[アニメ レビュー] 探偵はもう、死んでいる。 第1話 お客様の中に、探偵の方はいらっしゃいませんか?/開幕、青春ラブコメ編
探偵はもう、死んでいる。
「探偵はもう、死んでいる。」は、主人公の君彦が名探偵シエスタと出会い助手になり、世界を旅して数々の事件を解決してゆく話である。しかしその名コンビにも別れの時がやってきて…。
物語が始まってすぐに一昔前のギャルゲーのような雰囲気そのままのノリでストーリーが進む。君彦の回りくどい説明的なツッコミやシエスタのクールで強引なヒロイン性も、もはや古典の範疇に入ると思う。
そのあたりのフィーリングが気にならないのなら、予想以上に楽しめる内容になっているだろう。おまけかと思っていた探偵要素も意外と楽しめるレベルであったし、シエスタがとんでもなくカッコよくかわいく表現されていて爽快だ。
第一話は46分35秒と長尺ながらアクションシーンは動きまくるし作画もキレイだ。後半ではシエスタの魅力がふんだんに堪能できる青春ラブコメ編が楽しめる。興味のない方も第一話はお試しで観ても損はないはずだ。
※本記事は2021年7月23日時点での視聴をもとにした記事です。
第1話 お客様の中に、探偵の方はいらっしゃいませんか?/開幕、青春ラブコメ編
第1話 の長さは46分35秒(2795秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
君塚 君彦(きみづか きみひこ)
なにかとトラブルに巻き込まれる体質の高校生。ある事件をきっかけにシエスタの助手となり、世界を旅することになる。
シエスタ
SPES(スペース)という謎の組織と戦っている名探偵。白髪ボブの美少女。
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (610秒)
0-1:15
探偵の方はいらっしゃいませんか 75秒
1:15-1:30
はい、わたしが探偵です 15秒
1:30-2:00
わたしの助手になってよ 30秒
2:00-2:40
シエスタと君彦 40秒
2:40-3:25
みんな持ってるコードネーム 45秒
3:25-3:55
交換条件 30秒
3:55-4:40
デスゲーム ふざけた理由 45秒
4:40-5:00
さすが名探偵 ふざけた回答 20秒
5:00-5:50
コウモリびびってる? 50秒
5:50-6:40
あー降参するわ 降参降参 50秒
6:40-7:30
嘘つきコウモリ 50秒
7:30-8:40
名探偵の名推理 70秒
8:40-9:00
どうして分かった 20秒
9:00-9:40
一流のやり方 40秒
9:40-10:10
一流のやり方 30秒
承 (585秒)
10:10-11:10
秘密組織SPES(スペース)60秒
11:10-12:00
あーもうめちゃくちゃだよ 50秒
12:00-13:00
名探偵はお見通し 60秒
13:00-14:00
地獄耳 60秒
14:00-14:30
30秒で支度する 30秒
14:30-15:00
助手の初仕事 30秒
15:00-15:40
経験が物を言う 40秒
15:40-16:00 最高の仕事 20秒
16:00-16:30
最高の仕事(アニメスタッフ) 30秒
16:30-17:10
あなたは死にました 40秒
17:10-18:00
生まれつきの名探偵 50秒
18:00-19:00
仕組まれた事件 60秒
19:00-19:55
侵入 55秒
なんで耳に付けたのか。ピンチの中での軽口でアタッシュケースのことに気づいたであろう君彦。厳しい状況でもコントのようなやり取りで”察して”くれる君彦にシエスタは目をつけた。承では、敵が特殊能力を持った謎の組織ということがわかり、君彦の機転とシエスタの活躍で警察に引き渡される。偶然かに思えた事件だったが、すべてがシエスタの計画通りだった。
転 (605秒)
19:55-20:30
一瞬の間 35秒
20:30-21:40
マスターキー 70秒
21:40-22:20
平穏に暮らしたい 40秒
22:20-23:00
目立たない顔 40秒
23:00-23:40
コンビの掛け合い 40秒
23:40-24:25
ピザ > ち○こ 45秒
24:25-24:45
トイレの花子さん 20秒
24:45-25:25
これが大量発生はやばい 40秒
25:25-26:00
みんな花子になる 35秒
26:00-26:30
陸上部を中心に 30秒
26:30-27:00
噂になってるだけ 30秒
27:00-27:30
助けるから巻き込まれる DNA 30秒
27:30-28:00
ぜんぶわかった 30秒
28:00-28:25
