「AVICII Invector:Encore Edition」を遊んだ

AVICIIの楽曲を使った音ゲー

 AVICII(アヴィーチー)とは音楽プロデューサー・DJとして世界中で愛されたミュージシャンのこと。私は特に彼の音楽に詳しいわけでもないが、You Tubeで数曲PVを観たことがあり彼の音楽に少し興味を持っていた。

 そいうこともあり、彼が携わったゲームが今回Switchでも発売されるということで購入した。「Encore Edition」と付いているのは本編の25曲ダウンロードコンテンツ10曲を含めた計35曲が収録されているからだ。

 現在体験版も用意されているので気になる方は体験版をプレイしてみて感触を確かめるといいだろう。

ゲームの遊び方

 基本はよくある音ゲーと同じだ。画面奥から自機に向かって流れてくるマーカーに合わせてボタンを押すだけである。

流れてくるマーカーは「方向キーの左右」と「A・B・X・Y」

 これに加えて「L(またはR)」を使って。横ラインのマーカー(ストラムというらしい)に対応。「ZL(またはZR)」でゲーム画面下のゲージを消費してブースト状態になり高得点が得られるようになる。

「L」マークが付いているのがストラム。ゲーム画面下に並んでいるのがブーストゲージ」

 また、曲の途中である程度自由に自機で飛び回れるゾーンが用意してあり、そこに設置してある円形のゲートをくぐるタイプのマーカーもある。

自機を操作して真ん中をくぐる。くぐらないとミスになるようです。

 ミスせずにマーカーを連続でヒットし続けたりブーストをうまく利用して高得点を狙う遊びになっている。楽曲のクリアは点数ではなくマーカーをヒットした%で判断されるみたいなので、クリアランクを気にしないのであれば点数にはそんなにこだわらなくていいだろう。

 ゲームは自機に乗ったキャラが宇宙を冒険する軽いストーリーに沿ってステージが進んでいく。途中で短いムービーシーンも用意されているが、初回プレイからスキップできるようになっている。

 ステージは「Valley]「Space」「Ice」「City」「Forest」「Oblivion」の6ステージとダウンロードコンテンツの「TIMソングパック」「MAGMAソングパック」2つで構成されている。

「Valley」とダウンロードコンテンツは最初から遊べるが他はステージのクリアレベルを超えていないと次のステージへは行けない。といっても、そんなに高いハードルではないので音ゲーが苦手な人でもイージーモードなら数回挑戦すればクリアレベルは達成できるだろう。

基本的には楽しいリズムゲー

 音ゲーといってもメロディをなぞるタイプのものからひたすらリズムを刻むものまで色々だが、「AVICII Invector」は所々メロディー寄りの譜面にはなるものの基本的にはリズムに寄せた譜面で作られているという印象だ。

 あまり原曲を知らない私でさえノリノリでボタンを押していたのだから、原曲を知っていればもっと楽しめるはずだ。私はとりあえずイージーとミディアムを少し遊んだ程度だが譜面の楽しさはイージーでも十分に感じられた。

キー操作は慣れるまで時間がかかるかも

 音ゲーということで予習なしに遊んでみて混乱したのが「左右マーカー」と「Lマーカー(ストラム)」である。左右の矢印型のマーカーは十字キーと左スティックでヒット、Lマーカー(ストラム)はL(R)ボタンでヒット。最初はココを間違えた。

 ZL(ZR)ボタンブーストに割当られているので「Lマーカー(ストラム)」には反応しない。LR・ZLZRの位置に指を2本ずつかけられない病の私には辛かった。今はLボタンとZRボタンにそれぞれ指を1本ずつかけてなんとか対応している。

 加えて「Bマーカー」「左右マーカー」「Lマーカー(ストラム)」は色が似ていてステージが進みマーカーが増えてくるとどれがどれだか混乱して間違えてしまう。まぁこれは歳の問題かもしれないが・・・。

 あとステージの起伏が激しい場面ではマーカーが見づらいこともしばしば。これはレベルデザインとも受け取れるが、このゲームに関してはひたすら曲のグルーヴに溶け込みたい気分にさせられたので目押し覚えゲーみたいになってほしくないと感じた。

 私はイージーを中心に遊んでいるが、それでも難しいと感じる。イージーなのに使うボタンが多すぎだ。「イージーの最初のステージなんだから使うボタン2つでいいだろ」とまず思った。

エフェクトと振動とムービー等の演出

 マーカーをヒットさせると「GOOD」とか「GREAT」とか「PERFECT」とか表示されるが地味だし、ミスしたときはスンッとマーカーの光が消えたりするが全体的にわかりにくい。

 太鼓の達人だと画面全体の賑やかさでコンボの状態とか盛り上がりが認識できるが、そういう賑やかさはAVICIIの曲には合わない気がするしちょっと押さえたこの演出のほうが正解なのかもしれない。

 振動はルミネスリマスターのようなゲームの後ろでリズムを刻んでくれるのかと思っていたが、ブースト時にぶわーっと振動するだけだった。それならせめてマーカーのヒットがGOOD以上のときに振動するとかしてほしかった。

 ステージごとに背景が変わったりするので、軽いストーリーがプレイの味付けにはなっていると思う。ムービーも用意されているが初めっから飛ばせる仕様にしているのは「作ってみたんだけど、まぁ観たかったら観てよ」という意思表示かもしれない。

何度も遊んでしまう中毒性

 ゲームを始めてまだ半分くらいの曲しか遊んでない。それは同じ曲を何回も遊んでいるからだ。新しいステージ開放してまた最初の「Valley」に戻っての繰り返しである。しかもイージーで。

 これはひとえにAVICIIの楽曲の良さとゲームを遊んでいるときの気持ちよさがうまく融合されているからだ。感覚としては良い音楽を聴いて体で自然とリズムをとっている瞬間に近い心地よさだ。

 細かい不満点なんか遊んでたら吹っ飛んでしまう。AVICIIのファンはもちろん音ゲーファンにもオススメのゲームだ。音ゲー苦手だけどAVICII好きだから気になるという人も大丈夫!イージーでも十分に楽しいしAVICIIに対する愛があれば、もっと楽しいはず!!

 このゲームの楽しさは体験版の範囲だけで十分に味わえるので、遊べる環境にある方はぜひダウンロードして体験してみてほしい。

もし自分が作るなら…

 いちおうこのブログは「ゲーム作りたい」ブログなので、いつかの参考のために自分ならこうするってことを書き留めておく。あとから自分で読むためのコーナーだ。

  • 女のコはもっとカッコ可愛いほうがいい。ダンサー目指すストーリーとか。
  • 振動でリズムを刻むことでマーカーを拾いやすくならないか。
  • ストリークの繋がりを振動の強さで盛り上げられないか。
  • 難易度が上がっても移動マーカーはすべて出す。
  • キーコンフィグ付けたい。LRとZLZRを入れ替えたい。
  • イージーではBと左右キーだけの譜面にする。ステージ3からL追加くらいでいい。