[アニメ レビュー] SHY 第1話 シャイなので
SHY
ヒーローは世界を救う。彼らはそれぞれの”正義”を行使しながら苦悩する。むしろその苦悩に立ち向かう姿こそヒーローを描く醍醐味とも言えるだろう。それに対して悪はたいてい純粋でくもりのない悪で、迷うことなく悪の理論を信じている。それもまたキャラクターとして魅力的だ。
世界各国に1人づつヒーローが現れ、世界から戦争がなくなった。日本のヒーロに選ばれたのはシャイ。恥ずかしがり屋の中学生の女の子・紅葉山テルだ。ヒーローに選ばれたばかりの彼女はヒーローの重圧に苦悩する。
日本人の気質を体現したようなシャイの性格は、まさに日本のヒーローにふさわしい。ときには他のヒーローに助けられながら成長する彼女の姿は、不様で情けなくてひたむきで美しい。私たちが応援したくなる、我らがヒーローなのだ。
※本記事は2023年10月16日時点での視聴をもとにした記事です。
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第1話 シャイなので
第1話の長さは23分51秒(1431秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- シャイ / 紅葉山 輝(もみじやま てる)
- ヒーローになりたての中学生。恥ずかしがり屋なのでヒーローのような注目を集めることは苦手。
- エヌ=ヴィリオ / えびお
- シャイの相棒。シャイのヒーロー活動を補佐する。
- スピリッツ / ペペシャ・アンドレアノワ
- ロシアのヒーロー。お酒が大好き。ヒーローとして未熟なシャイを気にかけている。
第1話 シャイなので
他人を優先してくれと頼む少女に促され、次々と人を助けるシャイ。しかし最後に残ったその少女を無事に助けることは出来なかった。相次ぐ批判と自己嫌悪に落ち込むシャイ。そこへロシアのヒーロー・スピリッツことペペシャ・アンドレアノワがシャイを励ましにやってきてくれた。
すべての人は救えない。そんなペペシャの言葉に苦悩する輝。さらにシャイに対する心無い噂に傷つき、ますます塞ぎ込んでしまいそうになる。そんなとき発生した大火災。恐怖に立ち向かおうとする少年の姿に感動した輝は再びシャイへと変身する勇気を少年から貰ったのだった。
がむしゃらに人助けをしてきたシャイの行動は無駄ではなかった。助けられなかったあの娘もなんとか回復したようだ。ペペシャに連れられユニロードに紹介されたシャイは、戦争消滅後のヒーローの役目について教えられる。そして人類に迫りつつある危機についても。
第1話の見どころ
- 恥ずかしがり屋のシャイ
- ヒーローの苦悩
- 勇気の引き継ぎ
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (310秒)
0-10
ロゴ 10秒
10-1:05
ヒーロが誕生し戦争がなくなった世界 55秒
1:05-2:00
恥ずかしがり屋の女の子 55秒
2:00-3:20
これが日本のヒーロー 80秒
3:20-3:40
なんだかなぁ 20秒
3:40-4:15
マスコットはえびお 35秒
4:15-4:40
事件発生 25秒
4:40-5:10
他の人を先に 30秒
日本のヒーロー・シャイの紹介パート。
承 (290秒)
5:10-5:55
次々と助け出すシャイ 45秒
5:55-6:40
なんとか間に合っ…… 45秒
6:40-6:55
ってなかった。 15秒
6:55-7:30
シャイに対する批判の嵐 35秒
7:30-8:00
心が折れてると変身できない 30秒
8:00-8:35
揺らぐヒーローの心 35秒
8:35-9:20
励ましにきたペペシャさん 45秒
9:20-10:00
なるほどわからん 40秒
落ち込むシャイのパート。
転 (295秒)
10:00-10:40
すべての人は救えない 40秒
10:40-11:00
慌ただしく帰還 20秒
11:00-11:20
ヒーローの苦悩 20秒
11:20-11:50
シャイの心無い噂 30秒
11:50-12:30
大火災発生 40秒
12:30-13:00
恐怖に勝てない 30秒
13:00-13:35
怖いをやっつける 35秒
13:35-14:00
少年を助ける輝 25秒
14:00-14:55
あとは引き継ぎます 55秒
恐怖をやっつけるパート。
結 (536秒)
14:55-15:30
まだ誰かいる 35秒
15:30-16:30
絶対に助ける 60秒
16:30-17:00
ペペシャさーん 30秒
17:00-17:40
大人気ヒーロー 40秒
17:40-18:10
あの娘も助かった 30秒
18:10-19:10
全部無駄じゃなかった 60秒
19:10-19:45 ヒーローの隠れ家 35秒
19:45-20:25 見惚れてしまった 40秒
20:25-21:00 ユニっち 35秒
21:00-22:20
心を守るのがヒーローの役目 80秒
22:20-22:40 迫りくる危機とは 20秒
22:40-23:51 転校生・小石川惟子 71秒
ヒーローの役目のパート。
シーンリプレイ
10:00-10:40
すべての人は救えない 40秒
完璧主義、高すぎる理想は自分の身を滅ぼす。新人がハマりがちな落とし穴である。ペペシャさんのナイスフォローだ。
18:10-19:10
全部無駄じゃなかった 60秒
今までのシャイの行動は無駄ではなかった。そして少年から逆に教えられる。
21:00-22:20
心を守るのがヒーローの役目 80秒
平和な世界では心の闇が一番の脅威だ。プリキュアでも人の心がいつも悪者に狙われている。
感想
第1話ということで主人公の輝の性格と置かれた状況を説明する回だった。それに対するヒーローとしての苦悩や、戦争の無くなった世界の脅威が人の心の闇であることも提示されていた。
シャイの未熟さにはいささか荷が重い”心の闇”という敵との戦い。その中でシャイがどう成長してゆくのかも今後の見どころであろう。今回シャイが助けた少年・小石川ダイゴに逆に勇気を教えられるシーンでその片鱗がうかがえる。
ジェットスターでシャイが助け損ねた少女・小石川惟子は転校生として再会するのだが、惟子は今後も重要キャラクターとして登場するようだ。シャイとは対象的な強いイメージのキャラクターだけに、シャイとの対比が面白くなりそうな予感だ。
戦争という災厄の象徴のようなモノが消滅した世界が舞台ということで、ヒーローは人間の心の闇という実態の掴めない現象と戦い人々の希望にならなくてはならない。ヒーローの精神的な面にスポットを当てた展開になるだろう。
世界各国にひとりづつヒーローが存在する設定らしい。今回登場したスピリッツも魅力的なキャラクターだったので、今後登場する個性的なヒーローたちにも期待大だ。
紅葉山輝は恥ずかしがり屋の中学2年生。なぜか日本のヒーロー・シャイに選ばれた。ある日イベントに呼ばれたシャイは、ジェットコースターが止まるという事件に出くわす。そこで颯爽と現れたシャイは、さっそく人助けを始めるのだが。