[アニメ レビュー] 江戸前エルフ 第5話 月島ガールズコレクション

江戸前エルフ
この作品の舞台は東京都月島にある高耳神社。御神体のエルダは400年ほど前に異世界より召喚されたエルフである。今ではすっかりオタクになってしまったエルダではあるが、月島の人々には愛されている。
物語の中心になるのはエルダと高耳神社の巫女である小糸のやりとりや、エルダのひきこもりオタクっぷりだ。そして毎回語られる江戸時代の頃の庶民の文化である。現代にも通ずる江戸の豊かな文化を知ることができる。
徳川家康に召喚されたエルダが過ごしてきた長い歴史と、小糸たちと紡いでゆく小さな絆の連鎖。エルダにとってはどちらも等しく大切な思い出として刻まれてゆく。ちょっと切ないハートフルコメディ作品だ。
※本記事は2023年6月4日時点での視聴をもとにした記事です。
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第5話 月島ガールズコレクション
第5話の長さは24分27秒(1467秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- エルダリエ・イルマ・ファノメネル
- 400年以上前に異世界から異世界から召喚された621歳のエルフ。月島の高耳神社にまつられている。月島の人々にはしたわれており、神社にはたくさんの奉納品が集まる。長い年月を経て、かなりディープなひきこもりオタクになってしまった。
- 小金井 小糸(こがねい こいと)
- 高耳神社の御神体であるエルダに仕える15代目の巫女。16歳の高校生。ひきこもりのエルダに代わって雑事をすることが多い。
- 桜庭 高麗(さくらば こま)
- 小糸の幼なじみ。明るい陽キャなのでエルダには恐れられていたが、最近は仲良くなった。

月島ガールズコレクション
なんとなくスマホを触ってみたエルダはスマホにドハマリ。小糸への通知が止まらない。そのあいだ放置していた精霊は大激怒してグレてしまった。反省したエルダはスマホを封印し、また精霊を小糸に飛ばす日々に戻ったのだった。
隠れてつまみ食いをしていたエルダは服を汚してしまう。同じ小袖をたくさん持っているので大丈夫というエルダ。いっぽう小糸は少し大人っぽいコートを買ったのだが、まだまだ似合うには年齢が足らない。それならエルダに着せてみてはどうかということになったのだが……。
大人っぽいコートを完璧に着こなすエルダに壊れる小糸。大人にあこがれる小糸に、エルダは高耳神社に代々受け継がれてきた振り袖を見せる。歴史の重みを実感する小糸。それを見つめるエルダは、小糸と過ごす時間の重さを感じていた。
第5話の見どころ
- エルダのコミュ障オタクっぷり
- 毎回語られる江戸の文化
- 受け継がれる絆
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (380秒)
0-25
小糸に神託を届ける精霊 25秒
25-1:00
おつかいだった 35秒
1:00-1:38
あーうるさいうるさい 38秒
1:38-3:08
「奇縁ロマンス」ナナヲアカリ 90秒
3:08-3:30
弱る精霊 22秒
3:30-4:00
拒否反応がひどいエルダ 30秒
4:00-4:25
お古のスマホ 25秒
4:25-5:00
通信方法のはなし 35秒
5:00-6:00
飛脚の成り立ち 60秒
6:00-6:20
こんなことに飛脚を…… 20秒
エルダによる酷使で光の精霊がダウンしてしまうパート。
承 (360秒)
6:20-7:00
スマホを触ってみた 40秒
7:00-7:30
エルダ陥落 30秒
7:30-8:10
メッセに目覚める 40秒
8:10-8:55
スマホモンスター爆誕 45秒
8:55-9:30
完全にスマホ依存 35秒
9:30-10:00
送る時間が遅すぎる 30秒
10:00-10:35
ホラー 35秒
10:35-11:05
精霊復活!? 30秒
11:05-11:30
精霊スネてた 25秒
11:30-12:20
もとには戻ったけど 50秒
スマホ依存になったエルダが精霊を怒らせて反省するパート。
転 (245秒)
12:20-13:10
体に悪そうな食事 50秒
13:10-13:25
ぜんぶ同じ服 15秒
13:25-14:00
ちょっと背伸びな小糸 35秒
14:00-15:00
あこがれのあの人に 60秒
15:00-15:45
お守りの中身 45秒
15:45-16:25
コートをエルダに 40秒
ファッションのはなしになるパート。
結 (392秒 + 90秒)
16:25-17:00
エルダ様もっとシャキっと 35秒
17:00-17:30
調子狂っちゃう 30秒
17:30-18:00
小糸壊れる 30秒
18:00-18:40
おしゃれ禁止令 40秒
18:40-19:40
江戸小紋 60秒
19:40-20:00
大人にあこがれる小糸 20秒
20:00-20:30
PCエンジンCDロムロム 30秒
20:30-21:10
高耳神社の振り袖 40秒
21:10-22:00
似合う似合う 50秒
22:00-22:40
エルダの目線 40秒
22:40-22:57
懲りない小糸 17秒
22:57-24:27
ED:「おどる ひかり」Cody・Lee (李) 90秒
小糸を見守るエルダのパート。
シーンリプレイ
8:10-8:55
スマホモンスター爆誕 45秒
あぁ……観ているだけで背筋が凍る。これはスマホが原因ではない。気質の問題だ。
17:30-18:00
小糸壊れる 30秒
実はあこがれのあの人がエルダだったなんて。そりゃ壊れるってもんです。
22:00-22:40
エルダの目線 40秒
永遠の時間の中の一瞬。多くの別れを経験しているエルダの視点が切ない。
感想
画面から受ける印象がやわらかく、ホッとするようなキャラクターデザインとストーリーが特徴的だ。人見知りのエルダを見守る月島の人々の優しさも心地よい。エルダの性格やオタクっぷりへの理解があるのも、エルダに対する愛を感じる部分だ。
ひとつのテーマに対するエルダと小糸のやりとり、それに関する江戸の文化の紹介というのが基本的なパターンだ。オチが弱いこともままあるが、江戸時代の豆知識は興味をそそられるものが多く満足感がある。江戸時代の文化の豊かさと、天下泰平であることの意義を考えさせられる。
エルダの美人っぷりもよく描けており、不安そうな表情と情けない声の演技も相まって、とても個性的で魅力的なキャラクターになっている。もうひとりの主人公である小糸も、等身大の女子高生としての可愛らしさと巫女として成長してゆく頼もしさが同居する良いキャラクターだ。
個人的には、エルダの生きる悠久の時間と小糸たちの生きる時間の違いに切なさを感じた。不老不死のエルダにとって人間の生きる時間はあまりに短い。小糸と出会うまでにいくつもの別れを経験したがゆえの小糸に対する愛情と眼差し。エルダがひきこもっているのも、そういった”別れ”を減らしたいとの想いもあるのかも知れない。
どうでもいい用事で光の精霊を使うエルダ。エルダの酷使によってパワーを失う光の精霊。小糸はエルダにお古のスマホを渡すが、コミュ障のエルダは乗り気にならない。それならとメッセージアプリをすすめてみる小糸。江戸時代は飛脚でやりとりをしていたエルダに、最新の機器は使いこなせるのだろうか。