[アニメ レビュー] EDENS ZERO #2 少女と青猫
EDENS ZERO
EDENS ZEROは、マザーに会うために宇宙を駆け回るSF冒険アニメである。惑星グランベルでただひとりの人間としてロボットに育てられたシキは、B-CUBERとして星を渡り歩く少女レベッカと出会い宇宙のどこかにいる”マザー”を探す冒険に旅立つことになる。
人間に関わることに惹かれるシキは同時にロボットに対する愛情も大切にしている。どちらの想いも大切にしたいシキとその想いに揺さぶりをかけるいろいろな人との出会い。冒険の中でシキはどういう選択をするのか。最後にマザーにたどり着く”シキ”はどういう人物になっているのか、見どころは多い。
原作の漫画版がまだ連載中なのでアニメ版が最後まで完走するかは不明だが、絵や物語の面白さやキャラクターの魅力は申し分ない。宇宙・SFとくれば”難解”と来そうなものだが、分かりやすく明るい世界観なので構えず観られるはずだ。原作を知らない方でもすんなり理解できて楽しめるだろう。今回のように丁寧なアニメ化をしたのであれば、最後までやってほしいなと思う。
※本記事は2021年6月14日時点での視聴をもとにした記事です。
#2 少女と青猫
#2の長さは23分22秒(1402秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
シキ・グランベル
本作の主人公。惑星グランベルでロボットに育てられた。レベッカとハッピーが惑星グランベルを訪れたタイミングで惑星グランベルを出ることになった。常に友達をつくりたい。レベッカによって”グランベル”という名前を付けられた。
レベッカ・ブルーガーデン
本作のヒロイン。相棒のハッピーと「AONEKOちゃんねる」を運営する弱小B-CUBER。ボディーガードとしてシキを指名する。
ハッピー
レベッカの相棒。エクシド星のネコ。とても愛らしい。
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (138秒 + 202秒)
0-48
宇宙で友達100人つくる 48秒
48-2:18
オープニングテーマ 90秒
2:18-2:30
宇宙船内部 B-CUBE 12秒
2:30-3:25
B-CUBERの説明 55秒
3:25-4:25
友達をつくる 冒険者に登録 60秒
4:25-5:00
ボディーガードとして 35秒
5:00-5:40
ブルーガーデン 冒険の始まり 40秒
承 (315秒)
5:40-6:15
ギルドは人間だらけ レベッカは弱小 35秒
6:15-6:50
友達強制圧 35秒
6:50-7:20
マザー 30秒
7:20-7:50
シキの願い また友達に 30秒
7:50-8:50
マザーは女神 会った気がする 60秒
8:50-9:20
どこにいるかも分からない 30秒
9:20-10:00
友達になってくれ 恥かいた 40秒
10:00-10:20
焦らない いい人も悪い人もいる 20秒
10:20-10:55
ハッピーがさらわれた 35秒
この世界の神秘的存在マザー。シキとマザーの繋がりやシキの友達が増えていくことを予感させる展開。承では、物語の大きな目的となるマザーのこと、シキが関わろうとする”人”にはいろいろな人がいることがしめされる。
転 (305秒)
10:55-11:10
ハッピーを返せー 15秒
11:10-11:30
レベッカとハッピーの出会い 20秒
11:30-12:30
追いかけるシキ いろいろな人 60秒
12:30-12:50
魔械流重心 20秒
12:50-13:05
変な名前じゃない 15秒
13:05-13:25
幸せな気持ち 20秒
13:25-13:55
エクシド星のネコ レベッカ到着 30秒
13:55-14:30
ハッピーは友達 35秒
14:30-15:05
ずっといっしょ 35秒
15:05-15:30
シキのエーテルギア 25秒
15:30-16:00
アニキの暴走 30秒
さらわれたことで少しづつ明かされてゆくレベッカとハッピーの関係。アニキの暴走で敵も味方も危険にさらされる。転では、ハッピーがさらわれ、回想でレベッカとハッピーの関係が描かれる。
結 (346秒 + 96秒)
16:00-16:10
決死の救出 10秒
16:10-17:05
ハッピーを返して 55秒
17:05-17:15
もう離さない 10秒
17:15-17:55
チェンジハッピー 40秒
17:55-18:20
レベッカの射撃スキル 25秒
18:20-19:00
シキとのコンビネーション 40秒
19:00-19:28
レベッカの強さ 28秒
19:28-19:57
機械の体 29秒
19:57-20:40
ハッピーはハッピー 43秒
20:40-21:09
キモ 29秒
21:09-21:46
鎧の宇宙海賊エルシー・クリムゾン 37秒
21:46-23:16
エンディングテーマ 90秒
23:16-23:22
次回予告 6秒
意外なハッピーの秘密。シキとレベッカはいきなりのコンビネーションでも問題なかった。結では、レベッカとハッピーの絆の強さが描かれる。そして動き出す物語。
シーンリプレイ
17:15-17:55
チェンジハッピー 40秒
構成:9 2 3 4 7
9秒
首がとれた
2秒
そりゃ驚く
3秒
わけわからん
4秒
2つに別れてる
7秒
なんか完成した
ヌルヌル動くハッピーの変身シーン。こんな形になるはずないけど、なんか納得させられる。
11:10-11:30
レベッカとハッピーの出会い 20秒
13:05-13:25
幸せな気持ち 20秒
14:30-15:05
ずっといっしょ 35秒
16:10-17:05
ハッピーを返して 55秒
19:57-20:40
ハッピーはハッピー 43秒
レベッカとハッピーの絆。こういうのに弱くなった。感動的な回想をアクション主体のシーンに挟んでいくことでドラマティックな展開に。
感想
物語全体の目的を見せつつ、シキの最初の仲間となるレベッカとハッピーの絆を描く。ストーリーの進行をしつつ感動的なエピソードを交える。絶妙なバランスでまとめているので退屈することなく楽しめる。
このあともいわゆる”仲間集め”的な話を数話はさみ、#7で本格的に物語が始動する。”マザーに会いにゆく”という大きな目的を目指すのだが、それに至るまでの小さな事件や中位の目的の解決がテンポよく進むので視聴しやすい。
今回のハッピーやこのあと登場するピーノのようなマスコット系のキャラもかわいいし、レベッカの健康的なデザインは視聴する理由になりうるこのアニメの魅力だ。作画も安定しているしアクションの動きも気持ちいい。
フォーマットは古き良きSF冒険漫画的なものを感じる。ただそれだけではなくB-CUBE等の設定には現実との地続き感があり、空想やファンタジーの未来というよりも少し先の近未来を意識させるものとなっている。
いろんな楽しいを詰め込んだSF冒険アニメなのだが、これをどう捉えるかは人によるだろう。過去のコンテンツの寄せ集めと捉えるか、過去のコンテンツをきちんと消化して自分なりに再構築した優秀な娯楽作品と捉えるか。どちらにしろ上手くまとめているのでそれなりに楽しめるのは間違いない。
個人的に気に入っているのはエンディングテーマの入り方。イントロが始まるとワクワクする。これは原作にはないアニメだけの魅力だろう。毎回気持ちよく視聴を終えてスッキリしつつ来週が楽しみなのは嬉しくも懐かしい感覚だ。
レベッカとハッピーはB-CUBER。シキはたくさん友達をつくりたい。レベッカとハッピーのボディーガードとして、Win-Winの関係としてシキは冒険者になる。起では、レベッカ(とハッピー)とシキを中心として宇宙を駆け回る物語だということが示される。