[アニメ レビュー] 夢戦士ウイングマン 第16話 見られちゃった二人の秘密

夢戦士ウイングマン

 2024年10月にまさかの実写ドラマ化した「ウイングマン」。私も拝見させてもらっているが、特撮の一番大事な”子供向けだからといってバカにしない”という部分がしっかり守られており、原作ファンとしても納得できるものとなっている。

 今回はヒーローものあるあるの正体バレ回だ。ヒロインのひとりである美紅ちゃんにとうとう正体がバレてしまう。秘密をバラしたことによって、健太と美紅ちゃんの信頼関係が深まる回だ。

※本記事は2024年11月24日時点での視聴をもとにした記事です。


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第16話 見られちゃった二人の秘密

 第16話の長さは25分05秒(1505秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

シャフト
リメル配下の幹部でキータクラーのライバル。キータクラーの手柄を横取りするためウイングマンに近づいた。


第16話 見られちゃった二人の秘密

<ストーリーの流れ>

北倉先生への未練が隠しきれない松岡先生

美紅ちゃんに誤解されてしまう健太とあおい

地区予選直前にいなくなってしまった美紅ちゃん

ふたりの秘密をキチンと美紅ちゃんに話す


背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (303秒)

 これまで3次元世界でなんの成果も得られず、キータクラーは一時的にポドリムスへ戻ることを余儀なくされた。北倉先生に恋をしている松岡先生は、いまだその事実を受け入れられないようだ。


0-10
ロゴ 10秒


10-1:32
OP:「異次元ストーリー」ポプラ 92秒


1:32-2:35
松岡先生のパワハラ指導 63秒

2:35-3:45
北倉先生が忘れられない松岡先生 70秒

3:45-5:03
松岡先生の妄想に振り回される健太たち 78秒

承 (322秒)

 シャフトの魔の手が健太にせまるなか、興味本位で健太の部屋を除いてしまった美紅ちゃんは、偶然にもあおいと健太の決定的な瞬間を目撃してしまう。家に帰ってからも余計な妄想が止まらず嫉妬で泣いてしまう美紅ちゃんだった。


5:03-5:20
黒津と合流する健太 17秒

5:20-6:00
危機一髪で難を逃れる健太 40秒

6:00-7:00
大事なものを取られてしまう健太 60秒

7:00-8:30
シャフトとじゃれ合うウイングマン 30秒

7:30-8:00
あおいさんと健太のふたりの秘密 30秒

8:00-8:30
美紅ちゃんに裸を見られる健太 30秒

8:30-8:50
ふたりの秘密が気になる美紅ちゃん 20秒

8:50-9:30
一緒に着替える健太とあおいさん 40秒

9:30-9:50
ふたりを見て激怒する美紅ちゃん 20秒

9:50-10:25
悲しみに打ちひしがれる美紅ちゃん 35秒

転 (290秒)

 健太とあおいへのショックを引きずる美紅ちゃんは、地区予選への気持ちの切り替えができず、地区予選の当日にいなくなってしまう。時間が差し迫るなか、エースの美紅ちゃん不在をどう乗り切るのか。


10:25-11:10
練習に身が入らない美紅ちゃん 45秒

11:10-12:00
健太との大喧嘩にまで発展してしまう 50秒

12:00-12:30
美紅ちゃんのことが気になって仕方がない健太 30秒

12:30-13:25
地区予選当日 55秒

13:25-14:00
松岡先生に怒られる健太 35秒

14:00-14:20
美紅ちゃんを探しに行くあおいさん 20秒

14:20-14:45
どこにも見当たらない美紅ちゃん 25秒

14:45-15:15
なぜか美紅ちゃんの代わりに出場することになった健太 30秒

結 (478秒 + 112秒)

 美紅ちゃんの到着までなんとか時間を稼ぐ健太。シャフトの横槍で手間取ってはしまったが、美紅ちゃんを無事に地区予選に出場させることができた。そして健太は美紅ちゃんを不安にさせないため、自分たちの秘密を打ち明けるのだった。


15:15-16:15
美紅ちゃんの健太への誤解をとくあおいさん 60秒

16:15-16:40
美紅ちゃんになりきる健太 25秒

16:40-17:05
いろいろおかしい黒津  25秒

17:05-17:30
演技で大健闘の健太 25秒

17:30-17:55
大ブーイングを受ける健太 25秒

17:55-18:20
会場を説得する美紅ちゃん 25秒

18:20-18:45
美紅ちゃんの前でチェイング! 25秒

18:45-19:20
シャフトから美紅ちゃんを奪い返す 35秒

19:20-19:45
逃げるシャフト 25秒

19:45-20:25
つまみ出される健太 40秒

20:25-21:05
素晴らしい演技をする美紅ちゃん 40秒

21:05-21:25
美紅ちゃんに秘密を話す決意をする健太 20秒

21:25-22:00
真実を話す健太とあおいさん 35秒

22:00-22:40
話してくれたことが嬉しい美紅ちゃん 40秒

22:40-23:00
一件落着 20秒

23:00-23:13
今までのは小手調べ 13秒


23:13-24:33
ED:「WING LOVE」山中のりまさ 80秒


24:33-25:05
次回予告 32秒



シーンリプレイ

8:00-8:30
美紅ちゃんに裸を見られる健太 30秒

 これ美紅ちゃん分かってたよね。ワザと入って健太のはだか見たよね。


15:15-16:15
美紅ちゃんの健太への誤解をとくあおいさん 60秒

 やり過ぎ感のあるあおいさんのビンタ。怒鳴るだけでよかったのでは?


19:20-19:45
逃げるシャフト 25秒

 いや逃げるんかい!何しに出て来たんだよ。



感想

 美紅ちゃんに秘密を打ち明けるという結末ありきのストーリー。それ以外の部分がガバガバで、いかにも昭和アニメらしい回だ。特に黒津(シャフト)の奇行はこの作品の持つほのぼの感をよく表している。

 私は当時ウイングマンが大好きで、このアニメ化には言いたいことがたくさんあった。キャラデザにも不満があったし、ストーリーの改変にも納得がいかなかった。しかし今となってはそれも味があっていいものだ。

 今回の私的な見どころとしては、ゴミ箱に隠れる黒津とそれに気づかないあおいさんと美紅ちゃんや、暴力全開の松岡先生とあおいさんなど、ツッコミどころ満載な感じを推したい。

 案外そういった設定ガバガバな部分こそが、当時の社会で様々な表現が許容されていた理由なのかもしれない。現代の創作物は現実との距離が昭和よりも若干近いので、現実と創作の線引ができない敏感な方々の見当違いな怒声も大きくなる傾向にあるようだ。

 展開のユルさはさておき、美紅ちゃんにすべてを打ち明けるということの意味はキチンと描かれている。どんなに危険にさらされる可能性が高くなろうとも、健太をとりまく状況を理解し共有できたことを素直に喜ぶ美紅ちゃん。それは青臭い感情なのかもしれないが、それこそ中学生のリアルなのではないか。

 どんなにハチャメチャなストーリーや演出でも、人物の感情や個性がしっかり描けていれば作品は魅力的なものに感じられる。作品を受け取る側のユルさというのも、コンテンツを楽しむためには必要な度量なのではないかと思う。