[アニメ レビュー] 魔法使いになれなかった女の子の話 第2話 私、魔法使いになれる、かも?
魔法使いになれなかった女の子の話
魔法使いを夢見る少女クルミ=ミライは名門レットラン魔法学校を受験するが、国家魔法師養成専門学科(マ組)の試験を落ちてしまう。普通科へ進学した彼女はどんな未来を描くのだろうか。
※本記事は2024年11月24日時点での視聴をもとにした記事です。
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第2話 私、魔法使いになれる、かも?
第2話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- クルミ=ミライ
- 魔法使いを夢見る少女。同じように夢をもってレットラン魔法学校に入学してきた仲間と共に成長してゆく。性格は天然。
- ミナミ=スズキ
- 普通科1年1組の担任。優秀な国家魔法師。なにかと謎の多い人物。
- ユズ=エーデル
- 名家の出身の令嬢。マ組を目指していたが普通科に入学することになった。生真面目なうえにプライドが高い。
私、魔法使いになれる、かも?
<ストーリーの流れ>
⇩
でもやっぱり魔法使いになりたいクルミ
⇩
ミナミ先生の図形を描く授業
⇩
魔法使いになる夢が繋がりそうな予感
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (330秒)
普通科に集まった仲間たちは、それぞれに夢を持ちレットランへ入学してきた。ミナミ先生の言葉で魔法使いへの夢がつながったと思ったクルミだったが、それはクラスメイトのユズに強く否定されてしまう。
0-50
魔法使いになれないと思ったけどなれるみたい 50秒
50-2:20
OP:「コラージュ」PUFFYとついでにTOOBOE 90秒
2:20-3:05
サリーは世界中においしいレストランを作りたい 45秒
3:05-3:43
普通科はいろんなことに挑戦できる 38秒
3:43-3:48
ドクの夢はオペラ歌手 5秒
3:48-3:55
テツは故郷に鉄道を敷きたい 7秒
3:55-4:00
マイクの夢は報道記者 5秒
4:00-4:13
アスカはデザイナーになる 13秒
4:13-4:20
レモーネは実家の果樹園を大きくしたい 7秒
4:20-4:30
マキはダンスを極めるために入学した 10秒
4:30-4:55
クルミの夢は魔法使いになること 25秒
4:55-5:30
魔法使いはマ組しかなれない 35秒
4:55-5:30 魔法使いはマ組しかなれない 35秒!
承 (290秒)
マキの話を聞いて魔法使いへの夢を再びふくらませるクルミ。マ組の授業風景に大興奮の普通科の生徒たち。そこへ現れたミナミ先生は、魔法の授業を始める。
5:30-5:50
ミライとミナミ先生にいらだちを隠せないユズ 20秒
5:50-6:30
マキは女性だから舞踏団をつげなかった 40秒
6:30-7:00
可能性は無限だよ 30秒
7:00-7:55
ミナミ先生の言葉を信じたいクルミ 55秒
7:55-8:30
守れなかった魔法使いさんとの約束 35秒
8:30-8:58
やっぱり魔法使いになりたい 28秒
8:58-9:50
マ組のドローネの授業 52秒
9:50-10:20
ミナミ先生の魔法の授業 30秒
転 (330秒)
ミナミ先生の授業を半信半疑で受ける生徒たち。ミナミ先生によれば、図形の本質を理解して魔法陣を描けば、可能性は無限大になるという。
10:20-10:55
昔は魔法陣を紙に書いていた 35秒
10:55-11:30
マ組を卒業しなければならないのは魔法手帳を使う場合 35秒
11:30-12:15
どんな夢にも魔法は役に立つ 45秒
12:15-12:55
点と円と直線を描く授業 40秒
12:55-13:20
みんな図形の本質が分かっていない 25秒
13:20-14:15
人は図形を使って生活をしてきた 55秒
14:15-15:03
点から始まる図形の描き方 48秒
15:03-15:30
すべての自然物は図形で表せる 27秒
15:30-15:50
図形の根本を理解すれば無限に魔法を生み出せる 20秒
結 (365秒 + 105秒)
ミナミ先生の退屈な授業に飽き飽きする生徒たち。野外の授業でピンチにおちいってしまったユズたちはミナミ先生の魔法を目の当たりにし、その可能性に心を動かされた。魔法を発動しかけたクルミもまた、魔法使いになる夢に望みを繋いだのだった。
15:50-16:10
謎の少年と猫 20秒
16:10-16:55
ミナミ先生の授業にうんざりの生徒たち 45秒
16:55-17:08
魔法陣を自分で描く意味なんてない 13秒
17:08-17:33
自分の宝物を探す授業 25秒
17:33-18:15
自分だけの宝物を見つける生徒たち 42秒
18:15-18:42
刺激され奮起するユズ 27秒
18:42-19:20
木の化け物に捕まったユズたち 38秒
19:20-19:45
大ピンチのユズたち 25秒
19:45-20:23
魔法陣を描くクルミ 38秒
20:23-21:00
ミナミ先生の魔法で助かるユズたち 37秒
21:00-21:28
謎多きミナミ先生 28秒
21:28-21:43
怪しいふたり 15秒
21:43-21:55
魔法使いになれちゃうかも 12秒
21:55-23:25
ED:「瞬間最大風速」halca 90秒
23:25-23:40
次回予告 15秒
シーンリプレイ
4:55-5:30
魔法使いはマ組しかなれない 35秒
なぜかこの世界では才能や資格がないと魔法使いにはなれないようだ。我々でいう既得権益らしい。
6:30-7:00
可能性は無限だよ 30秒
非常に強いマキの言葉。夢に敗れたうえで「可能性は無限大だよ」と言えるのがスゴイ。
18:15-18:42
刺激され奮起するユズ 27秒
他人の宝物をゴミと称したユズ。だが本心では宝物を見つけたクラスメイトを羨んでいるのだろう。
感想
どこかつかみどころのないミナミ先生の授業が印象的な回だ。魔法の授業と称してミナミ先生が講義しているのは、まさに”夢を叶える方法”だ。実際ミナミ先生も魔法が夢を叶えるのに役立つと言っている。宝物を探す授業も、自分にとっての宝物を見つけるという夢への第一歩を踏み出すための授業だ。
ミナミ先生の授業は、魔法陣を描く以前に点を打つことや線を引くこと、単純な図形を描くことというステップを徹底的に踏ませる。それはまんま人が夢に近づく過程や構造をそのまま”魔法陣の描き方”として落とし込んだものだろう。
自分にとっての宝物を探す授業では、ユズにとってのゴミがみんなの宝物で、それぞれの夢が一様ではないことが描かれている。自分にとっての宝物をみつけ、それを図形として地図を描く。これは夢へのロードマップを描いてゆく作業とも受け取れる。ミナミ先生がユズに言った「あなたの宝物を見つけてね」というセリフが印象的だ。
この作品は魔法使いになりたい少女の成長を通して、夢を見つけ叶えることの大切さを描くものだ。作画もやわらかでかわいらしく、この物語にぴったりなファンタジーなデザインだ。その反面、演技が大げさなギャグシーンも多く、少し幼稚な印象も与えてしまうかもしれない。
夢に向かって進んでゆく不安や叶えることの難しさ。挫折が決して無意味でないこと。夢に関してのあれやこれやを物語に巧みに入れ込んで作られている。大人が近づいている若い世代の人たちにこそ観てもらいたい作品だ。
クルミは普通科にいるかぎり魔法使いになることはできない