[アニメ レビュー] でこぼこ魔女の親子事情 #04 奥手なオークのお願い事情/卵とお姉さんの預かり事情

でこぼこ魔女の親子事情

 見た目は幼女の魔女・アリッサ。見た目はセクシーお姉さんの魔女・ビオラ。まったく個性の違うふたりは実は親子なのだ。しかもアリッサがお母さんでビオラが娘。そんなでこぼこコンビのドタバタコメディ。それが「でこぼこ魔女の親子事情」だ。

 森で捨てられていた赤ちゃんを育てることにしたアリッサ。ビオラと名付けられたその子はすくすく育ち、ナイスバディーのセクシー16歳になった。しかしアリッサが甘やかしすぎたせいでビオラは重度のマザコンになってしまっていたのだ。

 今回は彼女がほしいオークのグリンドがエルフのフェンネルにビオラを紹介してもらう。これまでに登場人物も増えてきてコメディにもエンジンがかかってきた。初めからでも途中でも、どこから観ても楽しめるお手軽な作品だ。

※本記事は2023年10月20日時点での視聴をもとにした記事です。


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[アニメ レビュー] でこぼこ魔女の親子事情 #04 奥手なオークのお願い事情/卵とお姉さんの預かり事情

 #04の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

アリッサ
幼女に見えるが実際は223歳。森で拾ったビオラと暮らしている。親バカでついついビオラを甘やかしてしまう。
ビオラ
人間だが魔女のアリッサに拾われて親子として暮らしている。重度のマザコン。豊富な魔力を有しており、脳筋的に魔法を行使することができる。また、16歳とは思えないほどのナイスバディーである。
フェニックス
ビオラが召喚した使い魔。不死鳥。
フェンネル
エルフの商人。アリッサに想いを寄せているためビオラには敵視されている。
グリンド
フェンネルと友人の家具職人。彼女がほしいオーク。


#04 奥手なオークのお願い事情/卵とお姉さんの預かり事情

 かわいい彼女がほしいオークのグリンドは仕事の無茶振りのお礼として女の子を紹介してほしいとフェンネルに頼む。フェンネルは半ば騙してビオラをグリンドに会わせた。納得いかないビオラだったが、話だけならと喫茶店で話すことになった。

 グリンドの性格がまともだったおかげでビオラとお友達になることに成功した。しかしそれはそこから発展しない永遠のお友達だったのだ。フェンネルにはビオラとアリッサを引き離そうというよこしまな思惑があったようだが、無事にビオラにバレてお仕置きされた。

 アリッサがリザードマンのギータとマラクから預かったたまごを持ち帰った。フェニックスからはビオラにとっては妹みたいなものと言われ、母性が刺激されたビオラは何かお世話をしたくなって……。

 あれやこれやと頑張ったビオラたち。そしてたまごを返す時間になった。少しの時間だったが子育てをするうち、たまごに対する愛情が生まれたビオラだった。いっぽうでフェンネルに対する恨みは消えておらず、きっちりと仕返しするのも忘れていなかった。

 #04の見どころ

  • 実りそうもない出会い
  • ビオラの母性の目覚め
  • どいつもこいつもおかしい

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (300秒)

0-50
報酬はかわいい彼女で 50秒

50-1:24
注文の多い童貞オーク 34秒


1:24-2:54
OP:「Sugar Doughnuts」水樹奈々 90秒


2:54-3:35
いきなり魔女キック 41秒

3:35-3:55
業界ではご褒美 20秒

3:55-4:35
これもご褒美 40秒

4:35-5:00
テンションアガるグリンド 25秒


 フェンネルがグリンドにビオラを紹介するパート。

承 (360秒)

5:00-5:24
取扱い注意 24秒

5:24-5:50
きっかけは仕事から 26秒

5:50-6:30
脳筋魔女ビオラ 40秒

6:30-6:55
ママが大好き 25秒

6:55-7:45
グリンド”は”悪くない 50秒

7:45-8:45
どうすりゃいいんだ 60秒

8:45-9:15
その先はありません 30秒

9:15-10:20
フェンネルの真の目的 65秒

10:20-10:45
ぶつぶつ…… 25秒

10:45-11:00
フェンネル…… 15秒


 グリンドが永遠とお友達になるパート。

転 (245秒)

11:00-11:27
たまご産んだー 27秒

11:27-12:00
リザードマンのたまご 33秒

12:00-12:50
怖くてさわれない 50秒

12:50-13:15
卵生の悩み 25秒

13:15-13:50
フェニックスも卵生 35秒

13:50-14:40
母性が刺激されたビオラ 50秒

14:40-15:05
温泉卵 25秒


 リザードマンから預かったたまごのパート。

結 (405秒 + 110秒)

15:05-15:50
どっちもおかしい 45秒

15:50-16:20
こいつもおかしかった 30秒

16:20-17:00
どんどんおかしくなる 40秒

17:00-17:40
リザードマン流ジョーク土産 40秒

17:40-18:40
ワカメになっても 60秒

18:40-19:05
魔女の罠にはまるフェンネル 25秒

19:05-19:40
これは根に持ってる 35秒

19:40-20:00
お友達返し 20秒

20:00-21:00
おしゃべりな子だった 60秒

21:00-21:50
完全にホラー 50秒


21:50-23:40
ED:「Welcome!」angela 110秒


 たまごとお別れのパート。

シーンリプレイ

8:45-9:15
その先はありません 30秒

 期待を持たせないのは正解。しかしビオラは16歳なので気持ちを正直に答えただけだろう。


12:00-12:50
怖くてさわれない 50秒

 小さい命の重さ。それに対する畏怖は私たちの本能に刻まれているとしか思えない。その小さい命を本当に壊してしまいそうで怖い。


17:40-18:40
ワカメになっても 60秒

 腕の中にあるその生命の尊さ。未来、希望、たくさんのものが詰まっている。


感想

 グリンド紹介の話とたまごを預かる話の二本立て。最終的にフェンネル虐でしめている。少し無理やりに感じる構成だが、主体になるエピソードはどちらも分かりやすく面白い。フェンネル虐をしめに配置することで各エピソードを水増しせずにまとめられたと考えれば、やむなしといったところか。

 グリンドと出会うエピソードでは終始ギャグパートで、この作品らしい楽しさが味わえる。演技の掛け合いもテンポよく力の抜けた雰囲気で安心感がある。たまごのエピソードはビオラが母性に目覚めるシーンも有り、ちょっとハートフルな気分になれる。

 ビオラが女の子のためマザコンを題材にしていても気にならない。百合ものとはまた違った”仲良し”感が楽しめるだろう。母親と娘の関係は特別なものがあり、あの男が入れない感じは独特な空気だ。

 巷で話題になるような作品としての強さは感じないが、実力のある声優の起用による安定感は魅力だ。コメディにおける演技の”間”は面白さの生命線。そこは押さえられているので、息抜きに楽しむような需要にはきっちりとこたえられる作品だと思う。