[アニメ レビュー] あやかしトライアングル 第09話 “彼”との遭遇?

あやかしトライアングル

 新型コロナウイルスの影響で配信が滞っていた「あやかしトライアングル」。無事に配信が再開され、キャラクターの魅力が十分に発揮された作画も確認できた。お色気路線の作品には大事な部分なので、気になっていた方は安心して観れそうだ。

 あやかしが見える祭里とすず。やがて成長しあやかしに狙わるようになったすずを守るため祭里は祓忍になった。しかし猫のあやかしであるシロガネの呪いによって祭里は女の子になってしまった。このままではすずの恋心は行き場をなくしてしまう。すずを守る祭里、祭里を男の子に戻したいすず、ふたりの戦いが始まった。

 お色気シーン満載で期待通りに楽しめる作品だ。しかしストーリー部分は設定もしっかりしており、そっちのほうの展開もきっちり楽しめそうだ。”ストーリーが面白い”という言い訳もちゃんと用意してくれているこの作品。心にHを持つ者なら、観なきゃ損と言えるだろう。

※本記事は2023年9月9日時点での視聴をもとにした記事です。


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第09話 “彼”との遭遇?

 第9話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

風巻 祭里(かざまき まつり)
代々あやかしを祓う祓忍の風巻家の跡取り。あやかしからすずを守るために戦っているが、シロガネとの戦いで性醒流転の術を受け女の子になってしまった。
花奏 すず(かなで すず)
あやかしを友だちとしている妖巫女。その生命力の強さからあやかしに狙われるようになった。
シロガネ
強大な力をもつ猫で妖の王と呼ばれている。すずを喰らってさらなる妖力を得ようとしたが祭里に阻止されてしまった。
香炉木 恋緒(こうろぎ れお)
祓忍が使う祓忍具を開発する職人。祭里の祓忍具の担当をしている。
月丘 ルーシー(つきおか ルーシー)
大金持ちの令嬢で小柄な金髪の美少女。祭里やすずの同級生。写真撮影が大好きで常に”映え”写真を求めている。以前に精神世界に囚われた際に男祭里に助けられたことがある。


第09話 “彼”との遭遇?

 街の異変に気づくシロガネ。いっぽうその美少女っぷりが噂になる祭里に気が気でないすず。祭里とニノ曲先輩の恋愛談義に盛り上がる弥生とすずをよそに、ルーシーはひとりUFOを呼びにいくのだった。

 すずの食べ物欲しさに男祭里へ変身するシロガネ。まんまとすずを追い詰める事に成功したが、男祭里の姿をルーシーに見られてしまう。これぞ運命とばかりにグイグイと質問してくるルーシー。食べ物に夢中なシロガネは適当に答えてあしらおうとするが……。

 酔っ払ったシロガネの行動でルーシーが男祭里に恋をしてしまった。すずは能天気にも、久しぶりに見た男祭里に惚れ直していた。翌日の放課後、帰宅した祭里を待っていたのは、コウロギの恋緒だった。その目的は……。

 祭里に男に戻りたいか問う恋緒。すずが望むから祭里は男に戻りたい。それならと祭里の匂いをかいで香を調合する恋緒。男には戻れなかったものの、体に変化を起こすことには成功した。と同時に、これをきっかけに祭里と親密になれるとすずにアピールする恋緒。ますますややこしくなる祭里とすずの恋の行方。一体どうなるのやら。なお祭里は副作用でもっと巨乳になった。

 第9話の見どころ

  • ユンユン
  • どんどん増えるすずのライバル
  • もちろんお色気シーン

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (300秒)

0-35
ルーシーの電波ユンユン 35秒


35-2:05
OP:「熱風は流転する」フィロソフィーのダンス 90秒


2:05-2:25
祓忍装束の修理は完了 20秒

2:25-2:40
何か気になるシロガネ 15秒

2:40-3:15
モテる祭里 35秒

3:15-3:40
意識しまくりの二ノ曲先輩 25秒

3:40-4:20
負の感情の集合体・異魂 40秒

4:20-4:50
祭里と二ノ曲先輩はお似合い 30秒

4:50-5:00
ルーシーはUFOのが重要 10秒


 モテる祭里と街の異変のパート。

承 (335秒)

