[アニメ レビュー] からかい上手の高木さん3 第2話「気配」ほか
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からかい上手の高木さん3
「からかい上手の高木さん」は、ちょっとおっちょこちょいで頼りない西方を高木さんがからかう青春恋愛ものの作品だ。本作品はシリーズ3期目となるが、前作を観ていなくても十分に楽しめる作品だ。
作品を通して高木さんの演技のレベルが高く、男女問わずドキドキさせられるだろう。からかわれる対象の西方も、うらやましい以上に素直で努力家なので、高木さんがからかうのも西方を好きになったのもうなずける。
第2話では登校、学校、放課後(おそらく)という、ふたりのある1日が描かれる。サブキャラクターのエピソードを含む5つの話が上手く”ある1日”としてまとめられている。
高木さんシリーズでは曲も重要な要素としてクローズアップされている。今回の選曲も中年に響く選曲で、幅広い世代に向けて”青春”を魅せてくれている。
※本記事は2022年1月22日時点での視聴をもとにした記事です。
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第2話「気配」ほか
第2話の長さは23分37秒(1417秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- 西方(にしかた)
- 本作の主人公である中学生の男の子。もうひとりの主人公である高木さんとは席が隣同士。お人好しで、いつも高木さんにからかわれている。
- 高木さん(たかぎさん)
- いつも西方をからかっている女の子。西方のことを好きなのは明らかだが、それをさとられないようにしているようだ。
- 日々野 ミナ(ひびの みな)
- 太眉の女の子。ユカリやサナエとともに西方と高木さんのクラスメイト。
- 天川 ユカリ(てんかわ ゆかり)
- 眼鏡の女の子。
- 月本 サナエ(つきもと さなえ)
- 気だるい雰囲気の女の子。
第2話 「気配」ほか
一方、ミナの後をつけるユカリ。あちこちに意識が飛んでゆくミナにヒヤヒヤさせられていた。上手くミナに気づかれずに尾行していたと思ったが、ミナはとっくに気づいていた(が、尾行されていた事には気づいていないようだ)。そんなふたりの後を、気づかれずにきっちり尾行していたサナエちゃんの勝ち。
場面は教室。ふたりで黒板を消している。持ち物検査があったような気が……と西方に言う高木さん。ふたりで予行演習をすることに。予行演習でも高木さんにからかわれる西方。やり返そうとするも、やっぱり高木さんには勝てなかった。
昼休みに図書委員として活動することになったふたり。人が来なくて暇なので、本の選びっこをしようと高木さんは提案する。本を読む高木さんに見とれる西方。そのとき、高木さんが「好きだよ」と告白した。
……と思わせて、実はそれは本の中のセリフだった……しかしそれも嘘で、「好きだよ」というのは高木さんの本心であった。
買い物帰りの高木さんは西方を見つけ嬉しそうに駆け寄る。西方はランニングの途中だという。向こうの海まで行くこともあると自信満々に答える西方。高木さんに認めてもらいたい一心で海へ向かうのだった。やっとの思いで海へと到着した西方だったが、そこには高木さんが待っていた。いつものように高木さんにもてあそばれる西方。砂浜に座るふたりを夕日が見つめていた。
第2話の見どころ
- 繊細に表現された高木さんの表情と演技
- 西方と高木さんの”気持ち”のやりとり
- もん絶しながら体験する”青春”
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※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (90秒 + 295秒)
0-1:30
OP:「まっすぐ」大原ゆい子 90秒
まっすぐ
1:30-1:45
ばったり 隠れる高木さん 15秒
1:45-2:15
高木さん細っ 30秒
2:15-2:45
楽しそうな高木さん 30秒
2:45-3:20
高まる高木さんメーター 35秒
3:20-4:00
今度こそ 40秒
4:00-4:20
勘違いか 20秒
4:20-4:50
仕返しだ 30秒
4:50-5:20
心躍る 30秒
