの構成と主人公たちの成長を気長に楽しもうと思う。これから先に評価される可能性も十分に残されている。ちなみに「のりりん」は『アイドル伝説えり子』のオマージュだろうか。胸熱!


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