[アニメ レビュー] ラブライブ!スーパースター!! 第3話 クーカー

ラブライブ!スーパースター!!

「ラブライブ!スーパースター!!」はラブライブ!シリーズの第4作目である。今回は新設校の私立結ヶ丘女子高等学校が舞台となる。主人公のかのんたちは、この学校の初めての入学生である。

 第2話から東京オリンピックを挟んでの第3話である。空白があるのは興がそがれたような気がして残念だったが、ファンの気持を引き戻すようにストーリーが動き出した感がある第3話であった。

 見どころであるライブシーンもちゃんと入っていて、ファンの方は一安心できる内容だったのではないだろうか。私は主人公のかのんと可可の関係にいまいち説得力が感じられていなかったのだが、この第3話でふたりの関係がグッと近づいたように感じた。

 ここからが本当のスタートと位置づけてもいい内容だったので、これから観ようと思っている方や途中参加の方も”ついて来れない”ということはないだろう。これからメンバーも増えるであろう、スクールアイドルを目指す彼女らの活躍を楽しもう。

※本記事は2021年8月20日時点での視聴をもとにした記事です。




第3話 クーカー

第3話 の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

渋谷 かのん(しぶや かのん)
高校1年生の主人公。音楽科を希望していたが不合格で普通科に入学。実力はあるのだが過去のトラウマから人前に出ると歌えなくなる。オレンジ髪の外ハネミディアムヘアの美少女。

唐 可可(たん くぅくぅ)
上海から入学してきた中国出身の高校1年生。スクールアイドルにあこがれて日本へ来た。かのんの実力を高く評価している。亜麻色の髪でボブの美少女。

嵐 千砂都(あらし ちさと)
かのんの幼なじみ。ダンスが得意なので、かのんと可可にダンスを教えている。灰色の髪でお団子ツインテールの美少女。

葉月 恋(はづき れん)
結ヶ丘女子高等学校の創立者一族。スクールアイドル部の創設には反対している。黒髪ロングポニーテールの美少女。

 トラウマを解消したかに思えたかのんであったが、やっぱり人前では歌が歌えない。フェスでの失態になると、恋にあらためて反対されるかのんたち。なんとかかのんに自信を持たせるためにアイデアを出す可可と千砂都。調子にノリすぎてかのんにたしなめられるのだった。

 かのんが歌えないなら自分が歌うと決断する可可。かのんと一緒なのが可可の望みだった。勢い余って「クーカー」を結成する可可。ますます責任を感じるかのん。そんななか、サニーパッションがフェスに参加するという情報が流れる。

 可可がアイドルを目指すきっかけとなったサニーパッション。自分のあこがれと競わなければならないことに気づき絶望する可可。しかしこれまで努力を重ねてきた可可は前を向く。ダンスが得意な千砂都をスクールアイドルに誘った可可だったが、目指すものがある千砂都には断られてしまった。可可の夢を背負うことを重荷に感じているかのんは心が折れそうになる。しかし可可はアイドルに出会った時の”わくわく”を、かのんの歌声にも感じたと伝える。お互いを想い合う気持ちを確認したふたりは優勝という目標に向かって迷わず走り出した。

 フェスに向かって努力を重ねてきたかのんと可可。やはり不安に負けそうになるかのんだったが、同時に可可も不安になっていることに気づく。ばらばらになってしまいそうなふたり。しかし突然のアクシデントで会場は真っ暗に。混乱の中、千砂都をはじめ応援してくれるみんなのおかげでふたりは気持ちを切り替えることができた。大成功で終わったふたりのフェスは新人特別賞という終えることができた。ギャラクシー。

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。

起 (375秒)

0-8
ロゴ 8秒

8-40
前回のラブライブ!スーパースター‼ 32秒

40-1:08
やっぱり歌えない 28秒

1:08-2:38
オープニングテーマ 90秒

2:38-3:00
落ち込むかのん 22秒

3:00-3:30
取り付く島もない 30秒

3:30-4:00
かのんのプレッシャー 30秒

4:00-4:35
たこ焼き作戦 35秒

4:35-5:00
可可の着せ替え大作戦 25秒

5:00-5:40
いけぇー 40秒

5:40-6:15
うpよろ 35秒


承 (188秒)

6:15-7:30
可可の決意 とにかくがんばる 75秒

7:30-8:15
クーカー 45秒

8:15-8:35
このステージで 20秒

8:35-9:00
責任を感じるかのん 25秒

9:00-9:23
サニーパッション 23秒


転 (427秒)

