[アニメ レビュー] まちカドまぞく 2丁目 第6話 夕日の誓い! まぞくたちの進む道
まちカドまぞく 2丁目
「まちカドまぞく 2丁目」は4コマ漫画を原作とする「まちカドまぞく」のアニメ2期の作品である。ある日突然に魔族として目覚めた吉田優子(シャミ子)が、魔法少女の千代田桃に勝つために奮闘する物語である。
大筋には光と闇の抗争が起こっているのだが、ほのぼのとしたエピソード中心で構成されている。問題が起こる舞台も町内がせいぜいである。肩の力を抜いて観れるアニメだと言える。
10年前から行方不明である千代田桃の姉・桜の手がかりを追って自分の記憶へと入り込んだシャミ子。その副作用として悪夢にうなされることになったシャミ子は無事に現世に帰ってこられるのだろうか。
第6話は、シャミ子が自分の記憶の中で千代田桜に出会ったところから始まる。今あかされる10年前の真実とは!?2022年春アニメの中でも最上級のエモ回を見逃すな。
※本記事は2022年6月18日時点での視聴をもとにした記事です。
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第6話 夕日の誓い! まぞくたちの進む道
第6話の長さは24分10秒(1450秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- 吉田 優子(よしだ ゆうこ)
- 15歳になり突然闇の一族として目覚め「シャドウミストレス優子」として活動することになった。通称・シャミ子と呼ばれている。
- 千代田 桃(ちよだ もも)
- クラスは違うがシャミ子と同級生の魔法少女。クールな美少女だが実は肉体派。
- 千代田 桜(ちよだ さくら)
- 桃の義理の姉。ある理由で10年前に失踪した。
- 陽夏木 ミカン(ひなつき みかん)
- 桃の助っ人としてシャミ子たちのところへやって来た魔法少女。彼女の心が動揺することで、周囲にちょっとした困難をばらまく呪いが発動する。10年前、桃に孤独から救ってもらったことに恩を感じている。
夕日の誓い! まぞくたちの進む道
10年前桜が姿を消したのは、妹の分まで呪いを引き受けたシャミ子を助けるためであった。再び桜のコアを取り出すにはシャミ子が超強くなればいいらしい。意を決して悪夢を抜け出そうとするシャミ子であったが、まだまだそんな余裕はなかった。あきらめかけたその時、闇落ちした桃が登場し見事にシャミ子を救い出したのだった。
シャミ子を助けるために光と闇のダブル属性となった桃。光に戻すためには属性的なショックが必要だ。なんとか桃の危険を避けたいシャミ子だったが、今はまだ他に方法はなかった。ミカンのお陰で属性を安定させることができた桃だったが、力を使ったミカンは呪いを抑えられなくなってしまった。
言い出しにくいけれど、なんとか桜の事情を桃に打ち明けたシャミ子。シャミ子の周辺を守るという新しい目標を見つけて笑顔を見せる桃に、シャミ子はあふれる想いを止められなかった。そしてふたりはポッキンアイスの誓いを立てるのだった。てぇてぇ……。
第6話の見どころ
- 桜が10年前に消えた理由
- 優しさで構築された世界観
- 桃の笑顔
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (133秒 + 187秒)
0-25
ふんぬらばーっ 25秒
25-43
桜さん 18秒
43-2:13
OP:「ときめきランデヴー」shami momo(吉田優子・千代田桃) 90秒
ときめきランデヴー
2:13-2:50
まぁ落ち着け 37秒
2:50-3:30
こっちも落ち着け 40秒
3:30-4:00
桜のコアはシャミ子の中 30秒
4:00-4:30
シャミ子の脳を借りてる 30秒
4:30-5:20
バーっといって、ガーン 50秒
承 (335秒)
5:20-5:50
シャミ子は危ない状態だった 30秒
5:50-6:35
優しいシャミ子を守るため 45秒
6:35-7:15
ちょっとだけ眠くなる 40秒
