[アニメ レビュー] イジらないで、長瀞さん 2nd Attack 第9話 センパイが一勝でもできたら…ね

イジらないで、長瀞さん 2nd Attack

 後輩の長瀞と彼女にイジられるセンパイのラブコメディ「イジらないで、長瀞さん」。同シリーズの2期となるのが「イジらないで、長瀞さん 2nd Attack」だ。前作の面白さを引き継いだ、安心して観れる作品だ。

 今期ではふたりの仲の進展と成長が楽しめる。特に長瀞の姉や過去が明らかになり、キャラクターに深みが感じられるようになる。ただただ引っ込み思案だったセンパイがメガネを外したり、少しづつ積極性が出てきたりするのも微笑ましい。

 今回は柔道大会でのエピソード。運動が苦手のセンパイと、あることをきっかけに柔道をやめた長瀞。ふたりの頑張りと支え合いがまぶしい回だ。

※本記事は2023年3月13日時点での視聴をもとにした記事です。


2300作品のアニメが見放題!
ドコモ以外も登録可能!
31日間無料!【dアニメストア】


第9話 センパイが一勝でもできたら…ね

 第9話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です



第9話 センパイが一勝でもできたら…ね

 稽古をつけた長瀞に報いたいセンパイ。長瀞はかつてのライバルである折原との対戦に複雑な心境。それぞれの想いをかかえ柔道大会が始まった。長瀞は順調に勝ち進み、折原もまた余裕で勝ち進んだ。

 長瀞との対戦に燃える折原とは逆にいじけた態度をとる長瀞。そんな長瀞でもセンパイは信じていた。長瀞はセンパイが試合に勝ったら自分も頑張るという条件を出し、それができたらチューもすると約束した。しかしその相手は……。

 試合開始早々に技ありを取られ不利な展開。また投げられてそのまま寝技に移行されそうになる。しかし長瀞の笑顔を守るためセンパイは奮起し、寝技を返して逆に相手を抑え込んだ。センパイの頑張りについに声に出して応援をしてくれた長瀞。しかしイッポンまであと少しのところで試合終了。センパイは判定で負けてしまった。

 ついに長瀞と折原の試合が始まった。レベルの高い攻防が繰り広げられるなか、やはり先にポイントを取ったのは折原。会場も折原を応援するムードになるが、ひとり大声で長瀞を応援するセンパイ。その声に答えた長瀞は見事に折原を投げ飛ばした。しかし場外判定でポイントならず。結局はふたりとも負けてしまった。しかし長瀞の心には熱い火がともされたようだ。折原への勝利に向け、センパイにご褒美をおねだりする長瀞だった。

 第9話の見どころ

  • 頑張るセンパイ
  • 弱さを見せる長瀞
  • 折原VS長瀞

背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (310秒)

0-35
長瀞のために勝ちたい 35秒

35-50
かつてのライバルへの思い 15秒


50-2:20
OP:「LOVE CRAZY」上坂すみれ 90秒


2:20-2:50
順調に勝ち進む長瀞 30秒

2:50-3:30
他は問題あり 40秒

3:30-3:50
やる気なし 20秒

3:50-4:10
そりゃあ長瀞のためですから 20秒

4:10-4:40
折原は日本代表候補 30秒

4:40-5:10
フェイントも通用せず 30秒


 今年は頑張りたいセンパイと複雑な気持ちで試合にのぞむ長瀞のパート。

承 (370秒)

5:10-6:10
いいとこ見せたくないの? 60秒

6:10-6:40
乗り気じゃない長瀞 30秒

6:40-7:10
気にかけるセンパイ 30秒

7:10-7:40
話してほしい 30秒

7:40-9:00
追い抜かれた過去 80秒

9:00-9:30
らしくない 30秒

9:30-10:00
長瀞を信じているセンパイ 30秒

10:00-10:55
ふたりの約束 55秒

10:55-11:20
センパイの相手は 25秒


 あきらめかけていた長瀞をセンパイが焚きつけるパート。

転 (280秒)

11:20-11:45
あきらめムード 25秒

11:45-12:25
技あり 40秒

12:25-13:00
抑え込みへ 35秒

13:00-13:30
長瀞の悲しい顔を見たくない 30秒

13:30-14:00
長瀞の寝技指導 30秒

14:00-14:25
返した! 25秒

14:25-15:00
長瀞の応援 35秒

15:00-15:30
試合終了 30秒

15:30-16:00
よくやった 30秒


 センパイの試合パート。

結 (355秒 + 105秒)

16:00-16:30
やる気スイッチ、オン 30秒

16:30-17:00
それぞれの想い 20秒

17:00-17:35
作画よき 35秒

17:35-18:25
折原の技あり 50秒

18:25-18:50
折原イッポンコール 25秒

18:50-19:15
センパイも戦う 25秒

19:15-19:55
イッポン!! 40秒

19:55-20:15
じゃなかった 20秒

20:15-21:05
心に火がついた 50秒

21:05-21:55
長瀞の本心です 50秒


21:55-23:25
ED:「MY SADISTIC ADOLESCENCE♡」長瀞さん(上坂すみれ)、ガモちゃん(小松未可子)、ヨッシー(鈴木愛奈)、桜(井澤詩織) 90秒


23:25-23:40
次回予告 15秒


 長瀞が全力で戦い、自分らしさを取り戻すパート。

シーンリプレイ

9:30-10:00
長瀞を信じているセンパイ 30秒

 世界でただひとり、センパイに信じてもらえるだけで幸せになれる。強くなれる。


13:00-13:30
長瀞の悲しい顔を見たくない 30秒

 あのヨワヨワキモキモだったセンパイが長瀞の笑顔のために戦っている。


16:00-16:30
やる気スイッチ、オン 30秒

 とっても美しいアニメーションと作画。いつにも増して輝いてみえる。


感想

 学校内での柔道大会という珍しいイベント。運動の苦手なセンパイが柔道を頑張る展開というのは想像がついたが、長瀞が過去にトラウマがあり、それに立ち向かうというのは意外だった。

 これまで何でもそつなくこなせる印象が強かった長瀞にも、あまり思い出したくない事があったのだ。才能で柔道をしていた長瀞は、努力を重ねた折原に完璧に追い越された過去がある。その負けがトラウマになっている。

 その事実から目を背ける長瀞を、珍しくセンパイが”らしくない”と指摘する。きっとセンパイは、柔道をやめてしまったことではなく、負けたままで止まっている長瀞なんて見たくなかったんだろう。

 図らずもセンパイは、自分が勝てそうにない相手にも勇気を持って立ち向かい、長瀞のあるべき姿を示した。そして粘ったすえにあと一歩のところまで相手を追い詰めた。負けはしたが、その姿は長瀞の目にどれほどカッコよく映っただろう。

 結局はふたりとも仲良く敗退してしまったが、ふたりの距離はいままで以上に近づいた。センパイが真剣に戦い、応援してくれたから、長瀞は真剣に”ご褒美”をおねだりした。

 お互いに好きだという気持ちを素直に出せるようになってきたセンパイと長瀞。からかい、ふざけながらも、ふたりは進展していっているのだ。