[アニメ レビュー] 夜のクラゲは泳げない 第4話 両A面
夜のクラゲは泳げない
イラストレーター「海月ヨル」として活動していた光月まひるは、今では普通の量産型女子になっていた。かつての栄光であった渋谷のクラゲの絵は彼女の黒歴史となっていた。
まひるはひょんなことから渋谷で元アイドルの美少女・山ノ内花音に出会う。花音に口説き落とされたまひるは、彼女の個人プロジェクト「JELEE」に協力することになった。
この作品はまひると花音の出会いを中心に集まったJELEEが、アーティスト集団として成長してゆく物語である。動画投稿という現代らしいスタイルで輝こうとあがく彼女たちの姿に注目だ。
※本記事は2024年5月5日時点での視聴をもとにした記事です。
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第4話 両A面
第4話の長さは23分45秒(1425秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- 光月 まひる(こうづき まひる)
- かつて「海月ヨル」としてイラストレーター活動していた少女。イラスト担当。
- 山ノ内 花音(やまのうち かの)
- アイドルグループ「サンフラワードールズ」のリーダーとして活躍していた。今は覆面アーティスト「JELEE」として活動している。歌と作詞担当。
- 高梨・キム・アヌーク・めい(たかなし・きむ・あぬーく・めい)
- アイドル時代からの花音の追っかけ。作曲担当。
- 渡瀬 キウイ(わたせ きうい)
- まひるの幼なじみ。VTuber「竜ヶ崎ノクス」として活動している。動画制作担当。
第4話 両A面
<ストーリーの流れ>
⇩
グループとしてのJELEEの始動
⇩
あせる花音についていけないメンバー
⇩
JELEEとして結果を出すことができた4人
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (310秒)
花音が以前所属していたアイドルグループ「サンフラワードールズ」の再始動シングルが来週水曜日に発売される。いっぽうで花音のJELEEは地道に再生数を伸ばしていた。しかしPCにうといめいたちはDTMで行き詰まってしまう。そこで花音たちはキウイに助けを求める。サンフラワードールズの再始動とJELEEの本格始動が重ね合わされる。今回は2つのグループにゆれる花音の想いがテーマだ。
0-50
来週水曜日にサンフラワードールズの両A面シングル発売 50秒
50-2:20
OP:「イロドリ」カノエラナ 90秒
2:20-2:40
着実に増えるJELEEの再生数 20秒
2:40-3:20
PC関連に強いキウイ 40秒
3:20-3:50
キウイが会ってくれる?! 30秒
3:50-4:50
プロデューサー雪音の手腕 60秒
4:50-5:10
緊張の待ち合わせ 20秒
承 (320秒)
今まで嘘をついていたことを謝るキウイ。それを優しく受け止める花音。個々が手を取り合ってチームを形成しつつあるJELEEと対象的に、プロデューサーの威光と手腕で夢を掴もうとするサンフラワードールズ。この違いはどちらのグループでもリーダーを指名された花音にはどう映ったのだろうか。
5:10-5:50
髪色をホメられるキウイ 40秒
5:50-6:20
自分の嘘を打ち明けるキウイ 30秒
6:20-6:50
JELEEは登校拒否のJK2人と普通のJK2人のバランスのとれたグループ 30秒
6:50-7:30
話題のカップティラミスはおあずけ 40秒
7:30-8:00
メロの雪音Pへの揺るがない信頼感 30秒
8:00-8:25
メロの中では終わっていないあの事件 25秒
8:25-9:00
推しの部屋 35秒
9:00-10:15
チョコエッグを開ける親睦会 75秒
10:15-10:30
クラゲはリーダーの花音へ 15秒
転 (265)
再始動するサンフラワードールズに負けたくない気持ちが強すぎて孤立してしまう花音。ひとりで突っ走る花音の性格は長所でもあり短所でもある。表情から察するに花音はその短所に自覚があり、それで失敗したことがあるようだ。「またやってしまった……」と顔に書いてある。
10:30-11:05
サンフラワードールズの自己紹介 35秒
11:05-11:30
JELEEの目標はフォロワー10万人 25秒
11:30-12:00
花音のせっかちなスケジュール 30秒
12:00-13:00
あせりの見える花音 60秒
13:00-13:30
水曜日はサンフラワードールズのシングル発売日 30秒
13:30-13:50
花音のお姉ちゃんの帰宅 20秒
13:50-14:15
キウイになぐさめてもらう花音姉 25秒
14:15-14:55
美音に花音のことを聞きたいみんな 40秒
結 (402秒 + 128秒)
サンフラワードールズのプロデューサーは花音と美音の母親だった。母親を喜ばせたい一心で空回りをしてしまった過去の花音。みんなからリーダーと認められた今の花音。今の自分が正しいことを証明したくて花音は焦ってしまっていた。そんな花音を優しく受け止めてくれたJELEEのメンバー。そんなみんなとチャレンジしたMVは、大成功の結果をおさめた。
14:55-15:30
母親がよろこぶことがしたい 35秒
15:30-16:00
早川雪音は花音と美音の母親 30秒
16:00-16:35
荒れていた花音は最近変わった 35秒
19:35-17:20
みんなが認めてくれたリーダーの証 45秒
17:20-18:00
めいとキウイが見つけてくれた 40秒
18:00-18:50
あたたかく迎えてくれたメンバー 50秒
18:50-19:20
みんなとことん付き合ってくれる 30秒
19:20-20:37
トラウマ暴露大会 77秒
20:37-21:37
みんなで全力を尽くした動画制作 60秒
21:37-23:10
ED:「月の温度」JELEE 93秒
23:10-23:40
バズってるぅぅぅ 30秒
23:40-23:45
エンドカード(イラスト:なもり) 5秒
シーンリプレイ
5:50-6:20
自分の嘘を打ち明けるキウイ 30秒
これはキウイがよく頑張った。最初に謝ったことでみんなとの距離が一気に縮まった。
13:00-13:30
水曜日はサンフラワードールズのシングル発売日 30秒
花音にとってJELEEとしての活動が重要なように、新生サンフラワードールズにとっても重要な位置づけのリリースなのだ。この戦いも、両グループがガチンコで挑む「両A面」の勝負なのだ。
19:35-17:20
みんなが認めてくれたリーダーの証 45秒
花音は成長している。少なくともJELEEのみんなは、花音をリーダーと認めているのだ。それはみんなが花音にならついて行っていいと思っているからだ。
感想
サンフラワードールズでの過去に囚われる花音が、新生JELEEとして始動する回だ。同じく雪音のプロデュースで再始動するサンフラワードールズへの対抗心のあまり、花音はまひるたちへの配慮を欠いてしまった。
それは過去にサンフラワードールズでやってしまった失敗だと気づいた花音は、混乱し落ち込んでしまう。しかしJELEEのメンバーたちは花音の気持ちを理解し、花音を支えるべく優しく迎え入れてくれた。
花音はサンフラワードールズを出たことが間違いでなかったことを証明したかった、あるいは母親に今の自分を認めさせたかった。でも最終的に花音はもっと大切なものを得ることができた。
それはクラゲのフィギュアに象徴される”みんなに選ばれたリーダー”の地位とチームの絆。みんなが花音に協力してくれて勝ち取った再生数。みんなで分かち合う、結果に対する驚きと喜び。
それは雪音の権力と手腕に依存しているサンフラワードールズには無かったものだ。いつか花音は過去を乗り越え新しい未来へと踏み出すだろう。そのときJELEEの目の前にはどんな景色が広がっているのだろうか。
サンフラワードールズとJELEE