[アニメ レビュー] ダンジョンの中のひと 第1話 ダンジョンの中に、ひと

ダンジョンの中のひと

 この物語の主人公は冒険者の少女クレイ。彼女はアントムルグのダンジョンで消息を絶った父の面影を追って、自らもダンジョンに挑んでいる。

 単独で地下8階まで踏破したクレイは、9階にいる強敵モンスターとの戦闘中にトラブルに巻き込まれる。意外な展開にとまどうクレイ。彼女はいったいどうなってしまうのだろうか。

※本記事は2024年7月8日時点での視聴をもとにした記事です。


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第1話 ダンジョンの中に、ひと

 第1話の長さは24分27秒(1467秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

クレイ
アントムルグのシーフギルドに属する冒険者。自分に冒険者のなんたるかを教えてくれた父の消息を追ってダンジョンに潜る。
ベイルヘイラ・ラングダス
アントムルグのダンジョンの管理者。とあるトラブルからクレイと面会することになる。


ダンジョンの中に、ひと

<ストーリーの流れ>

アントムルグのダンジョンに挑むクレイ

ダンジョンの壁が崩れてしまう

ダンジョンの管理人ベイルヘイラ

ダンジョンの管理人として働くことになったクレイ


背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (300秒)

 厳しい父の指導でシーフになったクレイ。3年前に消えた父の面影を追ってアントムルグのダンジョンを進んでゆく。少女に対する指導としてはあまりにも過酷に思える父の指導。しかしクレイはその指導から、しっかりと父の愛情を受け取っていたと思われる。そうでなければ、彼を3年も探し続けたりしない。


0-35
ダンジョンでの油断は命取り 35秒

35-1:15
生き残るための心得 40秒

1:15-1:50
父がダンジョンに消えて3年 35秒


1:50-3:20
OP:「マイクロレボリューション」TrySail 90秒


3:20-3:50
軽々とモンスターを討伐するクレイ 30秒

3:50-4:35
ここまでこれたのは父のおかげ 45秒

4:35-5:00
父の背中は遠い 25秒

承 (335秒)

 9階に到達しても冷静な分析と戦略で難なくダンジョンを進んでゆくクレイ。ボスがいると思われる部屋を発見し入ってゆくと、思った通りの強敵に出くわした。強敵と戦いながら相手の実力を冷静に把握してゆくクレイ。激しい戦闘で壁が壊れてしまうと、敵がめっちゃ喋り出して戦闘をやめてしまった。そして壁の向こうから現れたのは、もうひとりの主人公ともいえるベルの登場。ほんわかした彼女の登場でこの作品がギャグなのだと分かる瞬間だ。


5:00-5:20
上階のボスクラスが下の階のモブの強さ 20秒

5:20-5:50
地下5階より下のモンスターはパーティーを組んで連携もする 30秒

5:50-6:10
冷静に分析し戦略を組み立てるクレイ 20秒

6:10-7:00
クレイの手際の良い討伐 50秒

7:00-7:20
モンスターは宝石をドロップすることもある 20秒

7:20-8:00
強敵は早めに叩く 40秒

8:00-8:50
戦いながら相手の実力をはかるクレイ 50秒

8:50-9:20
間一髪で攻撃をかわすクレイ 30秒

9:20-10:00
ダンジョンの壁が崩れちゃった 40秒

10:00-10:35
現れる尋常じゃない強さのなにか 35秒

転 (355秒)

 少女の名前はベイルヘイラ・ラングダス。このダンジョンの管理人をしているという。クレイの実力を認めたベイルヘイラは、クレイに一緒にダンジョンで働かないかという。ダンジョンのボスも兼任しているというベイルヘイラは、もしかしたら父のかたきかもしれない。クレイは負ければダンジョンで働く、勝てば帰るという条件でベイルヘイラと勝負をすることにしたのだった。


10:35-12:15
モンスターを圧倒する少女 100秒

12:15-12:40
少女を警戒するクレイ 25秒

12:40-13:20
ダンジョンではなく居住区 40秒

13:20-13:50
少女はダンジョン管理人のベイルヘイラ・ラングダスさん 30秒

13:50-14:05
ここで一緒に働きませんか? 15秒

14:05-14:50
クレイの強さを見込んでの依頼 45秒

14:50-15:30
ベイルヘイラに勝負を挑むクレイ 40秒

15:30-16:30
もしかすると父のかたきかもしれない 60秒

結 (357秒 + 120秒)

 健闘はしたものの、あっさりとベイルヘイラにやられてしまったクレイ。ダンジョンの管理とはボスとして冒険者を待ち受けることではなく、ザコの補充や罠の修繕やモンスターの採用など多岐にわたる運営のことだ。これからクレイは、そのダンジョンの運営に関わっていくことになる。


16:30-17:00
ダンジョンの最深部へ 30秒

17:00-17:45
ハンデなしのガチンコ勝負 45秒

17:45-18:25
想像以上のクレイの実力に喜ぶベイルヘイラ 40秒

18:25-19:00
ベイルヘイラの魔法でフィニッシュ 35秒

19:00-19:20
部屋は11階に移動した 20秒

19:20-20:00
ダンジョンの管理とは運営すること 40秒

20:00-20:40
魔物補充・トラップの修繕・面接など 40秒

20:40-21:35
要するにクレイはここで働く 55秒

21:35-22:00
部屋は用意してくれる 25秒

22:00-22:27
給料は高い 27秒


22:27-23:57
ED:「ブループリント」ナナヲアカリ 90秒


23:57-24:27
次回予告 30秒


シーンリプレイ

6:10-7:00
クレイの手際の良い討伐 50秒

 この動きは父親の指導のたまもの。クレイに生き残って欲しいから厳しい修行をさせたのだろう。


14:05-14:50
クレイの強さを見込んでの依頼 45秒

 きちんとリサーチをしているからこその依頼。管理人としてのベイルヘイラの優秀さが分かる。


17:00-17:45
ハンデなしのガチンコ勝負 45秒

 クレイにとってはその背中を追い続けた父との戦いでもある。ベイルヘイラに勝つことは父を超えたことの証明になるのだ。



感想

 シンプルなデザインと温度の低い主人公の反応。冷静なツッコミとダンジョンの仕組みに対する洞察。お腹を抱えて笑うような感情の振れ幅は少ないながらも、楽しく視聴できる作品だ。

 クレイはベイルヘイラに勧誘されるほど優秀なシーフで、その実力は今回も随所で描かれている。それは父の厳しい指導のたまものであり、大切な父との思い出でもあるのだ。

 まだまだ謎の多いベイルヘイラだが、クレイに目をつけたあたりや余裕の戦闘を見る限り、管理者としてだけでなく冒険者としても優秀であることがうかがえる。

 クレイもベイルヘイラも感情の振れ幅は小さく、ボケもツッコミも静かにしかし的確に拾ってゆく感じが心地いい。派手さは無いがクスリと笑いながら楽しめるのはお手軽でよい。

 第2話からはいよいよ実際のダンジョン運営が描かれるようで、ダンジョンの当たり前を、クレイたちがどう維持しているのか判明しそうだ。ファンタジーにおけるダンジョンに対する新しい視点をもたらしてくれることに期待したい作品だ。