[アニメ レビュー] Z.O.E Dolores,i 第2話 死刑台のエレベーター

Z.O.E Dolores,i

「Z.O.E Dolores,i」はゲームソフトを原案とするSFロボットアニメである。アニメ版はゲームよりも後の時代の話で、ゲームとは別の独自のキャラクターとストーリーで展開される。

 主人公は宇宙の運送業をしているジェイムズ・リンクスと、なぜかジェイムズを運命のおじさまとしたうオービタルフレームのドロレス。これに娘のノエルと息子のレオンを加えた4人(?)の火星を目指す逃亡劇が主なストーリーだ。

 ある日、飲んだくれの運送屋のジェイムズは謎のコンテナの地球への配達を依頼された。そのコンテナはいわく付きで、案の定ジェイムズは事件に巻き込まれてしまう。しかしコンテナに隠されていたドロレスの活躍でなんとか生き延びることができた。

 第2話では事件の犯人として指名手配されてしまったジェイムズと子供たちが再会し、共に逃亡犯となってしまうまでが描かれている。軌道エレベーターを舞台にしたアクションシーンが見どころだ。

※本記事は2022年3月14日時点での視聴をもとにした記事です。


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死刑台のエレベーター

 第2話の長さは24分28秒(1468秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

ジェイムズ・リンクス
元軍人の運び屋で49歳のおじさん。ひょんなことから事件に巻き込まれドロレスと出会う。レイチェルとの離婚から家庭崩壊。特に息子のレオンからは軽蔑されている。愛読書はアイザック・バレット著「HOW TO BE A DADDY」。
ドロレス
ジェイムズの妻・レイチェルの痕跡を残した謎のオービタルフレーム。ジェイムズを「おじさま」と呼んでしたっている。
ピート
ジェイムズが子供たちに買った子猫。とてもかわいい。
レオン・リンクス
リンクス家の長男。大企業の部長補佐として偉そうにしているが、実力のほどは不明。
ノエル・リンクス
リンクス家の長女。建築現場の監督をしている。
バーン・ドルフォーム
国連警察機構・ワイアードの本部長。オカマ口調でヒステリック。純粋な地球人以外を軽蔑し嫌っている差別主義者。


第2話 死刑台のエレベーター

 殺人事件の犯人と勘違いされてしまったジェイムズ。さらにワイアードのバーンにも目をつけられ、追われることとなった。それは息子のレオンや娘のノエルも巻き込むことになってしまった。

 地球に帰ったジェイムズはレイチェルの墓前にいた。ジェイムズを探しに来たレオンとノエルとの再会を喜ぶ間もなく、ワイアードに囲まれてしまった。本部長のバーンはジェイムズに交換条件を出すが……。一方でドロレスは月の岩陰でひとり寂しくジェイムズの帰りを待っていた。

 ジェイムズが捕まったことを知ったドロレスは地球へ向かった。軌道エレベーターで護送中のジェイムズは、バーンに騙されたことに気づき憤慨する。脱出をはかるジェイムズ、助けに向かうドロレス、ふたりは出会えるのか。

 子供たちを助けにゆくため脱走をしようとするジェイムズは、バーンと対決する。格闘の末、軌道エレベーターから落ちてしまったバーンとジェイムズを助けたのは、地球からとって返したドロレスだった。ノエルとレオンも無事に救助したジェイムズは、ドロレスの歌う子守唄を聞きながら、ひとときの安息を得るのだった。

 第2話の見どころ

  • 宿敵バーンとの出会い
  • ハラハラのアクションシーン
  • ジェイムズと子供たちの関係

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (98秒 + 232秒)

0-8
ロゴ 8秒


8-1:38
OP:「ZONE OF THE ENDERS」LAZY 90秒


Zone of the Enders

1:38-2:15
全部ジェイムズのせいに 37秒

2:15-2:40
バロウズ原作「火星のプリンセス」の映画版「ジョン・カーター」 25秒

2:40-3:00
こいつが宿敵バーン 20秒

3:00-4:20
社を追われるレオン 80秒

4:20-4:40
ノエルを頼るレオン 20秒

4:40-5:30
男まさりなノエル 50秒


承 (280秒)

