[アニメ レビュー] BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS 第226話 サムライ対カガク
BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS
世界中で大人気の作品「NARUTO -ナルト-」の続編で、ナルトの息子・ボルトを主人公にしたのが「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」である。
火影となったナルトが息子との距離感に悩んだり、ボルトが父親の名声に押しつぶされそうになったり。親として子としてそれぞれに成長してゆく姿を描いた作品だ。
しかし第226話での主役はボルトでもナルトでもない。あまり登場することのないデンキとツバキの話だ。
科学で忍を目指すデンキと己の鍛錬によって高みを目指すツバキ。まったく個性の違うふたりの中忍をかけての対決が描かれる。短いながらも二転三転する熱いバトルや仲間たちとの絆に注目だ。
※本記事は2021年12月11日時点での視聴をもとにした記事です。
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第226話 サムライ対カガク
第226話の長さは23分50秒(1430秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- 雷門デンキ(かみなりもん でんき)
- 大企業「雷門カンパニー」の社長の息子。父親の意向で忍者学校へ入学することになったが、忍になりたいわけではなかった。入学式での事件でボルトのような強さにあこがれて忍を目指すようになった。
- 鉄ツバキ(くろがね つばき)
- 鉄の国の侍。忍について学ぶためにやってきた。木ノ葉の里に来た当初はそのプライドから孤立していたが、第十五班での活動でワサビやなみだとの友情をはぐくみ、チームワークの大切さを学んだ。
第226話 サムライ対カガク
前評判はツバキの圧勝。しかしデンキも負けてはいなかった。自分だけの想いだけではなく仲間の想いも背負って戦うふたりの勝負は、周囲の予想を超えた試合展開となった。
偶然の発見からデンキの科学忍具の弱点をついたツバキは一気に形勢逆転。かたやデンキは忍具のオーバーヒートで絶体絶命のピンチ。ギリギリの状況まで追い込まれたようにみえたが、デンキには最後の秘策があった。ツバキの油断をついたデンキは決定的な一撃を放った。
ついに決まった新しい中忍たち。それぞれにその喜びを仲間と分かち合う。ツバキは木ノ葉の里に残り、またいちから中忍を目指すことを決意する。また大きな感動を生んだツバキとデンキの試合は、カワキにも影響を与えたようだった。そしてそれはボルトとミツキにとってもまた、心を動かされた出来事であった。
第226話の見どころ
- ツバキの剣技vs科学忍具
- 兵は詭道なり
- 忍たちの成長
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※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (360秒)
0-1:05 ボルトとミツキは失格 65秒
1:05-1:13 いよいよ 8秒
1:13-2:43 OP:「我武者羅」CHiCO with HoneyWorks 90秒
我武者羅
2:43-3:15 故郷に錦を飾りたい 32秒
3:15-4:15 夢を叶えたい 60秒
4:15-6:00 サムライvs科学忍具 105秒
承 (360秒)
6:00-6:30 ツバキの切っ先をかわすデンキ 30秒
6:30-7:15 肩こり治療の応用 45秒
7:15-8:15 第五班の絆 60秒
8:15-8:45 避けてばかりじゃ 30秒
8:45-9:35 デンキの実力を認めた 50秒
9:35-10:25 ワサビとなみだの気持ち 50秒
10:25-11:10 もう一つの秘密 45秒
11:10-12:00
互角の勝負 50秒
転 (225秒)
12:00-12:15 当たった!? 15秒
12:15-12:45 ツバキの一撃 30秒
12:45-13:30 一進一退 45秒
