[アニメ レビュー] 名探偵ホームズ 第3話 小さなマーサの大事件!?

名探偵ホームズ

「名探偵ホームズ」はシャーロック・ホームズを犬のキャラクターに置き換えてアニメ化した名作である。舞台やキャラクターは原作からそのまま使用されてはいるが、ストーリーはオリジナルストーリーで楽しい作品になっている。

 放映当時は美しいハーモニーのテーマソングやアニメ内の優しい雰囲気がとても印象的だった。TVシリーズでのホームズのセリフや言い回しも個性的で、声の人選もパーフェクトな作品であった。

 モリアーティ教授の一味も悪事ばかりはたらくものの、どこか間抜けで憎めないキャラクターがこのアニメの雰囲気にもよく合っていた。教授がときおり冷徹な一面をみせる場面でも、子分のスマイリーとトッドが場を和ませるドジをやらかす。子供向けのアニメとしてバランスの取れた悪役一味だと思う。

 2021年の現在でもその魅力は色あせてはいない。未視聴の若い方も、昔を懐かしみたいおっさんも、これを期にこの名作アニメを楽しんでみてもよいのではないかと思う。

※本記事は2021年8月24日時点での視聴をもとにした記事です。




第3話 小さなマーサの大事件!?

第3話 の長さは24分30秒(1470秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

ホームズ
言わずとしれた名探偵。いつもパイプをくわえている。クールで頭脳明晰。

ワトソン
ホームズの助手。医師としての顔ももつ。

レストレード警部
ロンドンの平和を守るスコットランドヤードの警部。

モリアーティ教授
ホームズのライバル。子分にスマイリーとトッドがいる。

マーサ
父親を探してホームズに依頼をしにきた少女。

マーサの父親
モリアーティ教授に捕まっているプレス技師。

 レストレード警部が銀行に到着した。精巧に作られた偽の銀貨が出回っているのだ。ホームズの予想通り、それはモリアーティの一味が事件に関わっていた。欲張りなモリアーティ教授はコインをプレスする機械を暴走させて止めてしまうのだった。

 偽の銀貨を作るために監禁されているプレス技師は、教授に脅されてやむなく犯罪に協力させらていたのだ。一方ホームズは事件の手がかりがつかめず途方に暮れていた。そんなとき、マーサというの少女が猫の捜索を依頼しにきた。彼女の持ってきた父親からの手紙と新聞の情報を照らし合わせ、重要な手がかりに気がついたホームズ。さっそくマーサの家に向かったのだった。

 マーサの家で調査を開始したホームズたち。家に隠された秘密を探るうちに光を利用した暗号に気づいたホームズは急いでスコットランドヤードに向かい、レストレード警部とともにマーサの父親が囚われていると思われるアイフォードへ出発した。

 広い街の中でプレス工場を見つけるのは雲をつかむような話であったが、ホームズの機転によってやみくもに探さなくて済んだ。マーサの父親もモリアーティ一味のスキを突いてなんとか脱出をはかったが、追い詰められて絶体絶命のピンチにおちいる。しかし間一髪でホームズに助けられ事件は解決。マーサと父親は無事に再会したのだった。


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背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。

起 (95秒 + 265秒)

0-1:35
オープニングテーマ 95秒


1:35-1:40
タイトル 5秒

1:40-1:50
背景が動きすぎ 10秒

1:50-2:05
レストレード警部の到着 15秒

2:05-2:30
偽銀貨の選別 銀貨も動く 25秒

2:30-2:50
同じようにしか見えない 20秒

2:50-3:05
重さのほうがわかりやすい 15秒

3:05-3:38
どんどん出てくる 33秒

3:38-4:10
やつの仕業 32秒

4:10-4:30
面白い機械 20秒

4:30-4:50
教授の悪口 20秒

4:50-5:00
おこられた 10秒

5:00-5:40
コインの洪水 40秒

5:40-6:00
もうだめー 20秒


承 (355秒)

6:00-6:40
インベーダー ネックレス 40秒

6:40-7:30
囚われの技師 50秒

7:30-7:50
教授の策略 20秒

7:50-8:30
ホームズの調査 40秒

8:30-8:45
ワトソンの気遣い 15秒

8:45-9:15
かわいい依頼人 30秒

9:15-10:15
マーサの依頼 60秒

10:15-11:10
ホームズの観察眼 55秒

11:10-11:55
ココアを飲んじゃうこと 45秒


転 (245秒)

11:55-12:30
有名人ホームズ 35秒

12:30-13:00
調査開始 30秒

13:00-13:30
針穴のしかけ 30秒

13:30-14:00
暗号解読 ワトソンのやさしさ 30秒

14:00-14:30
緊張と緩和 30秒

14:30-15:00
車の軌道 いざアイフォードへ 30秒

15:00-15:30
暗号の意味 30秒

15:30-16:00
手紙を投げる 電報打つ 30秒


結 (392秒 + 118秒)

16:00-16:30
修理完了 やっぱり嘘 30秒

16:30-17:00
ネジを忘れてた 作戦成功 30秒

17:00-17:30
やっぱりネジいる 30秒

17:30-18:15
待ちたまえ警部 45秒

18:15-18:33
鋭い推理 18秒

18:33-18:40
砕ける家具 7秒

18:40-19:20
追い詰められた技師 40秒

19:20-19:30
間に合った 10秒

19:30-20:00
ついに対決 30秒

20:00-20:10
しなかった 10秒

20:10-20:23
人命優先 13秒

20:23-20:50
逃げろー 27秒

20:50-21:30
大爆発 40秒

21:30-22:00
みんな無事です 30秒

22:00-22:15
よかったね 15秒

22:15-22:32
この猫は 17秒


22:32-23:52
エンディングテーマ 80秒

23:52-24:30
次回予告 38秒


シーンリプレイ

1:40-1:50
背景が動きすぎ 10秒

2:05-2:30
偽銀貨の選別 銀貨も動く 25秒

4:10-4:30
面白い機械 20秒

劇場版のようなアニメーション。「カリオストロの城」のクオリティを30分アニメで再現している。


8:30-8:45
ワトソンの気遣い 15秒

11:10-11:55
ココアを飲んじゃうこと 45秒

14:00-14:30
緊張と緩和 30秒

22:00-22:15
よかったね 15秒

キャラクターに”こころ”を感じる演出。ホッとするような優しさを感じるような……。


感想

 全体的に作画も安定していてモブもよく動く。とても毎週放映していたアニメとは思えないデキだ。もちろん放映当時はそんなことは気にしていなかったが。ストーリーも謎解きも分かりやすくて面白く、なによりもワクワクする内容でレベルが高い。

 緊張と緩和が上手く使われており、それがこのアニメの暖かさや道徳的な安心感につながっていると思う。加えてホームズのセリフや独特な言い回しが不思議なオシャレ感を演出していて、まるで洋画を観ているような上品なテイストがあった。

 オープニングテーマとエンディングテーマ、ともにダ・カーポが担当しており、美しいハーモニーと優しい歌詞とメロディで作品の雰囲気を盛り上げる。聴けばキチンと作曲された曲だとすぐに分かる。どちらも当時から現在まで私の心に刻まれている名曲だ。

 ただ懐かしいというだけでなく、作品のレベルの高さも今なら理解ができる。推理ものでありながら殺人事件を扱っていないのも好印象だ。今後も語り継がれるべき名作だと再認識した2021年の夏であった。


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