[アニメ レビュー] 超可動ガール1/6 第二話 『地球ロボット・オズマ』

超可動ガール1/6
「超可動ガール1/6」は、在宅プログラマーの春人と動き出したフィギュアのノーナのラブコメディアニメである。
もし大好きな作品のヒロインのフィギュアが動き出したら……。そんなオタクの夢を映像化した本作の主人公は房伊田春人。最近の小綺麗なオタクではなく、90年代あたりのいわゆるアキバ系オタクだ。設定だけでなくキャラデザまで古い。
ヒロインのノーナは、自分がフィギュアだとは思っていない。あくまでアニメの設定通りの宇宙探査ロボットと思い込んでいる。装備された武器はそのまま使用できる状態なので怒らせると危険だ。
内容は期待したとおりのラブコメで、それ以上でもそれ以下でもない。しかしノーナに設定以上の魅力があり、ありがちな展開でも思っているより楽しめるはずだ。エンディングテーマも昔のアニメにあった”日曜日終了”感があり、なんか寂しいような気分になるのも今となっては趣がある。
※本記事は2021年9月11日時点での視聴をもとにした記事です。
第二話 『地球ロボット・オズマ』
第二話 の長さは12分30秒(750秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
房伊田 春人(ぼういだ はると)
在宅プログラマーのオタク。平成初期あたりのオタクのイメージそのものな主人公。「少女→惑星探査」の大ファン。
ノーナ
メディアミックス作品「少女→惑星探査」の主人公。ビキニアーマーという、これまたいかにもな格好をしている。
オズマ
ノーナのサポートロボット。
なんとノーナと同じ箱に入っていたオズマも動き出したのだった。なぜかオズマに嫌悪感を抱いている春人。有能なオズマに真実は隠せない。ノーナには真実を教えたくない春人だったが、オズマとの話を聞かれてしまい問い詰められるのだった。
ノーナの感情に触れたことを喜ぶキモオタ春人。自分の真実をみせられて自我が崩壊しかけるノーナ。そんなノーナに春人は、いかにノーナがファンに愛されているかを説いた。春人の真摯な姿に感動するオズマであったが、薄い本をノーナに見つかってしまい一緒に怒られるのであった。
地球の生活に馴染んで余裕な態度のノーナ。その根拠は春人が過去に記入したノーナと春人の婚姻届を見つけたことであった。正妻の余裕を満喫するノーナであったが、突然、知らない女の子が春人の部屋へ入ってくるのだった。
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※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (80秒 +80秒)
0-1:20
オープニングテーマ 80秒
1:20-1:50
惑星探査&フィギュア撮影会 30秒
1:50-2:10
まさにキモオタ 20秒
2:10-2:40
オズマ登場 30秒
承 (140秒)
2:40-3:15
有能オズマ 35秒
3:15-4:00
オズマの危険性 45秒
4:00-4:20
ノーナを傷つけたくない 20秒
4:20-4:35
聞かれちゃった 15秒
4:35-5:00
詰められる春人 25秒
転 (230秒)
5:00-5:30
キモオタはそうでなくっちゃ 30秒
5:30-6:30
ネタバラシ 60秒
6:30-7:00
精神崩壊 30秒
7:00-7:15
キミが好きだ 15秒
7:15-7:50
キミはひとりじゃない 35秒
7:50-8:00 オズマ、春人を見直す 10秒
8:00-8:15
嫌悪感の正体 15秒
8:15-8:50
オズマ、春人、怒られる 35秒
結 (140秒 + 80秒)
8:50-9:25
生活に馴染んだノーナ 35秒
9:25-9:45
発見されてしまった 20秒
9:45-10:10
イタタタ 25秒
10:10-10:30
夢のような展開 20秒
10:30-10:55
フィギュアの尻に敷かれる 25秒
10:55-11:10
他の女登場 15秒
11:10-12:30
エンディングテーマ 80秒
シーンリプレイ
0-1:20
オープニングテーマ 80秒
11:10-12:30
エンディングテーマ 80秒
昔のアニメの雰囲気。ずっと歩いているエンディング。
8:15-8:50
オズマ、春人、怒られる 35秒
見つかっちゃダメなやつ。
感想
キャラクターデザインや「少女→惑星探査」の設定など、どれもが90年代前半を思い起こさせる。SOHOなどという言葉が日本で言われだしたのも90年代中期ごろなので、ちょうどそのあたりの時代設定なのだろう。
パッと見はちょっと”古臭い”し、春人やノーナの声も”古臭い”印象を受けるだろう。しかしそんなものはすぐに個性に吹き飛ばされる。もうこの声じゃないと観れない。素晴らしいキャスティングだと思う。
さらにこだわりを感じるのはオープニング・エンディングの両テーマソングだ。いかにも90年代のアニメで採用されそうな楽曲だ。賑やかな画面の明るいオープニングテーマとノーナが歩いているだけの省エネ感のあるエンディングテーマ。平成初期にタイムスリップした気持ちになれる。
3Dモデルを使用していることでフィギュアという設定の説得力が増している。プラス声や演技の”ゆらぎ”みたいなものがノーナの魅力を強固なものにしている。また、登場したばかりのオズマも、ノーナと過ごしてきた時間や春人との距離感を演技で上手く表現していて、キャラクターがすんなりと頭に入ってきて物語をスムーズに進行させている。
全体が12分30秒で12話の短いアニメだが、ちょっとした長編アニメを観たくらいの満足感はあった。ノスタルジーを感じつつ新作を観たいというわがままな欲求を(お手軽に)満たしてくれる稀有な作品だと思った。
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自分のことを”博士”と偽りノーナと撮影会を楽しむ春人。ノーナをお風呂に入れようとする春との前に現れたのは、ノーナのサポートロボット”オズマ”であった。