[アニメ レビュー] 黒執事 -寄宿学校編- 第5話 その執事、入場
黒執事 -寄宿学校編-
この作品は19世紀末のイギリスを舞台に、名門貴族のシエルとその執事セバスチャンの活躍を描く物語だ。今回は行方不明の生徒の調査のためウェストン校の寄宿舎へ潜入する。着々と調査を進めてゆくふたりだが、事件は謎に包まれたままだ。
学園で開催されるクリケット大会には普段は姿を見せない校長が現れる。そして最も紳士的なプレイをした生徒は、校長が開催する「真夜中のお茶会」に招待されるという。
なんとか事件の突破口を見つけたいシエルは、どうしても「真夜中のお茶会」に招かれなければならない。シエルとセバスチャンのクリケット大会の大作戦が始まる。
※本記事は2024年6月0日時点での視聴をもとにした記事です。
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第5話 その執事、入場
第5話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- シエル・ファントムハイヴ
- 13歳の英国貴族ファントムハイヴ家の当主。表の顔はファントム社の経営者、裏の顔は悪を制裁する”女王の番犬”。
- セバスチャン・ミカエリス
- シエルの執事としてファントムハイヴ家に仕える。いかなる命令も完璧にこなす超人だが、あくまで執事である。
第5話 その執事、入場
<ストーリーの流れ>
⇩
クリケット大会の選手に選ばれるシエル
⇩
前夜祭・開会式
⇩
過去にブルーハウスが起こした「碧の奇跡」
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (315秒)
デリックたちを外へ出すためにパープルハウスに火を放つシエル。しかしデリックをはじめとする行方不明者はパープルハウスにはいなかった。プリーフェクトたちもデリックたちについては秘密を共有しているようだ。ますます深まる謎に物語のトーンが落ちる。そこにセバスチャンがゾウで水を運んできてズッコケる。笑いの基本「緊張と緩和」これも黒執事の魅力のひとつだ。
0-55
鍵を握るのは校長 55秒
55-1:10
パープルハウスに火を放つシエル 15秒
1:10-1:40
逃げてきた生徒からデリックたちを探すセバスチャン 30秒
1:40-2:52
デリックたちは初めから寮にはいなかった 72秒
2:52-4:22
OP:「狂信者のパレード -The Parade of Battlers」音羽-otoha- 90秒
4:22-4:50
何かを隠しているプリーフェクト・フォー 28秒
4:50-5:15
ゾウで水を運んでくるセバスチャン 25秒
承 (385秒)
かたくなに他寮に助けられるのを拒むグレゴリー・バイオレット。今回の事件は根が深いことを感じさせる。なんとしても校長に会って真相を掴みたいシエル。体力に自信がないシエルにとってクリケット大会で活躍するのは難しい。しかし大会で最も紳士的だったと校長に認められれば、「真夜中のお茶会」に招いてもらえる。シエルが狙うのはそれだ。
5:15-5:30
パープルハウスに入るな 15秒
5:30-6:30
やむなく他寮の助力を受け入れるグレゴリー・バイオレット 60秒
6:30-7:00
残された手段は「真夜中のお茶会」に招待されること 30秒
7:00-7:50
クリケット大会には校長が来る 50秒
7:50-9:00
最も紳士的なプレイをした生徒がお茶会に招いてもらえる 70秒
9:00-10:00
セバスチャンの画策で選手に選ばれたシエル 60秒
10:00-11:40
6月4日のクリケット大会に向けて策を練るふたり(茶番つき) 100秒
転 (245秒)
開会の宣言と各寮の入場。それぞれの個性を活かした入場シーンが面白い。特に内容のあるパートではないが、この作品らしい面白さが詰まっている。副校長による大げさな演出と宣言後のズッコケ。グリーン・ライオンとスカーレット・フォックスの美しく華麗な入場。なぜか会場を恐怖に陥れるヴァイオレット・ウルフ。作画も気合が入っていて笑える。
11:40-12:30
前夜祭・開会式 50秒
12:30-13:00
グリーン・ライオン寮入場 30秒
13:00-13:30
スカーレット・フォックス寮入場 30秒
13:30-13:55
ヴァイオレット・ウルフ寮入場 25秒
13:55-14:40
サファイア・オウル寮入場 45秒
14:40-15:45
開会の宣言 65秒
結 (380秒 + 95秒)
賑やかな宴のなか話題にのぼった「碧の奇跡」の話。クリケット大会においては万年最下位のブルーハウスが、過去に一度だけ優勝をさらったことがあったという。人々はそれを「碧の奇跡」と呼んだ。何を隠そう、その奇跡を引き寄せたのはシエルの父親ヴィンセント・ファントムハイヴだったのだ。その奇跡を今度はシエルが起こそうとしている。運動が苦手なシエルがどんな手を使って優勝を手繰り寄せるのか。次回への期待が膨らむ”引き”だ。
15:45-16:10
それぞれに宴を楽しむ寮生たち 25秒
16:10-17:00
家族にはかたなしのロレンス 50秒
17:00-18:00
さすがのシエルも女性陣には押され気味 60秒
18:00-19:10
どぎつい個性が集まっている会場 70秒
19:10-19:55
セバスチャンも恐れるシエルの叔母さま 45秒
19:55-20:30
クリケット大会は真剣勝負で 35秒
20:30-21:00
過去に一度だけブルーハウスが優勝したことがある 30秒
21:00-22:05
碧の奇跡を起こしたプリーフェクトはヴィンセント・ファントムハイヴ 65秒
22:05-23:35
ED:「贖罪」シド 90秒
23:35-23:40
次回予告 5秒
シーンリプレイ
4:50-5:15
ゾウで水を運んでくるセバスチャン 25秒
消化手段にゾウてw でもゾウさんは消化のために頑張ってくれてる。
13:30-13:55
ヴァイオレット・ウルフ寮入場 25秒
そもそもこの寮は何でこうなってしまったのかw 周囲もドン引きである。
21:00-22:05
碧の奇跡を起こしたプリーフェクトはヴィンセント・ファントムハイヴ 65秒
ルールに縛られない自由人。かわいい系のシエルとは違う大人っぽく色気のあるイケメンだ。
感想
シエルのクリケット大会への挑戦が始まるのだが、今回で私が推したいポイントはなんといっても各寮の入場シーンだ。この作品の魅力が詰まった楽しいものになっている。
地鳴りと共に入場する絶対王者のグリーン・ライオン寮。舞い散るバラの花びらが美しいスカーレット・フォックス寮の入場。タイプの違うチームだが、どちらも華やかで大げさな演出がとても楽しい。
そして前出のふたつの寮との対比が面白いヴァイオレット・ウルフ寮の入場。不気味で不穏な空気を漂わせる奇行が目立つ。人気があるのか無いのか分からないヴァイオレット・ウルフ寮への招待客の微妙な反応もいい。
最後に入場するのはシエルの所属するサファイア・オウル寮。他寮にも劣らない美形が揃っているにも関わらず、クリケット大会で成績が振るわないくらいで極端に人気がないのも私的にはツボだ。
潜入調査に行き詰まるという非常事態。割とシリアスな状況なのにお笑いでまとめ上げる楽しい演出。それは耽美な美形キャラクターたちと共に、この作品の大きな魅力であり人気の秘密でもあると思う。
もちろん物語のシナリオや展開も面白いのだが、今回の入場シーンのようなお笑いに対する貪欲さこそ、私が考えるこの作品の一番の推しポイントなのだ。
事件の調査に行き詰まるシエル