[名作1クール レビュー] ひぐらしのなく頃に 第1話 「鬼隠し編 其の壱 ハジマリ」
各話レビューリスト
※本記事は2024年7月6日時点での視聴をもとにした記事です。
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第1話 「鬼隠し編 其の壱 ハジマリ」
第1話の長さは23分41秒(1421秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
第1話 「鬼隠し編 其の壱 ハジマリ」
<ストーリーの流れ>
⇩
雛見沢神社でお弁当を食べたあとにゴミの集積場へ
⇩
未解決事件の噂と部活動への入部
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雛見沢リンチ死事件の記事を見つける圭一
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (123秒 + 337秒)
ショッキングなシーンから始まり、次のシーンではごく平和な村での登校風景が描かれている。この振り幅のギャップがこの作品の魅力なのだ。このギャップが視聴者を不安と混乱におとしいれ、考察の沼へと引き込んでゆく。このパートでは圭一・レナ・魅音の最重要キャラクターの紹介がされている。冒頭のシーンと比べてとても和やかな雰囲気なのがまた不気味だ。
0-33
バットで殴り続ける少年 33秒
33-2:03
OP:「ひぐらしのなく頃に」島みやえい子 90秒
2:03-2:40
1ヶ月前に雛見沢に引っ越してきた少年 37秒
2:40-3:30
ちょっと変わった少女・竜宮レナ 50秒
3:30-4:07
マイペースな少女・園崎魅音 37秒
4:07-4:37
雛見沢の学校はひとクラス 30秒
4:37-5:00
勉強を教えるのは大変 23秒
承 (320秒)
雛見沢を案内してもらい、古手神社でお弁当を食べる3人。そこで登場するのが3人についで重要なキャラクターの古手梨花と北条沙都子だ。周りを和ませてくれる梨花と圭一とバチバチにやりあう沙都子の性格も描かれている。ほんわかした雰囲気だが、レナに連れて行かれたゴミ集積場では空気が怪しくなってくる。夕暮れの空と謎のカメラマンの登場。常に違和感をもたせる不安な演出が続く。
5:00-6:05
レナと魅音に雛見沢を案内してもらう約束 65秒
6:05-6:30
古手神社でお弁当 25秒
6:30-6:45
古手梨花と北条沙都子の登場 15秒
6:45-8:15
にぎやかで楽しいお弁当 90秒
8:15-9:00
レナと圭一の寄り道 45秒
9:00-9:30
ごみの山に夢中のレナ 30秒
9:30-10:20
謎のカメラマン・富竹との遭遇 50秒
転 (280秒)
外部の人間である富竹からもたらされる未解決事件の情報。らしからぬ態度で圭一を不安にさせるレナの返答。ゴミをお持ち帰りしたいというレナの変わった趣味もコミカルだがどこか恐ろしい。場面が変わって部活の風景は再び楽しい日常の描写となる。演出もギャグに全振りで、さっきの不気味さは頭の中から消え去ってしまう。
10:20-11:10
嫌な事件だったねぇ 50秒
11:10-12:10
ゴミに埋もれたケンタ君人形 60秒
12:10-12:55
レナはここで以前あったことは知らない 45秒
12:55-13:55
部活への入部を許された圭一 60秒
13:55-14:20
部活の厳しい会則 25秒
14:20-14:45
競技はジジ抜きで罰ゲームは一位がビリに命令 25秒
14:45-15:00
みんなカードを知っている 15秒
結 (405秒 + 116秒)
一見なごやかな部活の風景。しかしその実態は厳しいサバイバルだった。ここで圭一は部活の洗礼を受け、こてんぱんにやられてしまう。しかし圭一はただやられっぱなしではなく、魅音を欺いて一矢報いる。ここは意外と重要なシーンで、雛見沢のルールに立ち向かうこの作品のメタファーとも言える。そう、圭一はこの閉塞した物語のゲームチェンジャーなのだ。
15:00-16:10
容赦ない部活の洗礼 70秒
16:10-17:10
一矢を報いる圭一 60秒
17:10-17:50
とはいえビリは圭一で決定 40秒
17:50-18:15
レナはかわいいモードに入ると後先見えなくなる 25秒
18:15-19:00
ダム計画に勝利した雛見沢 45秒
19:00-19:30
不自然な魅音の態度 30秒
19:30-20:30
ケンタ君人形の救出に加勢する圭一 60秒
20:30-21:45
雛見沢リンチ死事件の記事を発見する圭一 75秒
21:45-23:15
ED:「why, or why not」片霧烈火 90秒
23:15-23:41
次回予告 26秒
シーンリプレイ
10:20-11:10
嫌な事件だったねぇ 50秒
今だにネットで見かける名言。ひどい出来事があると使いたくなる。ネタ的に使用されるが、この物語の出発点になる重要なフレーズだ。
16:10-17:10
一矢を報いる圭一 60秒
固まってしまったルーティンから抜け出す1手。何気ないシーンだが、圭一の重要な能力だ。
20:30-21:45
雛見沢リンチ死事件の記事を発見する圭一 75秒
圭一の心に落ちる不安の影。直前の魅音の変な態度や雑誌によってそれが広がってゆく。
感想
社会現象を引き起こした名作ゲームのアニメ化。放映当時は原作も知らずギャグとホラーの振れ幅についていけなかったので脱落した。結局は漫画版を全巻購入するほどハマったのだが、マルチメディア展開がこれほど成功した作品もそうないだろう。
第1話では圭一、レナ、魅音を中心に梨花、沙都子まで登場し、メインキャラクターの人物像が軽く紹介された。物語の中心となる雛見沢の事件についても触れられており、この先の展開を楽しむための前提条件は出揃っている。
圭一たちの雛見沢での楽しい学校生活が、どう間違えば冒頭の惨劇につながってしまうのか。そしてそれは圭一が雛見沢の過去の事件を掘り起こしてしまったせいなのか。想像を刺激する展開だ。
ほんわかした空気が一瞬で張りつめた空気へと変貌する演出はこの作品の大きな特徴で、振れ幅の強弱もバリエーションがありこちらを飽きさせない。今回は第1話なので”弱”な振れ幅だ。
ここから先、誰を信じていいのか、何がただしいのか、自分は大丈夫なのか、事件の真相とは、など考察に明け暮れてしまうジェットコースターのようなエンターテイメントが待っている。
とりあえず今はナタを構えたレナの姿でもみて落ち着いてほしい。
前原圭一・竜宮レナ・園崎魅音