[アニメ レビュー] デキる猫は今日も憂鬱 2缶め デキる猫は大きく育った

デキる猫は今日も憂鬱

 ペットは人生の友である。しかし時には親やお手伝いさんになることもあるようだ。ある日、幸来が拾ってきた猫・諭吉は大きくなり日本足で歩き家事をこなすようになった。これもひとえに幸来のだらしなさに呆れたからであろう。

 会社ではそれなりに評価されている幸来だが、家のこととなるとさっぱり。知らず知らずのうちに部屋をゴミであふれさせてしまうダメ人間だ。そんな状況に我慢がならない諭吉は、ネコ缶の供給維持のため日々幸来の健康を守っているのだ。

 言葉は通じなくても、ただ一緒にいるだけで幸せなペット。さらに家事もこなしてくれる諭吉。そんな環境に生活する幸来が、うらやましいやら微笑ましいやら。心がほっこりあたたかくなる作品だ。

※本記事は2023年7月31日時点での視聴をもとにした記事です。


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2缶め デキる猫は大きく育った

 2缶めの長さは00分00秒(0000秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

福澤 幸来(ふくざわ さく)
主人公のOL。諭吉を拾って帰ったら大きくなった。家事の一切を諭吉がやってくれるので仕事を頑張れる。なぜか部長が諭吉を知っているようなので不審に思っている。
諭吉(ゆきち)
幸来が拾ってきた猫。幸来に恩を感じて色々と世話をしてくれている。言葉は喋れないが意思疎通に問題はない。
織塚 薫(おりづか かおる)
幸来の会社の部長。社内では厳しい上司として一目置かれているようだ。なぜか諭吉のことを知っている。


2缶め デキる猫は大きく育った

 スーパーデキる猫の諭吉の飼い主はゴミ屋敷を錬成するタイプのダメ人間。しかし命の恩人である幸来をとても大切に想っているというのも、諭吉の偽らざる気持ちなのであった。

 諭吉と同居をはじめて3年。なぜこんなに大きくなったのかと疑問に思う幸来。そしてなぜ部長が諭吉を知っているのかを考えると、どんどん不安になってゆく。ゴミ屋敷状態を部長に見られたのではとヘラる幸来だったが、諭吉にビールでごまかされた。

 普段通りにお買い物に行く諭吉。奇異の目で見られることは百も承知。しかし意外と評判がよく、店長には感謝されてしまった。

 思い切って部長に諭吉のことをたずねた幸来。実は泥酔した幸来を家まで送ってくれた事があったのだ。部長に何かお返しをしたいという幸来に、部長は水族園についてきて欲しいと頼むのだった。

 2缶めの見どころ

  • 幸来と諭吉の出会い
  • 諭吉のお買い物
  • イケメン部長の謎

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (344秒)

0-45
空前絶後のデキる猫 45秒

45-1:00
酔っ払い幸来 15秒

1:00-1:50
飼い主はダメ人間 50秒

1:50-2:50
命の恩人だから 60秒

2:50-3:05
ゴミ屋敷製造機 15秒

3:05-3:20
ヨダレ垂らして寝る 15秒

3:20-3:50
元気でいてほしい 30秒

3:50-4:14
色々と重い 24秒


4:14-5:44
OP:「憂う門には福来たる」somei 90秒


 諭吉の想いのパート。

承 (329秒)

5:44-6:30
もう3年 46秒

6:30-7:00
どうしてこうなった 30秒

7:00-7:45
着地を見誤る幸来 45秒

7:45-8:15
いてくれて良かった 30秒

8:15-9:00
部長への不安 45秒

9:00-10:00
諭吉のトラウマ 60秒

10:00-10:10
ミュータント諭吉 10秒

10:10-10:40
ヘラる幸来 30秒

10:40-11:00
ビールで飛んだ 20秒

11:00-11:13
ヤツが来た 13秒


 諭吉にまつわる疑問に悩む幸来のパート。

転 (234秒)

11:13-12:00
普通に買い物に出る諭吉 47秒

12:00-12:20
いちおう気は使っている 20秒

12:20-12:53
公式に認められました 33秒

12:53-13:30
割烹着は自前 37秒

13:30-14:05 
チュールに弱い 35秒

14:05-14:40
意外と評判良かった 35秒

14:40-15:07
見落としてた 27秒


 諭吉のお買い物パート。

結 (390秒 + 120秒)

15:07-15:40
仕事がデキる女・幸来 33秒

15:40-16:30
デキる男・織塚部長 50秒

16:30-17:00
緊張のあまり現実逃避 30秒

17:00-17:40
お褒めの言葉からの→諭吉 40秒

17:40-18:00
ついに真相が語られる 20秒

18:00-18:30
こっちが巻き込んでた 30秒

18:30-19:35
部長も戸惑う諭吉の対応 65秒

19:35-20:15
やっぱり見られてた 40秒

20:15-20:35
お詫びの代わりに 20秒

20:35-20:53
一緒に水族館に 18秒

20:53-21:20
あー「UMYU-Sea」ね、知ってる知ってる 27秒

21:20-21:37
ゴマフ天鵞絨ウミウシちゃん 17秒


21:37-23:07
ED:「破壊前夜のこと」asmi 90秒


23:07-23:37
次回予告 30秒


 部長の謎が解けるパート。

シーンリプレイ

3:50-4:14
色々と重い 24秒

 単なる体重だけの話ではなく諭吉の愛情も乗っかっているのだから、重いに決まっている。


7:45-8:15
いてくれて良かった 30秒

 幸来が自分の存在を肯定してくれた。そんな幸来を守りたい気持ちが諭吉を大きくしてくれたのかもしれない。


14:05-14:40
意外と評判良かった 35秒

 うちの近所のスーパーにも来てくれないだろうか。


感想

 まず目が行くのは背景の美しさだろう。CG臭さは残るものの、この物語がリアルな世界で起きている事なのだと視聴者に知らせるには十分なクオリティだ。このリアルさがあるから、人間のように暮らす猫がいるファンタジーとして面白い画面になっている。

 今回は幸来と諭吉の出会いと、お買い物をする普段の諭吉の姿も楽しめる。あまりの人間的な存在感に、まさか本物の猫だとは思っていない人も多い。本当に諭吉みたいな猫がスーパーで買い物をしていたら、私も気になりつつもスルーするかもしれない。間違っても苦情は入れないと思う。

 今では大きな体になった諭吉も拾ってきた頃は普通の子猫だった。幸来の汚部屋とだらしなさに危機を感じだ諭吉は、家事の一切をやってのけるスーパーキャットになった。諭吉の体の大きさは幸来への愛と感謝の大きさの象徴なのだ。

 実際の猫はこんなに大きくなったり家事をしてくれたりはしてくれるわけではないが、それと同等の癒やしを飼い主たちは受け取っているのではないだろうか。そう考えると、この作品は猫をはじめとするペットたちに対する感謝を捧げている作品とも受け取れる。「いつもそばにいてくれてありがとう」そんな気持ちを感じるのである。