[アニメ レビュー] 王様ランキング 第二話 王子とカゲ
王様ランキング
「王様ランキング」は、web投稿の漫画が原作のアニメ作品である。全23話が放映済みであり、さらに2期も予定されている。作画も良くストーリーにも引き込まれるので、イッキ見にうってつけの作品だ。
ボッジは優しく素直な性格で憎めないキャラクターだ。彼を騙そうとしたカゲにさえも、その優しさを何の疑いもなく向けてしまう。そのまっすぐな表情に、誰もがボッジを守ってあげたいと思うだろう。
第二話はこの作品にとって非常に重要なボッジとカゲの絆を描いた回だ。「王様ランキング」は作画がとても良いのだが、それ以上に物語が面白く引き込まれる。種族も立場も超えたふたりの友情に注目だ。
※本記事は2022年9月7日時点での視聴をもとにした記事です。
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第二話 王子とカゲ
第二話の長さは22分50秒(1470秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- ボッジ
- ボッス王国の第一王子で本作の主人公。巨人族の両親の子供でありながら非力で小さく、耳も聞こえず言葉も話せない。そのためバカにされている。
- カゲ
- カゲの一族の生き残り。偶然出会ったボッジを騙して金品を巻き上げていたが、ボッジの優しさに触れてだんだんと心を開いていった。
- ダイダ
- ボッス王国の第二王子。ボッジと違い母親は人間。非常に優秀な王子で、非力なボッジを見下しているところがある。
母を失い孤独な旅に出たカゲ。しかし小さなカゲを待ち受けていたのは厳しい現実だった。しかたなく泥棒をしてしまったカゲは男に拾われる。最初は炊事洗濯をやらされていたカゲは、とうとう強盗の片棒を担がされるようになった。クズのような男だったが、カゲにとっては人の温かさを感じる唯一の相手だった。
唯一の繋がりであった男に売られて捨てられてしまったカゲ。あちこちをさまよう間に、カゲは誰も信じないスれた目つきになっていった。そして場面はボッジとダイダの試合へ。
避けることを封じられ反撃もできずダイダに負けてしまったボッジ。周りの意見を気にしてなんと剣を握ろうとするも、非力なボッジは剣を手に取ることすらできない。そんなボッジを見ていたカゲは、ボッジの戦略が間違っていないこと、ボッジの味方になりたいことを告げる。ここに最高のコンビが誕生した。
第二話の見どころ
- カゲの生い立ち
- ボッジの才能
- ボッジが勝ち取ったもの
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (132秒 + 218秒)
0-42
第1話まとめ 42秒
42-2:12
OP:「BOY」King Gnu 90秒
2:12-2:40
カゲ一族討伐 28秒
2:40-3:20
母との別れ 40秒
3:20-4:15
万事休す 55秒
4:15-4:40
あぁ…… 25秒
4:40-5:15
不思議な令嬢ポイーズ 35秒
5:15-5:30
ポイーズの機転 15秒
5:30-5:50
なんとか乗り切った 20秒
カゲが孤独な旅をしている理由が分かるパート。
承 (258秒)
5:50-6:30
カゲの旅立ち 40秒
6:30-7:00
ひもじい 30秒
7:00-7:30
大事なプレゼント 30秒
7:30-8:00
泥棒 30秒
8:00-9:00
クズでも恩人 60秒
9:00-10:08
それでも情が湧く 68秒
カゲが生きるために望まない生活を送っていたことが分かるパート。
転 (287秒)
10:08-10:23
また悪だくみを 15秒
10:23-11:15
信じた人に尽くす暗殺者 52秒
11:15-12:08
やはりクズだった 53秒
12:08-13:30
それでもカゲにとっては恩人だった 82秒
13:30-14:00
スれてゆくカゲ 30秒
14:00-14:55
ボッジとダイダの試合へ 55秒
すべてに裏切られ、さまようカゲ。そして場面はボッジとダイダの試合へ。
結 (385秒 + 90秒)
14:55-16:10
認められない剣 75秒
16:10-16:30
何を伝えられたのか 20秒
16:30-17:25
もう観てられない 55秒
17:25-18:38
影に呑まれるダイダ 73秒
18:38-19:15
ドーマスの思惑 37秒
19:15-20:15
剣を持てない非力なボッジ 60秒
20:15-21:00
味方になりたい 45秒
21:00-21:20
本気で言ってる 20秒
21:20-22:50
ED:「Oz.」yama 90秒
カゲとボッジがパートナーになるパート。
シーンリプレイ
9:00-10:08
それでも情が湧く 68秒
こんなクズにさえ温もりを求めてしまう悲しさ。
10:23-11:15
信じた人に尽くす暗殺者 52秒
信じた相手には忠を尽くす一族。
21:00-21:20
本気で言ってる 20秒
みじめなボッジに光を与えるカゲの言葉。暗殺者の一族の本質とは、信じた誰かを”支える”ことだったのかもしれない。
感想
今回はぜひ第一話・第二話と連続で観てほしいエピソードだ。ボッジのひどい扱われ方とカゲの悲しい過去が相まって、とても感情が揺さぶられると思う。このふたりの絆は今後もこの作品にとって大切なものになる。
またこれ以降に次々と登場するキャラクターは、どいつもこいつも個性的で目が離せない。アクションシーンでは作画の良さも相まってドキドキさせられる。ストーリーも驚きの連続で、飽きることなく最終話まで楽しめるだろう。
作品の雰囲気とは反対に残酷なシーンが多く、可愛らしいデザインでなければ観ていられなかったと思う。根底に流れる”やさしさ”がしっかりと表現されているので、なんとか残酷さにも耐えられるといった感じだ。
なぜこうも”やさしさ”はすれ違ってしまうのだろうか。そんなことを考えさせられた。最後には敵も味方もみんな好きになってしまう、良質なRPGをクリアしたような気持ちよさを感じる作品だ。
ある日出会ったボッジとカゲ。人のいいボッジをいいように騙していたカゲだったが、ボッジの境遇を目の当たりし、だんだんとボッジにひかれてゆく。実はカゲにも悲しい過去があったのだった。