[アニメ レビュー] 見える子ちゃん 第五話 ワタシも見える
見える子ちゃん
「見える子ちゃん」はTwitter発の作品で、原作はWebや紙媒体で読める。とつぜん霊らしきものが見えるようになった主人公・四谷みこ。自分が”見える”ことを”彼ら”に気づかれないように奮闘する彼女の、スルースキルが試される日常が始まった。
第五話までの物語では異形の怪物がハッキリと描かれ、みこのスルースキルが発動する場面が多かった。緊張感のある場面ではエッチなアングルが多用され、恐怖や不快感とのバランスが取られていたように思う。
しかしさすがにエログロのワンパターンだけでは視聴者も飽きてしまう。第五話では、第一話で謎の行動をみせたユリア、彼女とみこがついに交わるときがきたのだ。これからのストーリー展開も期待大のアニメだ。
ユリアの霊能力が弱いため、今回の異形は薄く描かれているものが多い。エロは皆無だがショック度は低いので、気になっていたけど怖いからスルーしていた人にもオススメの回だ。エッチなアングルは無いけどキャラクターのかわいさは楽しめると思うので、ショック耐性の低い方もお試しで視聴してみてはどうだろうか。
※本記事は2021年11月4日時点での視聴をもとにした記事です。
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第五話 ワタシも見える
第五話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- 四谷 みこ(よつや みこ)
- 主人公の女子高生。とつぜん霊が見えるようになった。霊力が強いためハッキリくっきりと見える。持ち前のスルースキルで気づかないふりを続けている。黒髪ロングストレートの美少女。
- 百合川 ハナ(ゆりかわ はな)
- みこの親友。とても明るく元気な娘。霊力がまったく無いが霊を引きつける体質。茶髪のショートアシンメトリーの美少女。
- 二暮堂 ユリア(にぐれどう ゆりあ)
- 霊能力者にあこがれる女子高生。みことハナとは同級らしい。霊力はあるようだが、みこほど強くはないのでハッキリとは見えない。金髪ピンクグラデーションでツインテールの美少女。
第五話 ワタシも見える
第五話 ワタシも見える
なんとかみこに近づきたいユリアは、口実を作り体育倉庫でみことふたりきりになるチャンスを得る。みこを懐柔しようと試みたユリアに対してシラを切り通すみこ。みこを追い詰めたかにみえたユリアだったが、ユリアの霊力では視認すらできない怪物によって知らずしらずの間にピンチになってしまう。
怪物に気づかないユリアを守るために奮闘するみこ。ゴッドマザーの数珠も破壊されピンチにおちいるふたり。もうこれまでかと思ったその時、歴史が動いた!みこのとっさの機転によってユリアを保健室送りにするだけですんだ。しかしユリアには”人殺し”と勘違いされ”脅迫罪”の罪状まで追加され思わぬ恨みをかってしまったみこであった。
今日も霊にさんざんな目にあわされたみこ。帰宅途中に霊みたいなおばちゃんにつかまってしまう。おばあちゃんを無事に家まで送り届けたみこだったが、そこでまた霊に出会ってしまう。しかしその霊はおばあちゃんに伝えたいことがあってさまよっていたおじいちゃんの霊だった。みこの伝言のおかげで一件落着。この世には悪い霊ばかりなのではないとみこは気づいたのだった。
第五話のみどころ
- 霊能力者に強くあこがれるユリア
- みこに詰め寄るユリアとみこのすれ違い
- この世に想いを残す霊との出会い
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※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (375秒)
0-20
ゴッドマザーに弟子入りしたい女の子 20秒
20-55 軽くあしらうゴッドマザー 35秒!
