[アニメ レビュー] キャッツ・アイ 第2話 ようこそ警察へ

キャッツ・アイ
ミケール・ハインツの作品を狙って盗む美人三姉妹の瞳・泪・愛、それが噂の怪盗キャッツ・アイだ。そしてキャッツ・アイの逮捕に命をかける刑事・俊夫は、なんと瞳の恋人なのだ。
なぜキャッツ・アイはハインツの作品ばかりを狙うのか。それはハインツが瞳たちの父親だからだ。悪徳シンジケートに奪われて散り散りになったハインツの作品を集めるのが彼女たちの目的なのだ。
なぜ第1話のレビューでなく第2話のレビューを選んだのかというと、第2話のほうが愛ちゃんが活躍するからだ。放映当時は瞳が好きだったのだが、いつの間にか私は愛ちゃん推しになっていたのだ。それでは愛ちゃんの大活躍をどうぞ。
※本記事は2023年9月17日時点での視聴をもとにした記事です。
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第2話 ようこそ警察へ
第2話の長さは24分39秒(1479秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- 来生 瞳(きすぎ ひとみ)
- 来生三姉妹の次女。刑事である俊夫とは恋人同士。キャッツを追いかける俊夫にだけは正体を知られてはならない。
- 来生 泪(きすぎ るい)
- 来生三姉妹の長女。大人っぽい色気ムンムンの美女。犯行の計画や管理などをすることが多い才女。
- 来生 愛(きすぎ あい)
- 来生三姉妹の三女で高校生。子供っぽい無邪気さが魅力のボーイッシュ美少女。メカに強く犯行に使う道具を作ったりする。
- 内海 俊夫(うつみ としお)
- 犬鳴警察署の刑事。キャッツを追いかけているが瞳たちがキャッツだとは微塵も気づいていない。

ようこそ警察へ
なにかと危なっかしい愛を眠らせてふたりで美術館に忍び込んだ瞳と泪。しかしそこに絵画はなかった。何者かに襲われた館長に出くわすキャッツ。しかし俊夫に追われ濡れ衣を着せられたまま逃げ帰るのだった。
かつて瀬口の秘書をしていた加川館長。どうやらこの瀬口が事件に絡んでいるようだ。キャッツの予告状にも絶対の自信を持つ瀬口。刑事として未熟な俊夫もキャッツを疑っているようだ。愛を含めた全員でキャッツの汚名を晴らすための戦いが始まった。
キャッツを追跡しようと絵画に発信機を仕掛ける瀬口。しかしキャッツのほうが一枚上手。見事に騙された瀬口は犬鳴署にダイレクトに自首することになった。大手柄だったはずの俊夫だったが、絵画は見事にキャッツに盗まれて逆に大目玉を喰らってしまった。でも大丈夫。俊夫には瞳の笑顔という最高の宝物があるのだから。
第2話の見どころ
- 当時の最新アニメーション
- 愛ちゃん大活躍
- 俊夫の初手柄
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (90秒 + 225秒)
0-1:30
OP:「CAT’S EYE」杏里 90秒
1:30-2:05
映画デート中のふたり 35秒
2:05-2:35
涙もろい瞳 30秒
2:35-2:57
俊夫への来客 22秒
2:57-3:25
キャッツに狙われそうな絵画の相談 28秒
3:25-4:15
瞳の勘違い 50秒
4:15-5:15
ふたりが許せない瞳 60秒
俊夫へ依頼が来るパート。
承 (345秒)
5:15-5:45
誤解はとけた 30秒
5:45-6:20
いやさすがにそれは 35秒
6:20-6:55
愛ちゃんがかわいそう 35秒
6:55-7:15
建物のつくりが古い 20秒
7:15-7:35
嫌な予感 20秒
7:35-8:00
絵画がない 25秒
8:00-8:25
館長が殺された!? 25秒
8:25-9:00
キャッツに食らいつく俊夫 35秒
9:00-9:55
逃げるキャッツ 55秒
9:55-10:05
キャッツの犯行を疑う俊夫 10秒
10:05-11:00
なんとかピンチを切り抜ける 55秒
絵画を狙って美術館に忍び込むパート。
転 (280秒)
11:00-12:00
政界の黒幕・瀬口 60秒
12:00-12:50
事件の真相 50秒
12:50-13:38
俊夫と対立する瀬口 48秒
13:38-13:58
汚名”返上”です泪さん 20秒
13:58-14:33
愛ちゃんの追跡 35秒
14:33-15:00
俊夫の推理 27秒
15:00-15:40
俊夫に手柄を 40秒
事件の真相を追うパート。
結 (418秒 + 121秒)
15:40-16:40
キャッツと瀬口の化かしあい 60秒
16:40-17:20
作戦開始 40秒
17:20-17:50
それなりの連中 30秒
17:50-18:30
瞳と泪さんおとりで愛ちゃん先回り 40秒
18:30-18:50
瞳は俊夫のところへ 20秒
18:50-19:30
キタキタ 40秒
19:30-20:00
最後の仕上げ 30秒
20:00-21:40
ダイナミック自首 100秒
21:40-22:38
瞳の笑顔さえあれば 58秒
22:38-24:08
ED:「Dancing with the sunshine」杏里 90秒
24:08-24:39
次回予告 31秒
瀬口を罠にかけて俊夫にお手柄をたてさせるパート。
シーンリプレイ
2:57-3:25
キャッツに狙われそうな絵画の相談 28秒
こんな喫茶店でしていい話ではない。こういう設定がゆるい部分も昭和アニメのいいところ。
6:55-7:15
建物のつくりが古い 20秒
ガラスを切り出すのは今では見かけない手法。廊下を走る3D表現がいい。
21:40-22:38
瞳の笑顔さえあれば 58秒
表情で感じるやりとり。この大人の雰囲気が新鮮でよかった。
感想
80年代といえば景気も文化も上り調子の日本。何もかもが良くなるしかなかった時代。アニメーションの表現のレベルもどんどん上がっていった。「キャッツ・アイ」はジャンプ作品ということで、かけられるお金の額も多かったのかもしれない。
OP・EDのカッコよさはもちろんのこと、透過した色を使った効果や喫茶店での逆光の表現など、当時はとっても豪華で新鮮に感じたものだ。また原作ほどではないにしろ、来生三姉妹のような繊細で美しいキャラクターが動き回るのは感動モノだ。
キャッツは仕事をするときにレオタード姿で盗みを行う。ちょうどこの時期に「エアロビ」が大流行しており、もとはボディスーツとして描いたものがレオタードと認識されたということだ。アニメのEDでは来生三姉妹がエアロビをセクシーに踊る姿が描かれている。
当時の少年誌においては珍しく主人公が女性というのも特徴的だ。少年向けの漫画の主人公は男の子、少女向けの漫画は女の子というのが当たり前の時代だったのだ。今では主人公の性別なんて気にして漫画を読む人なんてほとんどいないだろう。
光を感じる美しい画面、都会的な雰囲気とおしゃれ感のあるストーリー、美男美女の恋愛模様、全てがあの時代にハマっていた。これらの要素をより洗練させて下ネタを散りばめた「CITY HUNTER」はもちろん大ヒットし、今でも続編映画がつくられている。そこには来生三姉妹も登場しているので、気になる方はチェックしてみてほしい。
俊夫と瞳のデート中に仕事の依頼が入った。それはキャッツに目をつけられそうな絵画に関する相談だった。それを聞いていた泪はさっそく作戦会議を開く。