[アニメ レビュー] リコリス・リコイル 第1話 Easy does it

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リコリス・リコイル

「リコリス・リコイル」は、日本を舞台にエージェントの少女たちが活躍するオリジナルアニメ作品である。

 この作品の舞台である日本は、表向きには平和が保たれている。しかし実際は秘密組織DA(Direct Attack)のエージェント「リコリス」の活躍によって事前に犯罪が潰されていたのだ。日本人は温厚で安全な国というのは、リコリスによって作られたものだった。

 ある事件でDAから喫茶「リコリコ」転属になった井ノ上たきなは、歴代最強のリコリスと名高い千束とコンビを組むことになる。おしゃべりで賑やかな千束と理性的でクールなたきな。対象的なふたりは上手くやっていけるのだろうか。

 気がはやるたきなと冷静にピンチを切り抜ける千束。ひとたび重大な事件に関われば、普段のそれぞれの性格とは違った一面が見られるのも面白い。たきなの成長、千束の過去、DAという組織の秘密、謎の男……興味をそそられる要素満載だ。

※本記事は2022年7月7日時点での視聴をもとにした記事です。


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第1話 Easy does it

 第1話の長さは24分00秒(1440秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

錦木 千束(にしきぎ ちさと)
普段は喫茶リコリコで働きながら、民間で起こる小さな困りごとを解決してまわっている。リコリスとして歴代最強との呼び声もある実力者。
井ノ上 たきな(いのうえ たきな)
合理的にミッションをこなすことが身上。不本意ながらDAをクビになり喫茶リコリコへ送られてきた。
中原 ミズキ(なかはら みずき)
元DAのエージェント。現在は喫茶リコリコで日がな結婚に思いを馳せている。
ミカ
喫茶リコリコの店長で、同時にリコリコで民間の依頼を受けている。元DAの訓練教官。


Easy does it

 秘密組織DAのエージェントであるリコリスたちの活躍によって、表向きには平和が保たれた日本。任務中の命令無視によって井ノ上たきなは、喫茶リコリコへと移動させられた。

 DAから異動になり喫茶リコリコへ到着するたきな。たきなの異動の理由は彼女のスタンドプレーとされているが、実はDAを守るための口実であった。喫茶リコリコには優秀なリコリスがいる。そう思っていたたきなは千束とのバディにも気合が入っていた。

 たきなの気持ちとは裏腹に千束とのミッションは便利屋のようなものばかりであった。はやくDAに戻りたいたきなは、千束に処分への不満をもらす。そんなとき警察からストーカー被害への対応を依頼される。

 依頼人をおとりにしたたきなをたしなめる千束。そこで千束の実力を見せつけられるたきな。たきなのDA復帰のためにDAを出し抜こうとする千束。違うようでいてどこか似ているふたりのバディが結成された。

 第1話の見どころ

  • 魅力的なキャラクターたち
  • エージェントとしての千束
  • ストーリーの行方

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (300秒)

0-35
平和の象徴「延空木」 35秒

35-45
呼び出し 10秒

45-1:35
陰で平和を支えるリコリス 50秒

1:35-2:20
膠着からのシステムダウン 45秒

2:20-3:00
命令無視 40秒

3:00-3:40
状況終了 40秒

3:40-4:10
喫茶リコリコへ 30秒

4:10-4:45
ニュースと婚活 35秒

4:45-5:00
井ノ上たきなです 15秒


承 (275秒)

5:00-5:20
ソレチガウ 20秒

5:20-5:40
ミカとミズキ 20秒

5:40-6:00
千束登場 20秒

6:00-6:35
超絶おしゃべり 35秒

6:35-7:05
リコリコへようこそ 30秒

7:05-7:50
千束は優秀 45秒

7:50-8:40
やっぱり掃射はまずかった 50秒

8:40-9:15
組織を守るため 35秒

9:15-9:35
たきなおねーちゃん 20秒


転 (375秒)

9:35-11:00
ミッション? 85秒

11:00-12:43
困っている人のために 103秒

12:43-13:20
ストーカー被害の女性 37秒

13:20-13:50
処分への不満 30秒

13:50-14:45
行動の意味 55秒

14:45-15:20
元カレではない 35秒

15:20-15:50
もっとやばかった 30秒


結 (389秒 + 101秒)

15:50-16:30
不安がつのる 40秒

16:30-17:00
気配を感じ取るたきな 30秒

17:00-17:20
おとりにした!? 20秒

17:20-17:45
慌てる千束 慌てる犯人 25秒

17:45-18:15
撃ちまくる 30秒

18:15-18:45
たきなの合理的思考 30秒

18:45-19:10
千束の作戦 25秒

19:10-19:25
速やかに 15秒

19:25-20:10
いのちだいじに 45秒

20:10-20:25
手慣れたもの 15秒

20:25-21:25
ハッカーとアラン・アダムス 60秒

21:25-22:00
千束のスタンドプレー 35秒

22:00-22:19
かわいい 19秒


22:19-24:00
ED:「花の塔」さユり 101秒


花の塔

シーンリプレイ

6:35-7:05
リコリコへようこそ 30秒

 セリフ、表情、演技、全てが千束というキャラクターの魅力へと昇華されている。


11:00-12:43
困っている人のために 103秒

 崩れた象徴。壊れてできたものとは。日常のささいなことを守ってゆくことと関係があるはずだ。


22:00-22:19
かわいい 19秒

 たきなのかわいさに取り乱す千束の演技。よきよき。


感想

 作画が良くアクションも気持ちがいい。ストーリーも分かりやすくかつ謎が多く先が気になる。なんといってもキャラクターがとても魅力的だ。

 たきなと千束は言うに及ばずミカやミズキも相当な実力を隠し持っていそうだ。事件の黒幕でありながら大胆にリコリコにやって来るアランも気になる存在だ。

 声の演技に関しては千束が特にハマっており、等身大の女の子の魅力を感じさせてくれる。作画の良さも相まって輝いて見えるほどだ。私は明るいキャラクターが好きなので、どうか闇落ちしないでと願うばかりだ。

 キャラクターの関係も把握しやすく、「伏線ですよ」と言わんばかりのシーンも見受けられ、第1話としてはかなりのデキの良さだと思う。オリジナルアニメという点もポイントが高い。とても応援したくなる作品だ。