[アニメ レビュー] 勇気爆発バーンブレイバーン 第1話 『待たせたな、イサミ!』

勇気爆発バーンブレイバーン

 宇宙からの侵略者と戦うスーパーロボット。昨今ではヒットを狙うには少々厳しい題材だが、私の予想を裏切って2024年冬アニメの中でも注目度の高い作品となった。

 自衛隊と米軍の合同演習から始まり、ふたりの主人公の出会いとライバル関係を描く。シリアスでちょっと小難しい印象を受けるが、後半でその印象はひっくり返される。

 分かりやすく楽しい作品になっているので、性別や年齢に関係なく多くの方に観てほしい作品だ。

※本記事は2024年1月21日時点での視聴をもとにした記事です。


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第1話 『待たせたな、イサミ!』

 第1話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

イサミ・アオ
陸上自衛隊のティタノストライドのパイロット。クールなエースパイロット。
ルイス・スミス
アメリカ海兵隊のティタノストライドパイロット。幼少期からヒーローに憧れている。


『待たせたな、イサミ!』

<ストーリーの流れ>

合同軍事演習でのイサミとルイスの出会い

翌日の演習でのタイマン勝負の約束

宇宙から謎のロボットが襲来

イサミとブレイバーンの活躍でなんとか撃退


背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (305秒)

 主人公のイサミ・アオとルイス・スミスのふたりが出会う。米軍と自衛隊のハワイでの合同軍事演習(アド・リムパック)というシチュエーション。ティタノストライド(TS)という人型兵器の紹介と主人公たちの出会いが描かれている。戦闘後のイサミのルイスに対する台詞がかっこいい。


0-25
ヒーローになりたかった 25秒

25-1:00
ティタノストライドのパイロット 35秒

1:00-1:50
陸上自衛隊の特殊機甲群 50秒

1:50-2:05
自衛隊ダイダラ5は戦闘機 15秒

2:05-2:25
米軍タイタン2は重戦車 20秒

2:25-3:00
単騎で突っ込むダイダラ5 35秒

3:00-3:45
張り合ったタイタン2はダウン 45秒

3:45-4:05
ダイダラ5の特攻で演習終了 20秒

4:05-4:30
ルイス・スミス少尉とイサミ・アオ3等陸尉の出会い 25秒

4:30-5:05
死人は黙ってた方がいい 35秒

承 (280秒)

 ルイスとイサミの関係性のパート。イサミのパイロットとしての優秀さをミユの客観的な視点から評価。それによってさらにイサミに興味を持ったルイスが、イサミに演習でのタイマンを提案する。ふたりの関係性を”気になるヤツ”からライバルへと発展させている。


5:05-5:50
自衛隊のTSを見に来たルイス 45秒

5:50-6:35
整備に秘密はないと主張するミユ 45秒

6:35-7:35
イサミとルイスの再会 60秒

7:35-8:00
イサミを称えるルイス 25秒

8:00-8:55
タイマン勝負の約束 55秒

8:55-9:45
演習開始 50秒

転 (315秒)

 宇宙から謎の敵に攻撃されるパート。ここから一気に物語が動き出す。演習開始の直前に圧倒的な攻撃力で襲いかかる未知の敵が出現。あまりの出来事に指揮と現場の連携がとれずに大混乱。急場しのぎ的な現場での独断にもかかわらず、協力しあえる米軍と自衛隊の関係が救いに感じる。どうなるのか予想もつかず、ハラハラドキドキさせられるパートだ。


9:45-10:10
TSは人気の配属先 25秒

10:10-10:50
宇宙からの謎の攻撃 40秒

10:50-11:45
飛翔体の着水 55秒

11:45-12:55
突然の猛攻に圧倒される両軍 70秒

12:55-13:35
現場の判断で基地へ転進 40秒

13:35-14:00
両軍TS部隊のとっさの協力体制 25秒

14:00-14:20
実戦、実弾を使う重圧 20秒

14:20-15:00
疲弊してゆく現場 40秒

結 (420秒 + 100秒)

 ブレイバーン登場のパート。米軍と自衛隊の絶体絶命のピンチを救ったのは、イサミでもなくルイスでもない、謎の巨大ロボット・ブレイバーンだった。ブレイバーンの強さと同時にクールで完璧に思えたイサミの弱い一面も描いている。ここまで引っ張りまくった緊張の糸をぶった切ってコミカルに終わらせてしまうジェットコースターのような展開。おまけに2回も連続でテーマソングを聞かされては、この作品の魅力にガッチリとハートを掴まれてしまうのは必然だ。


15:00-15:40
絶体絶命のピンチに駆けつけるルイス 40秒

15:40-16:20
指揮権はTS部隊の隊長へ移行 40秒

16:20-17:00
実戦の空気に圧倒されるイサミ 40秒

17:00-17:40
敵の一撃に一掃される両軍 40秒

17:40-18:15
なすすべもないイサミたち 35秒

18:15-19:20
謎の巨人登場 65秒

19:20-19:40
覚悟を決めたイサミ 20秒

19:40-21:30
バーンバンバーバンバーババババン!ブレイバーン!! 110秒

21:30-22:00
正義のヒーローになりたかった 30秒


22:00-23:40
OP:「ババーンと推参!バーンブレイバーン」ブレイバーン 100秒


シーンリプレイ

4:30-5:05
死人は黙ってた方がいい 35秒

 クールでカッコいいセリフ。無口で無愛想なイサミが言うのがいい。


11:45-12:55
突然の猛攻に圧倒される両軍 70秒

 あまりの出来事に対処が遅れる現場。いくら訓練をつんでいても、迅速に対応するのは難しい。


19:40-21:30
バーンバンバーバンバーババババン!ブレイバーン!! 110秒

 血湧き肉躍るとはまさにこのような曲のこと。ヒーローのためにあるような熱いフレーズだ。


感想

 ロボットアニメといえば老害の象徴みたいなものと認識している方も多いだろう。ガンダムやエヴァなどの考察系の影響もあり、「古臭い」「めんどくさい」「ややこしい」というイメージからロボットアニメを敬遠しているアニメファンも多いと思う。

 しかしながら「勇気爆発バーンブレイバーン」はタイトルからしてパロディ感満載の娯楽作品であることを匂わせており、内容も期待以上に楽しいものだった。

 冒頭から15:00までは硬派なSFを装ったシナリオで、設定や映像のクオリティも高いためみんな騙される。宇宙からの攻撃で?となり、ブレイバーン登場とイサミのキャラ崩壊で?????となる。テーマソングにツッコむイサミのシーンでは、誰もが「そっちも流れてるの!?」と笑ってしまったはずだ。

 主題歌は歌詞や曲調、歌い方も典型的なスーパーロボットものの熱苦しい楽曲で、この作品にピッタリであることはもちろん、第1話のオチとしても完璧な曲だ。ブレイバーン本人の歌唱も最高だが、個人的には故・水木一郎アニキのバージョンも聞きたかった。

 気になったのは、この熱苦しく男臭いと思われる本作品の主題歌のバックのアニメーション。とてもたくさん美少女が登場しているのだ。この点については、この先のストーリーとともに楽しみな要素として心に留めておく必要がありそうだ。