13:30-14:00 オーバーヒート 30秒
14:00-14:20 まだ終われない 20秒
14:20-14:35 勝ちを確信するツバキ 15秒
14:35-15:00
兵は詭道なり 25秒
15:00-15:45 一撃の勝利 45秒
結 (365秒 + 120秒)
15:45-16:20 ワッショイ!ワッショイ! 35秒
16:20-16:40 科学の勝利 20秒
16:40-17:05 一本とられたね 25秒
17:05-18:00 おめでとう 55秒
18:00-18:20 忍としての成長 20秒
18:20-19:00 ツバキの反省 40秒
19:00-19:45 新たな決意 45秒
19:45-20:05 シンキの目的はカワキだった 20秒
20:05-20:35 それぞれのお祝い 30秒
20:35-21:10 見てよかった 35秒
21:10-21:50
ふたりだけの勝負 40秒
21:50-23:20 ED:「Prologue」JO1 90秒
Prologue
23:20-23:50 次回予告 30秒
シーンリプレイ
11:10-12:00
互角の勝負 50秒
事前の分析で勝負を五分にまで持っていくデンキ。我が国にも欲しい才能。
14:35-15:00
兵は詭道なり 25秒
構成:1秒 1秒 2秒 1秒 2秒 2秒 1秒 3秒 1秒 1秒 1秒 3秒 1秒 4秒 1秒
1秒
左上にはけるデンキ
1秒
左上を空けてやや右下に配置のツバキが見上げる
2秒
右下に向けて手を伸ばす
1秒
右で構えるツバキが
2秒
跳ね返す
2秒
正面に向かってくるツバキにかぶせてデンキの背中
1秒
左で計算するデンキ
3秒
ゆっくりしていってね
1秒
せまるツバキ
1秒
見極めて
1秒
ここだぁ!
3秒
キャストオフ
1秒
虚をつかれたツバキ
4秒
受け身をとって
1秒
気を練る!
はやいカットが続くがデンキとツバキの位置関係が常に決まっているので混乱しない。
21:10-21:50
ふたりだけの勝負 40秒
カワキだけでなく、ボルトとミツキのハートにも火が付いた。ツバキとデンキが与えた影響は大きい。
感想
ナルトシリーズの世界では中忍になるというのは人生におけるひとつの大きなハードルである。難易度の高い任務をこなしたり指導者としての道も開かれるようなので、日本でいう弁護士や税理士などの”士業”になる試験が難易度的にも近いのだろうか。
だから中忍試験を受ける下忍たちの意気込みは相当なものだ。ツバキにしてもデンキにしても試験に立ち向かう姿勢に優劣はなかった。今回は最後の最後まであきらめなかったデンキに軍配が上がったが、ツバキが勝利する可能性だって十分にあった。
デンキによる雷遁の一撃も感動的であったが、最も注目すべきなのは少年少女たちの成長である。数話をかけて描いてきた中忍試験は、仲間の昇進を喜ぶ彼らの姿で締めくくった。
日々成長を目指して鍛錬を続けること、仲間との絆を育むこと、勇気を持って困難に立ち向かうこと。大切なのは試験の合否よりも、その実践ができているかなのだ。今回の試験にはナルトも満足したであろうと思う。彼らは順調に忍として成長している。
昨今の作品では”努力”のシーンが省略されることが多い。苦しんだりしているのがあまり好まれない時代になったということらしい。日本では長らく苦しむことや我慢することが努力とされてきたので、その認識をリセットするよい機会かもしれない。
実力で明らかに劣るデンキは試行錯誤によって科学忍具を生み出し、作戦によって相手を油断させ勝利を引き寄せた。相手の実力と今の自分ができることをしっかりと分析し、どうやったら勝利できるかを考えた。これが本当の”努力”であり”戦略”だ。
50年後くらいには日本でも普及するといいなぁ……本当の努力と戦略。
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ボルトミツキの活躍によって危機は救われた。だが、その引き換えにふたりは中忍試験を失格になってしまった。それによって中忍試験の最終戦はデンキ対ツバキの試合に決まった。鉄の国へ胸を張って帰りたいツバキ。デンキがずっと持ち続けていた忍へのあこがれ。ふたつの夢をかけた勝負がはじまった。