[アニメ レビュー] きまぐれオレンジ☆ロード 第1話 「転校生! 恥ずかしながら初恋します」

きまぐれオレンジ☆ロード

 オリジナルにして至高のツンデレヒロイン・鮎川まどかを生み出した名作。第1話では、町に引っ越してきたばかりの主人公・春日恭介が赤い麦わら帽子の美少女と出会う。

※本記事は2024年12月1日時点での視聴をもとにした記事です。


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第1話 「転校生! 恥ずかしながら初恋します」

 第1話の長さは25分37秒(1537秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

春日 恭介(かすが きょうすけ)
町に引っ越してきたばかりの中学3年生。一家全員が超能力者という秘密を持っている。
鮎川 まどか(あゆかわ まどか)
出会うたびに違った一面をみせるミステリアスな美少女。恭介とは同じクラスだが、学校での評判は良くないようだ。


第1話 「転校生! 恥ずかしながら初恋します」

<ストーリーの流れ>

謎の美少女と出会い、テンションが上がる恭介

春日家の紹介

恭介たちの新しく通う学校の紹介

鮎川まどかという少女


背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (115秒 + 230秒)

 春日恭介は引っ越してきたばかりの町の高台へ登る階段を数えていた。そこで美少女に出会い一気にこの町が好きになってしまう恭介だった。


0-15
春日恭介15歳、青春してます 15秒


15-1:55
OP:「NIGHT OF SUMMER SIDE」池田政典 100秒


1:55-2:40
階段を数える少年 45秒

2:40-3:00
赤い麦わら帽子 20秒

3:00-3:20
とんでもない美少女 20秒

3:20-3:50
うそ~~~、99段しかないはずよ! 30秒

3:50-4:10
言い争うふたり 20秒

4:10-4:40
仲直りの冗談 30秒

4:40-5:00
あげる、なかなか似合ってるよ 20秒

5:00-5:45
一発でこの町が気に入っってしまった恭介 45秒

承 (245秒)

 春日家は実は超能力一家だった。恭介たちは超能力がバレないように生活しなくてはならないのだが、妹たちはその意識が薄いようで……。


5:45-6:15
タンスが飛んでくる家 30秒

6:15-7:05
くるみとまなみを叱る恭介 50秒

7:05-7:30
100メートルを3秒で走ってしまったくるみ 25秒

7:30-8:00
なんだかんだ脳天気な春日家 30秒

8:00-8:15
赤い麦わら帽子を触らせたくない恭介 15秒

8:15-9:10
さっそく超能力を使ってしまうくるみ 55秒

9:10-9:50
階段の美少女が忘れられない恭介 40秒

転 (325秒)

 先生の前ではお行儀の良い不良少女との出会い。くるみはその不良少女に憧れてしまう。恭介はクラスメイトのエロ男子に校内の女の子についてレクチャーされている。学校生活の説明のパートだが、あちこち話が飛んで散漫な印象もある。


9:50-10:10
自覚が足りない妹たち 20秒

10:10-10:45
暴走バイクにさっそく超能力を使ってしまうくるみ 35秒

10:45-11:20
バイクに乗っていた生意気な女の子 35秒

11:20-12:10
不良少女をかっこいいと思ってしまうくるみ 50秒

12:10-13:30
女の子に詳しい悪友たち 80秒

13:30-14:00
温室育ちが多い学校? 30秒

14:00-15:15
鮎川の吹くサックスの音色に惹かれる恭介 75秒

結 (514秒 + 108秒)

 不良少女について行ってしまったくるみを助けに恭介は河原へと向かった。そこで見たのは不良たちをなぎ倒す赤い麦わら帽子の少女・鮎川まどかだった。階段のときとは別人のような鮎川に戸惑う恭介。いったいどちらが本当の彼女なのだろうか。ずっと鮎川のことを考え続ける恭介だった。


15:15-15:50
不良男たちに囲まれる不良少女 35秒

15:50-16:15
くるみを心配するまなみと恭介 25秒

16:15-17:00
抵抗するも捕まってしまう少女 45秒

17:00-17:50
ひかるを助けにさっそうと現れたまどか 50秒

17:50-18:30
大活躍のあの娘は、赤い麦わら帽子のあの娘は、鮎川まどかだった 40秒

18:30-19:15
不良相手に一歩も退かない鮎川 45秒

19:15-20:30
鮎川の強さにあっけにとられる恭介 75秒

20:30-21:35
鮎川からタバコを取り上げてキメたつもりの恭介 65秒

21:35-21:50
手痛い仕返しをくらう恭介 15秒

21:50-23:00
鮎川のことが頭から離れない恭介 70秒

23:00-23:49
どっちが本当の鮎川なのか 49秒


23:49-25:09
ED:「夏のミラージュ」和田加奈子 80秒


25:09-25:37
次回予告 28秒



シーンリプレイ

3:20-3:50
うそ~~~、99段しかないはずよ! 30秒

 鮎川の初登場にして名シーン。みんながこんな美少女との出会いに憧れた。


7:30-8:00
なんだかんだ脳天気な春日家 30秒

 ふわふわした妹たちがかわいい。80年代に漂う空気感はこういう脳天気な感じだった。


20:30-21:35
鮎川からタバコを取り上げてキメたつもりの恭介 65秒

 未成年がタバコ吸う、「丈夫な赤ちゃん産めなくなるぜ」というセクハラ発言、今なら削除されそうな要素だ。物語の背景やストーリー上に重要なら、こんなシーンがあってもいいと私は思う。



感想

 私にとって週刊少年ジャンプが生んだ最強の美少女ヒロインといえば鮎川まどかのことだ。それは”ツンデレ”の発見とも言えるだろう。彼女は美人やかわいいといった基準では収まらない規格外の魅力を私たちに提示してみせた革命的なヒロインだった。

 赤い麦わら帽子に象徴される清楚な一面。サックスを奏でる少し色っぽい一面。ひかるのピンチに駆けつける優しい一面。不良の男たちを相手に怯まない強い一面。そしてどこから見ても完璧なルックスの美少女。この第1話だけでも多くの魅力が描かれている。

 主人公である恭介や超能力一家という設定。ヒロインとしても十分にやっていけそうな美少女のひかるや妹たち。それらの要素が霞んでしまうほどの魅力が当時の鮎川にはあった。彼女の多面的な魅力がそのルックスにも宿っていたのは奇跡というほかないだろう。

 今でこそ”ツンデレ”という一言で表現できてしまうが、当時は鮎川のミステリアスなキャラクターはなんとも言えずもどかしいものがあった。それほど多面的で難解な少女の魅力を見事に表現してみせた原作も奇跡的だっと言える。

 ちなみに当時は「ダーティペア」のユリ、「めぞん一刻」の管理人さん、「きまぐれオレンジ☆ロード」の鮎川が私の大好きなヒロインだった。というかみんなそうだったと思う。これも今で言う”ヨメ”の概念だと思うと感慨深いものがある。