55-1:10
ちゃんと能力がある 15秒
1:10-1:30
二暮堂ユリア 20秒
1:30-1:55
生まれついての見える子ちゃん 25秒
1:55-2:35
自己顕示欲 40秒
2:35-4:05
OP:「見えないからね!?」四谷みこ(CV.雨宮 天) 90秒
「見えないからね!?」
4:05-4:45
ゴッドマザーが引退 40秒
4:45-5:00
このふたりが原因 15秒
5:00-5:25
マザーの数珠 25秒
5:25-6:15
みこの能力に気づくユリア 50秒
承 (225秒)
6:15-6:45
みこに声をかけるユリア 30秒
6:45-7:20
罠にかかったみこ 35秒
7:20-7:50
見えるんでしょ? 30秒
7:50-8:30
証拠はバッチリ 40秒
8:30-9:00
友好的だった 30秒
9:00-9:45
かたくななみこ 45秒
9:45-10:00
もっとスゴイの 15秒
転 (275秒)
10:00-10:30
あーやばいかも 30秒
10:30-11:00
祓い除ける者! 30秒
11:00-11:30
大きいほうのおじさん 30秒
11:30-12:00
落とされるー 30秒
12:00-12:20
気を失うユリア 20秒
12:20-13:00
言われてもしゃーない 40秒
13:00-13:40
少し悲しい決断 40秒
13:40-14:10
ちょっと誤解してる 30秒
14:10-14:35
2組の子絞め殺した 25秒
結 (417秒 + 128秒)
14:35-15:00
しよーしよー♪ 25秒
15:00-15:50
ついに気づかれた 50秒
15:50-16:00
リアルばあちゃんだった 10秒
16:00-16:30
送ってあげるみこ 30秒
16:30-17:10
ひとりになってから…… 40秒
17:10-17:50
帰っていいよね 40秒
17:50-18:30
帰っちゃだめー 40秒
18:30-19:00
よん、ろく、さん、いち 30秒
19:00-19:20
おばあちゃん? 20秒
19:20-20:00
愛の力 40秒
20:00-20:40
ありがとう 40秒
20:40-21:00
家族という繋がり 20秒
21:00-21:32
エロいよ! 32秒
21:32-23:02
ED:「ミタナ? ミタヨネ?? ミテルヨネ???」四谷みこ(CV.雨宮 天) 90秒
「ミタナ? ミタヨネ?? ミテルヨネ???」
23:02-23:24
おじいちゃぁぁん 22秒
23:24-23:40
次回予告 16秒
シーンリプレイ
1:55-2:35
自己顕示欲 40秒
11:30-12:00
落とされるー 30秒
13:40-14:10
ちょっと誤解してる 30秒
ユリアの魅力的なシーン。コミカルなシーンで輝くキャラクターは大好き。
20:40-21:00
家族という繋がり 20秒
「でも、家族が心配するから」というセリフには”あなたと同じで”という含みを持たせている。直前のちょっと考える仕草の演技をつけることで効果的なセリフになっている。
感想
第五話から本格的に登場するユリアはシリアスからギャグまでカバーする魅力的なキャラクターだ。第五話の前半ではギャップのある彼女の魅力が存分に楽しめる。霊能力者になりたいという夢の大きさと自己の能力の中での世界観の狭さが、彼女の幼児的な容姿と相まって非常に微笑ましく描かれているし、ユリアに配役されている声優の演技もピッタリとハマっている。
それに対して強大な能力を持ちつつも霊能力には興味が薄いみこ。ふたりの出会いは誤解により残念な結果に終わってしまう。これから物語がすすむことでふたりの関係がどういった方向へゆくのか楽しみである。
一方でこの第五話では別のテーマが動き出している。これまではみこにとってただ恐怖の対象でしかなかった霊であるが、今回の最後の霊は家族への”想い”を残したおじいちゃんの霊であった。みこはおじいちゃんによって”家族への想いやり”は生きている人も霊も関係ないことを感じとっていた。
霊を退治することに使命感を持っているユリアとの出会い。”想い”を持ってさまよっている霊との出会い。ふたつの相反する出会いがみこをどちらへ導いてゆくのか。キャラクターの魅力だけでなく物語の行方にも厚みを感じさせる回であったと思う。
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ユリア登場。ゴットマザーに憧れる女子高生ユリア。ただ霊能力者に憧れているだけではなく、実際に霊力は持っているようだ。憧れのゴットマザーが廃業に追い込まれたことにショックを受けたユリアだったが、みこの能力に気づき色めき立つ。