5:30-5:40
妻レイチェルの墓前 10秒

5:40-6:15
飛び出すピート 35秒

6:15-6:40
笑顔で抱きしめる 25秒

6:40-7:00
ボッコボコ 20秒

7:00-7:30
逮捕です 30秒

7:30-7:50
あんたたちも逮捕よ 20秒

7:50-9:00
エンダー(非地球人)に対する差別 70秒

9:00-9:20
子守唄を歌うドロレス 20秒

9:20-10:10
何も思い出せない 50秒


転 (290秒)

10:10-10:20
月面の管理施設 10秒

10:20-10:55
地球と宇宙をつなぐ軌道エレベーター 35秒

10:55-11:45
やっぱり嘘だった 50秒

11:45-13:10
目標は地球 85秒

13:10-13:25
ギュンギューン 15秒

13:25-13:50
大忙しの軌道ステーション 25秒

13:50-14:20
や、やめろー 30秒

14:20-14:45
ニヤリ 25秒

14:45-15:00
急げドロレス 15秒


結 (450秒 + 118秒)

15:00-15:15
反撃開始だ 15秒

15:15-15:55
ドロレス見覚えがある? 40秒

15:55-16:30
一進一退の攻防 35秒

16:30-17:00
おじさまはどこ 30秒

17:00-17:15
仕返しだ 15秒

17:15-18:00
ドロレス速すぎ 45秒

18:00-18:20
しつこいバーン 20秒

18:20-18:50
やっぱり速すぎた 30秒

18:50-19:30
ドロレス着水 40秒

19:30-20:00
倒壊は、しなかった 30秒

20:00-20:30
間一髪セーフ 30秒

20:30-20:55
クソ野郎はお前だ 25秒

20:55-21:20
水びたしです 25秒

21:20-21:40
ノエルとレオンも無事 20秒

21:40-22:30
レイチェルの子守唄 50秒


22:30-23:58
ED:「Ring on The World」Heart of Air 88秒


23:58-24:28 次回予告 30秒



シーンリプレイ

7:50-9:00
エンダー(非地球人)に対する差別 70秒

 人類がどれだけ広い世界に出ようとも、差別はなくならないという例。


13:10-13:25
ギュンギューン 15秒

 ぎりぎりまで近寄ってからカメラから遠ざかる。転がり落ちるように左下にはける惑星。超スピードで飛び回っているという演出。


15:15-15:55
ドロレス見覚えがある? 40秒

 スピード感のある格闘とドロレスの探索するシーンを織り交ぜた緩急のあるシーン。メリハリが効いていて「ドロレスはやくー」とハラハラさせられる。


感想

 ゲームの「Z.O.E」はガチ目のSFロボットものといった感じで、オービタルフレームを操縦するのは気持ちよく、なかなか楽しませてもらった。ちなみに遊んだのは「ZONE OF THE ENDAERS Z.O.E」と「ANUBIS ZONE OF THE ENDAERS」である。

 世界観は共通しているものの、アニメ版の今作品はちょっとゲームとは趣が異なる。それはドロレスという純真無垢な少女の存在と、リンクス家の家族の絆の再構築というテーマのおかげだろう。

 また各話タイトルには小説や映画から採用されたものが多く、各話のシーンやストーリーに何らかのかたちでオマージュされている。なおかつオリジナルのストーリーも26話のお話としてきっちり楽しめるように作られている。つまり、細かいことを知らなくても十分に楽しめるということだ。

 SFとして観ても楽しめる設定や機械が登場するし、ハートフルコメディとしてもなかなかに優秀な作品だ。一般的に認知度の低いであろう名作の中でも、ぜひ全26話を完走しほしい作品のひとつだ。


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