9:23-10:03
サニパヲタ 可可 40秒

10:03-10:40
絶望の可可 37秒

10:40-11:30
努力の可可 50秒

11:30-12:30
断る千砂都 60秒

12:30-14:00
押しつぶされるかのん 90秒

14:00-15:20
可可の想い 80秒

15:20-15:27
「かのん」でいい 7秒

15:27-16:30
目標へ向かって 63秒


結 (331秒 + 107秒)

16:30-16:49
始まるステージ 19秒

16:49-17:17
大丈夫 大丈夫 28秒

17:17-18:00
アクシデント 43秒

18:00-19:00
ひとりじゃない 60秒

19:00-21:29
「Tiny Stars」 149秒

21:29-22:01
やりきった! 32秒


22:01-23:43
エンディングテーマ 102秒

23:43-23:48
次回予告 5秒




シーンリプレイ

7:30-8:15
クーカー 45秒

無駄に動きのいい可可。やりすぎ感がかわいい。


19:00-21:29
「Tiny Stars」 149秒

構成:7 4 1 1 4 3 1 1 6 5 1 2 8 1 2 2 6 4 1 1 1 1 6 4 3 3 3 2 3 3 1 4 1 1 4 4 1 7 3 1 2 1 6 1 5 5 1 3 1 7


7秒
遠くからゆっくり寄って

4 秒
二人の顔アップから背中へ

1 秒
かのん

1 秒
可可

4秒
ふたりでシンメトリー

3 秒
ロングショットで

1 秒
かのんから

1 秒
可可へ複雑な動き

6 秒
下からなめて

5 秒
左から右へ

1 秒
目が合う

2 秒
ドキッ

8 秒
右斜めからふたりの振りを魅せる

1 秒
キュッと引き締まる

2 秒
背中から

2 秒
俺にウインク

6 秒
正面へ移ってふたりの全身

4 秒
今度は右から左へ

1 秒
ズームアウトして

1 秒
ロングで離れて

1 秒
サビの準備の足

1 秒
かわいい振り 一粒で2度美味しい

6 秒
左上から右下に流して

4 秒
右のまま少し寄ったカメラ

3 秒
正面から上に抜けて

3 秒
今度は近めで左上から右下に流れる

3 秒
千砂都もがんばったもんね

2 秒
ギャラクシー

3 秒
恋は何を思う

3 秒
可可メインのバストアップ

1 秒
向き合う足の動き

4 秒
音楽とのシンクロが気持ちいい

1 秒
ああああ

1 秒
どっちもかわいいいい

4 秒
かわりばんこに手をあげて

4 秒
一緒に振り返る

1 秒
可可アップで右に

7 秒
流れを引き継いでカメラが切り替わる

3 秒
押し出す動きでカメラの動きが左へ跳ね返る

1 秒
この指

2秒
とまって花びら

1 秒
また 一粒で2度美味しい

6 秒
遠くからゆっくり右から左

1 秒
笑顔を向けるかのん

5 秒
ゆっくり寄って

5 秒
左から振りに合わせて

1 秒
ステップを右へ流しながら

3 秒
スピードゆるめて

1 秒
つなぐ手

7秒
正面ズームアウト

クーカー初めてのステージ。じっくり魅せたり細かいカットで動きを付けたり、緩急のあるカメラワークで飽きさせない工夫。

感想

 これまでやや一方通行ぎみであった可可とかのんの関係が一気にパートナーへと昇格した。「かのん」でいい、呼び捨てでいいという言葉がそれを表している。さらに一緒にフェスを乗り越えたことでその絆は固いものとなっただろう。

 人前で歌えないことを気にかけているかのんに、「私が歌うから」と可可と言ってくれた。その言葉に甘えることでなんとか自分を奮い立たせていたかのんだった。しかしフェスの直前でかのんはやっと気づいた、可可だって恐怖と戦ってステージに立っていることに。

 アクシデントに見舞われ混乱したふたりだったが、会場に集まってくれたみんなの助けによってパフォーマンスを成功させることができた。ふたりにとっては、新人特別賞という結果以上に大切な”信頼しあう”という気持ちを共有できたフェスであった。

 シリーズものというのは、シリーズを重ねれば重ねるほどストーリーの型が決まってくるのでマンネリと言われるようになる。しかし見どころは”そこ”からなのだ。手を変え品を変え、マンネリを味方につけて、視聴者を楽しませるために”あがく姿”。そこにしびれるあこがれるなのだ。

 「ラブライブ!スーパースター!!」はシリーズの第4作目だし、大まかなストーリーやキャラクター性はこれまでの作品とかけ離れたものにはならないだろう。次はアイドルという枠の中で、どんなキャラクターを登場させて私たちを楽しませてくれるんだろう。やっぱりラブライブは目が離せない。ギャラクシー。