7:15-7:40
シャミ子が超強くなればいい 25秒
7:40-8:10
魔力とチャンネル 30秒
8:10-8:40
余裕なんてなかった 20秒
8:40-9:30
あきらめるなー 50秒
9:30-9:45
闇落ちしてきた 15秒
9:45-10:15
ぐいぐいくる 30秒
10:15-10:55
これで勝ったと思うなよー 40秒
転 (305秒)
10:55-11:30
姉よりマチより大切にしたいもの 35秒
11:30-11:55
テンションが上がるから 25秒
11:55-12:35
ダブル属性かっこいい 40秒
12:35-13:20
言わせないぜ 45秒
13:20-14:00
このままじゃいけない 40秒
14:00-14:30
伝統的な友情パワーというやつ 30秒
14:30-15:05
桃を心配するシャミ子 35秒
15:05-15:25
10年前の恩返し 20秒
15:25-16:00
の、呪いが 35秒
結 (385秒 + 105秒)
16:00-16:15
恐るべし小倉しおん 15秒
16:15-16:40
副作用怖い 25秒
16:40-16:55
ご先祖は高いとこに 15秒
16:55-17:20
もどかしい想い 25秒
17:20-17:45
被害妄想が先走る 25秒
17:45-18:20
吸い出せる? 35秒
18:20-18:50
やってみれば 30秒
18:50-19:20
まちカドを守る 30秒
19:20-20:00
これで勝ったと思うなよ(2回目) 40秒
20:00-20:50
ずっと見ていてあげて 50秒
20:50-21:45
見込み違いではない 55秒
21:45-22:25
ポッキンアイスの誓い 40秒
22:25-23:55
ED:「宵加減テトラゴン」コーロまちカド 90秒
宵加減テトラゴン
23:55-24:10
次回予告 15秒
シーンリプレイ
5:50-6:35
優しいシャミ子を守るため 45秒
まさに優しさの連鎖で起こった悲劇。これをかわいいキャラクターでやってしまうジャパニメーション。
18:50-19:20
まちカドを守る 30秒
身近な人を守る。本来はみんながそれをするだけで世界は救われるはずなのだ。
20:50-21:45
見込み違いではない 55秒
他人を巻き込んで、他人と協力するチカラ。その強さこそがシャミ子の強さ。決して見込み違いなんかじゃない。
感想
絵柄のかわいさとゆるさ、それらと相反するハードな設定。そのギャップが私たちの心を揺さぶる。アニメ全体の楽しげな空気やキャラクターのかけあいでオブラートに包まれてはいるが、かなり残酷な話である。
妹の分まで呪いを背負ったシャミ子。シャミ子の命を維持するために支え続ける選択をした桜。シャミ子を中心とする小さな世界を守ろうとする桃。桜のコアを桃に返すために強くなることを誓うシャミ子。
そういった優しさの積み重ねが、残酷な現状に帰結してしまうところに、この物語の何とも言えない哀しさがある。それだけにキャラクターたちが今まで以上に深い絆で結ばれたことは、彼女たちの未来が明るいものであると確信させてくれて救われた気持ちになる。
19:20からの、視聴者にシャミ子のあふれる想いを想像させる演出は見事で、本作品のファンであればあるほど感情を揺さぶられたはずだ。過去のシーンをオーバーラップさせたりせず、シャミ子の表情の微妙な変化だけで心の動きを視聴者の想像力にまかせて表現している。
「まちカドまぞく」は、もともと作画も良くキャラクターも魅力的な作品だ。それに加えて今回は内容にも一段と力が入っており、厳しい現実も、優しさをつなげてゆけば明るい未来へと導いて行けるのだという希望を感じさせてくれた。まさに萌えアニメの真骨頂を魅せてくれたと言えるだろう。
自分の記憶へ潜り込み悪夢にうなされるシャミ子。そこへ現れたのは、10年前に消えた桃の姉・桜だった。桜のコアはシャミ子の中にあり、シャミ子の脳を借りて現れたらしい。難しい説明は後回し。まずは自分の記憶を探るんだシャミ子。