[アニメ レビュー] 変人のサラダボウル 第1話 「麒麟がくる（異世界から）」
変人のサラダボウル
この作品は岐阜県岐阜市を舞台にした変なアニメである。探偵・鏑矢惣助のもとに転がり込んできた異世界の皇女・サラ、そしてサラを守る女騎士・リヴィア。
探偵、そして異世界の皇女と女騎士。何か事件が起こりそうなものだが、大したことは何も起こらない。ただ彼らを中心に変人がどんどん登場するのだ。
2024年春期で一番の問題作にして異色作。好きな人は好きを体現した作品だ。今回はあえて第1話をレビューするが、2つの世界を股にかけた壮大な物語を期待してはいけない。この作品は本当に「変人のサラダボウル」なのだ。
※本記事は2024年6月0日時点での視聴をもとにした記事です。
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第1話 「麒麟がくる（異世界から）」
第0話の長さは24分10秒（1450秒）。独断で起承転結の４つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- 鏑矢 惣助（かぶらや そうすけ）
- 岐阜県岐阜市の貧乏探偵。以前は大手の探偵事務所に勤務していた。
- サラ・ダ・オディン
- 異世界から祖国を追われ岐阜県に転移してきた皇女。魔術も使える。
- リヴィア・ド・ウーディス
- サラを守る女騎士。サラの後を追って岐阜へ転移してくる。
「麒麟がくる（異世界から）」
<ストーリーの流れ>
⇩
リヴィアも岐阜に転移し、それぞれに岐阜での居場所を確保するふたり
⇩
しがない貧乏探偵の惣助
⇩
惣助の相棒になるサラ
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 （370秒）
絶体絶命のピンチに岐阜へ転移してきたサラ。あやまって怪我をさせてしまった惣助を魔法であっという間に治してしまう。目の前で魔法を使われてしまっては、サラの話を信じないわけにはいかない惣助。ついサラを煽ってしまったせいで、とびきりの爆発魔法を使わせてしまった。サラと惣助のふたりが出会って物語が始まる。
0-45
皇女を守る女騎士・リヴィア 45秒
45-1:20
迷わずポータルに飛び込む皇女 35秒
1:20-2:50
OP：「ギフにテッド」和ぬか 90秒
2:50-3:20
パッとしない県のパッとしない探偵 30秒
3:20-4:00
調査中に降ってきた女の子 40秒
4:00-4:45
治癒魔法を使う美少女 45秒
4:45-5:15
オフィム帝国第7皇女のサラ・ダ・オディンさん 30秒
5:15-6:10
得意なのは攻撃魔法 55秒
承 （290秒）
サラの後を追って転移してきたリヴィアも岐阜へとやってくる。サラは惣助の世話に、リヴィアはホームレスとして鈴木さんにお世話になる。ふたりの居場所も決まって物語の舞台は整ったというところだが、リヴィアのほうはすでにカオスの匂いが漂っている。
6:10-6:30
皇女の後を追うリヴィア 20秒
6:30-7:00
血だらけで目立ってしまうリヴィア 30秒
7:00-7:30
長良川で身を清める 30秒
7:30-8:00
まずは岐阜城を目指す 30秒
8:00-8:30
鈴木さんに雨宿りをさせてもらう 30秒
8:30-9:00
惣助の仕事は探偵 30秒
9:00-10:00
魔術で記憶を消すと廃人コースかも 60秒
10:00-10:20
仕方なくサラを受け入れる惣助 20秒
10:20-11:00
ホームレスに転身するリヴィア 40秒
転 （275）
あっさりと岐阜に馴染んでしまうサラとリヴィア。食事以外は比較的に快適に過ごすサラは、惣助の仕事に興味を持つ。コナンくんのように派手な事件を解決することを期待していたサラは、惣助に探偵業の現実を教えられ落胆する。しかし惣助もまた、探偵業に夢を持っていた過去もあったようだ。
11:00-11:25
リヴィアは鈴木さんと朝飯 25秒
11:25-12:00
サラの爆破がニュースになってる 35秒
12:00-13:00
惣助は貧乏探偵 60秒
13:00-14:00
すっかり岐阜に馴染んだサラ 60秒
14:00-14:30 探偵に使えそうな魔術も使えるサラ 30秒
14:30-15:20
現実の探偵はコナンくんとは違う 50秒
15:20-15:35
惣助もヒーローのような探偵に憧れていた 15秒
結 （395秒 + 120秒）
惣助の尾行対象は不倫ではなく恐喝にあっていた。調査はここまでで十分だったが、サラの言葉が心に残っていた惣助はつい助けに入ってしまう。多勢に無勢でピンチだったが、サラの魔術によってチンピラたちを一網打尽。サラは惣助の助手としてやっていくことになった。一方リヴィアはホームレスになっていた。
15:35-16:00
ついに対象の尻尾を掴んだ惣助 25秒
16:00-16:40
不倫ではなく恐喝だった 40秒
16:40-17:00
探偵はカッコいい 20秒
17:00-18:00
惣助のピンチに颯爽と登場するサラ 60秒
18:00-18:55
惣助が理想の探偵になればいい 55秒
18:55-19:20
惣助はバリツではなくシステマの使い手 25秒
19:20-20:00
サラは中国拳法（魔術） 40秒
20:00-20:20
ぜんぶ惣助がやりました 20秒
20:20-21:10
半額でも飛騨牛はうまい 50秒
21:10-22:10
惣助の相棒になるサラ 60秒
22:10-23:40
ED：「今晩の喧嘩」名誉伝説 90秒
23:40-23:55
空き缶集めをするリヴィア 15秒
23:55-24:10
次回予告 15秒
シーンリプレイ
3:20-4:00
調査中に降ってきた女の子 40秒
ここまで普通。むしろこんな美少女が降ってきたら嬉しい。
15:20-15:35
惣助もヒーローのような探偵に憧れていた 15秒
果たしてこの設定が今後の話に活かされることはあるのだろうか。
20:20-21:10
半額でも飛騨牛はうまい 50秒
半額で買えたことも嬉しいし、おいしい飛騨牛が食べられたのも嬉しい。これが幸せというものだ。
感想
第1話だけを観るとこの先にどんな事件が待ち受けているのだろうと期待が膨らむことだろう。サラと惣助が思わぬ大事件に遭遇し、サラの魔術でとんでもない大手柄をたてるのではと。しかし残念ながらそんなことにはならない。
サラは主人公だがほとんど登場しない回もあり、登場してもダラダラしてることも多く活躍も少ない。本当に岐阜に馴染んで生活しているだけだ。もう少し話が進むまでサラの出番はおあずけだ。
一方でリヴィアはいきなりホームレスからのスタート。このあとも大活躍で変人たちを巻き込み（巻き込まれ？）ながらコロコロと転職してゆく。この作品をこの作品たらしめている張本人といってもいいだろう。
なんだかんだで岐阜での居場所を確保してゆくサラとリヴィア。もう永住する気まんまんだ。異世界人が普通に思えるほどの変人たちに囲まれ楽しそうなふたりを観ていると、それもいいじゃないかと思えてくる。
今期は面白いストーリー作品が多く「変人のサラダボウル」のように異質な作品は評価されづらいと思う。面白い面白くないとかスゴいスゴくないとかいう評価軸ではなく「変」な作品なのだから。
ありきたりの作品に飽きたという方や、「変」な作品が観たいという方にはバチッとハマる可能性がある。気になった方にはぜひオススメしたい作品だ。
岐阜へ転移してくるサラ