5:00-5:30
シロガネの思い過ごし 30秒

5:30-5:47
新装束のお試し 17秒

5:47-6:20
宇宙の意識と同調するルーシー 33秒

6:20-7:00
そうはちぼん 40秒

7:00-7:35
男の祭里に変身 35秒

7:35-8:00
とまどうすず 25秒

8:00-8:30
シロガネの勝ち 30秒

8:30-9:05
あの恩人は実在した! 35秒

9:05-9:35
ルーシー理論 30秒

9:35-10:35
適当に答えるシロガネ 60秒


 ルーシーと祭里(シロガネ)が出会うパート。

転 (265秒)

10:35-10:45
捕まえた 10秒

10:45-11:30
ままたびで酔っ払ったシロガネ 45秒

11:30-12:00
話が一層ややこしくなるー 30秒

12:00-12:45
全部繋がった 45秒

12:45-12:15
喜んどる場合かー 30秒

12:15-13:50
シロガネの不審な行動 35秒

13:50-14:15
恋緒の登場 25秒

14:15-15:00
本当の目的 45秒


 すずのライバル増殖のパート。

結 (402秒 + 118秒)

15:00-15:40
男に戻りたい理由 40秒

15:40-16:10
キレイに畳んでくれる香炉丸 30秒

16:10-17:00
恋緒のテイスティング 50秒

17:00-17:30
これはマズい 30秒

17:30-18:00
何か問題でも? 30秒

18:00-18:30
性醒流転の香り 30秒

18:30-19:30
恋緒の実力 60秒

19:30-20:05
シロガネには効く 35秒

20:05-21:10
すずへの挑戦状 65秒

21:10-21:42
大きくなっちゃった 32秒


21:42-23:12
ED:「厭わない feat. 富田美憂,市ノ瀬加那」MIMiNARI 90秒


23:12-23:35
謎の気配 23秒

23:35-23:40
次回予告 5秒


 恋緒がすずにライバル宣言をするパート。

シーンリプレイ

12:45-12:15
喜んどる場合かー 30秒

 ルーシーが祭里に惚れたというのに。正妻がゆえの余裕だろうか?


15:40-16:10
キレイに畳んでくれる香炉丸 30秒

 こういうどうでもいいところにこだわったロボット大好き。


20:05-21:10
すずへの挑戦状 65秒

 これは強敵。恋緒は祭里に近づく口実をたくさん持っているうえに祭里の信頼を勝ち得ている。


感想

 女の子の裸をいかに登場させるかに全力なのがすがすがしい。あやかしや祓いについてのストーリーもしっかりと作り込んでいる点も、やり口が堂に入っていて「さすが」と思わせられる。いろいろこじつけて女の子を脱がす。お色気路線の王道だ。

 タイトルについている通り三角関係を扱った作品だが、さまざまな三角関係が登場し、一筋縄ではいかない内容になっている。祭里・すずのカップルを基本として、ニノ曲先輩、ルーシーなどが絡んでくる。私は今回ぼっ発した恋緒との三角関係がお気に入りだ。メカと美少女の組み合わせはイイ。

 UFOに夢中なルーシーも研究に没頭する恋緒もオタク作品のヒロインとしては定番だ。しかしただ記号として存在しているのではなく、どちらも女の子としての魅力が発揮されているのは、描き方の巧さゆえだと思う。

 それは「ユンユンユン」という電波なセリフだったり、祭里の匂いを嗅ぎまくるところだったり。ともすれば欠点にしか見えない部分を”かわいい”と思わせる演出や演技の技術のことだ。変な女が好きな私としては、かなりグッとくる部分である。

 最後のオチとして祭里が爆乳化するのだが、男に戻す過程で少し控えめになったところを反動で爆乳化している。わざわざギャップまでつくって祭里をHな女の子に見せる仕掛けだ。さすがにその筋では”神”と称される原作者だ。

 恋する相手の少年が美少女化してしまうTS要素。ライバルだった先輩が恋に落ちてしまうBL(?)要素。美少女化したままムフフな展開になってしまう百合要素。シロガネを筆頭としたあやかしがすずの体を狙う異種姦要素。

 これを成立させてしまう剛腕っぷりには頭が下がる思いである。この多様性のるつぼのような文化を永遠に守っていきたい。未来に受け継いでいってもらいたいと真剣に思うのだ。