文化祭へ行こう 25秒
28:25-29:00
やっぱり友達いない 35秒
29:00-30:00
素直になりなさい 60秒
かわいい押しかけ女房。花子さんが大量発生は嫌。制服が似合うシエスタ。転では、君彦の部屋でまったりした時間を楽しむシエスタが描かれる。そしてふたりで文化祭へ。
結 (870秒 + 125秒)
30:00-31:00
計画的巡回 60秒
31:00-31:40
青春ラブコメ 40秒
31:40-32:15
そりゃ勘違いしますよこんなの 35秒
32:15-32:40
トイレの中に 25秒
32:40-33:30
くすりの袋 便所飯 50秒
33:30-34:00
お前だったのか 30秒
34:00-34:20
逃げる花子さん 20秒
34:20-34:40
チラッ 20秒
34:40-35:00
伸ばしていこう 20秒
35:00-36:00
被服部でーす 60秒
36:00-37:00
めでたしめでたし 60秒
37:00-37:30
楽しい時間 30秒
37:30-38:00
いっしょに 30秒
38:00-38:30
空を飛べるんだ 30秒
38:30-40:40
シエスタの種明かし 130秒
40:40-41:10
スペースの影 30秒
41:10-41:30
毒に侵された日常 20秒
41:30-41:45
君彦のメリット 15秒
41:45-42:25
絶対に断る 40秒
42:25-43:00
守ってあげる 35秒
43:00-43:20
やる気満々だった 20秒
43:20-44:00
完全にプロポーズ 40秒
44:00-44:30
探偵はもう、死んでいる 30秒
44:30-46:00
オープニングテーマ 90秒
46:00-46:20
記事を見つめる少女 20秒
46:20-46:35
次回予告 15秒
きっとシエスタは君彦と学園ラブコメを楽しみたくてわざわざ学校へ来た。シエスタのコスプレが楽しめるパート。きっとメリットが無くても君彦はOKしていた。結では、事件はササッと解決。君彦とシエスタのコンビが誕生する。そしてシエスタは死んでしまう。
シーンリプレイ
15:00-15:40
経験が物を言う 40秒
構成:3 1 1 1 1 1 2 1 3 1 3 2 1 1 1 5 2 10
3秒
ぶるんっ
1秒
ドカーン
1秒
手前にスライド
1秒
左にはけて
1秒
怪我
1秒
チラ見
2秒
抱えてるのは
1秒
血が
3秒
あと少しだ
1秒
うげ
3秒
増えた
2秒
まだなのか
1秒
いくぞ
1秒
これは君彦の視点
1秒
前に回って
5秒
君に届け
2秒
ゆっくりしえすた
10秒
最適解
よく動く触手さん。攻撃に耐えるシエスタ。初めての共同作業です。
16:00-16:30
最高の仕事(アニメスタッフ) 30秒
構成:3 3 2 1 1 1 3 3 2 1 2 1 2 5
3秒
こっから本気出す
3秒
手前に来て
2秒
横に動いて
1秒
リロード
1秒
前から横へナメて後方へ
1秒
ズーム
3秒
来るなー
3秒
来るよー バーン
2秒
弾カメラ
1秒
飛び散って
2秒
いてぇ
1秒
まだまだぁ
2秒
はい
5秒
どやぁ
スピーディーでかっこいい戦闘シーン。本気のシエスタが観れる。髪と触手の動きが凄い。
感想
シエスタの魅力を詰め込んだ、2話ぶんの時間を使っての第1話であった。アクションシーンも見応えのある出来栄えで大満足だ。ただ会話のノリは好き嫌いが別れるところだろう。尺に余裕があることがかえって仇になってしまうところもあった。
前半は名探偵として戦うシエスタの魅力。後半は少女としてのシエスタの魅力。どちらも十分に感じられたと思う。そしてここまで力を入れて魅力を表現してきたシエスタを、第1話の最後にあっさりと退場させてしまった。
タイトルが「探偵はもう、死んでいる。」なのだから当然といえば当然なのだ。ここから先にもたくさんの美少女が登場することであろう。しかしシエスタは死んでいるにも関わらず、その美少女たちに負けてはいけないのだ。君彦がフラフラと他の少女に心を奪われてしまってはいけない。
視聴者がいろいろなタイプの美少女に目移りするのはOKだ。しかしそれは君彦がずっとシエスタを心に住まわせている安心感あってのものだ。そこが動かないからこそ私たちは安心して目移りを楽しめる。だからこそ46分35秒も使って延々シエスタの魅力を描いた第1話だったのだ。
ということで、安心してこれから登場するヒロインたちに目移りしようと思います。
「はい、私が探偵です」は英語の教科書のような回答。シエスタの余裕と冷静さは知能の高さがうかがえる。起では、ハイジャックされた飛行機で君彦とシエスタが出会いハイジャックを食い止める。