5:20-5:30
名演技 10秒
5:30-6:25
知ってた 55秒
承 (150秒)
6:25-6:45
よくやるやつ 20秒
6:45-7:15
あぶないあぶない 30秒
7:15-7:50
まぎらわしい 35秒
7:50-8:30
ほんとにこの娘は 40秒
8:30-8:45
気づいてた 15秒
8:45-8:55
サナエちゃん策士 10秒
転 (405秒)
8:55-9:40
ふたりで日直 45秒
9:40-10:40
またやられた 60秒
10:40-11:10
もう飲まれてる 30秒
11:10-11:40
余裕の高木さん 30秒
11:40-12:40
最初から遊ばれてた 60秒
12:40-13:10
ふたりで図書委員 30秒
13:10-13:40
毎週ふたりきり 30秒
13:40-14:40
本の選びっこ 60秒
14:40-15:00
西方のことずっと見てる 20秒
15:00-15:15
見とれる西方 15秒
15:15-15:40
好きだよ 25秒
結 (387秒 + 90秒)
15:40-16:00
やられた 20秒
16:00-16:50
もう隠さなくなってきた高木さん 50秒
16:50-17:00
嬉しくて駆け寄る高木さん 10秒
17:00-17:30
わりと努力家の西方 30秒
17:30-18:00
操作しやすい西方 30秒
18:00-19:00
ふーん、認めてもらいたいんだ 60秒
19:00-19:30
高木さんに報告 30秒
19:30-20:00
来ちゃった…/// 30秒
20:00-20:40
もう言い訳はいらないんじゃない? 40秒
20:40-21:00
ほんとにそれだけ? 20秒
21:00-21:15
足を引き寄せる 15秒
21:15-21:30
高木さん綺麗だねぇ…ね、西方くん 15秒
21:30-22:07
西方の負け 37秒
22:07-23:37
ED:「Over Drive」高木さん(CV:高橋李依) 90秒
Over Drive
シーンリプレイ
4:50-5:20
心躍る 30秒
16:50-17:00
嬉しくて駆け寄る高木さん 10秒
こういうところで西方が大好きなのが出ちゃうところがかわいい。
8:30-8:45
気づいてた 15秒
ここまでちょっと格調高いサイレント風アニメだったのが、ミナの声でオチる。それによって次のパートに移る導線が引かれている。気の抜けた喋り方をするミナの個性が活きる演出と演技。素晴らしい。
15:15-15:40
好きだよ 25秒
突然こんなこと言うのが高木さん。ほれてまうやろー!
21:00-21:15
足を引き寄せる 15秒
この足の引き寄せが高木さんの覚悟を表現している。これによって次の「西方と夕日、みれたしね」が”からかい”ではなく本心の言葉だという意味がうまれる。そしてそれが夕日を見つめる高木さんの清々しい表情の意味に繋がる。てぇてぇのドミノ倒しの完成である。
感想
「からかい上手の高木さん」シリーズは、まさに今を生きる学生はもちろん、かつて学生だった私にも”青春”を体験させてくれるシリーズだ。
高木さんと西方の住む町の情景はどこか懐かしさを感じさせてくれるし、OPやEDや挿入歌ではもはや”懐メロ”と化した名曲が流れ、私が青春を過ごした頃の空気を感じさせてくれる。
今回の西方が海へ向かって走るシーンでは「Runner」がBGMとして使われ、夕日を見つめるふたりのシーンのあとに「Over Drive」が流れる。どちらも昭和から平成にかけての名曲である。
かつての名曲が流れるなかで物語を体験することによって、思い出としてではなく新たな体験として”青春”を受け取ることができるのだ。
客観的に青春を見せてくれる作品は多い。しかし「からかい上手の高木さん」シリーズのように青春を体験させてくれる作品というのは貴重だ。
最終回あたりに「私がオバさんになっても」なんて持ってこられたら、手を叩いて踊りながら泣いてしまうかも知れない。
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ある朝、登校中の西方の後をつける高木さん。高木さんの気配は感じつつも証拠がつかめない西方。高木さんをやっつけようとする西方を微笑ましく思う高木さん。西方に気づかれないように先回りした高木さんに、いつものようにやり込められる西方だった。