[アニメ レビュー] 望まぬ不死の冒険者 Episode.02 駆け出しとベテラン

望まぬ不死の冒険者

 レントはミスリル級冒険者を夢見る銅級冒険者。下位の冒険者ではあったものの、新人の面倒見も良く彼をしたう者も多かった。ある日、水月の迷宮を冒険していたレントは未踏破の区域を発見した。

 しかしそこには最上位の魔物である龍がまちうけており、レントは龍に喰われてしまう。目が覚めるとレントは不死の魔物スケルトンになっていた。

 他の魔物を倒してレベルアップしたレントはグールへと進化。そこに希望を感じたレントは、再びミスリル級冒険者を目指すのだった。

※本記事は2024年3月4日時点での視聴をもとにした記事です。


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Episode.02 駆け出しとベテラン

 Episode.02の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です

<登場人物>

レント・ファイナ
銅級下位の冒険者。ランクは低いが他の冒険者からはしたわれている。縁の下の力持ちタイプの人物。
シェイラ・イバルス
冒険者ギルドの受付をしている女性。レントだけでなく冒険者たちみんなを気にかけサポートしてくれる優秀な職員。
リナ・ルパージュ
駆け出しの冒険者。実力はそこそこだが経験に乏しい。レントのサポートを受けるはずだったがレントが行方不明になり、ひとりでダンジョンにもぐることになった。


Episode.02 駆け出しとベテラン

<ストーリーの流れ>

グールになったレントが女騎士を見つける

リナとの約束

リナが買ってくれた装備と呪いのマスク

マトラの街へ入りリナの前から消えるレント


背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。



起 (300秒)

 スケルトンからグールに進化したことで、少し強くなったレント。そして駆け出しの冒険者の女騎士との出会い。レントのモノローグから、下位の冒険者であった彼が人脈を武器に世間を生き抜いてきたことが提示され、レントが”知らない人物”ということで女騎士が冒険者として初心者ということがわかり、太刀筋から正規の訓練を受けた身分のある人物ということもわかる。データとしてではなく肌感覚としてキャラクターのディティールが伝わってくるのは上手いやり方だ。


0-1:00
グールになって強くなったことを実感するレント 60秒

1:00-1:05
どこかで誰かが戦っている音 5秒


1:05-2:35
OP:「IMMORTAL」JUVENILE 90秒


2:35-3:00
スケルトンと戦う女騎士 25秒

3:00-4:00
弱くてもしたたかに生きてきたレント 60秒

4:00-5:00
経験の浅さを露呈する女騎士 60秒

承 (300秒)

 レントがリナのピンチを救う。その助けにきっちりと答えたリナに好印象。グールでありながら”冒険者”として誠実に振る舞うレントの内面が、きっちりとリナに伝わったことが嬉しい。また騎士として義理堅いリナの態度も素晴らしい。レントとリナが距離を置きながらも、見かけよりも行動によってお互いのことを評価している。これによって、レントとリナに対する視聴者の好感度はぐーんとアップしたはずだ。


5:00-5:30
助けに入るレント(グールのすがた) 30秒

5:30-6:00
なんとか自分を信じてもらおうとするレント 30秒

6:00-7:00
冒険者は助け合い 60秒

7:00-8:00
騎士の娘リナとの約束 60秒

8:00-8:35
リナの誠実さを信じるレント 35秒

8:35-9:05
ギルドへ駆け込むリナ 30秒

9:05-9:40
能力の向上を実感するレント 35秒

9:40-10:00
帰ってきてくれたリナ 20秒

転 (345秒)

 ここでレントのトレードマークであるビジュアルスタイルが決定する。またレントとコミュニケーションを取りやすくなったことで、リナも少しづつレントを受け入れて来ている様子も描かれている。ずっと微妙な距離感の映像を強調しつつ、最後にリナが震えながら手をガッと握る演出は、リナの思い切ってレントを信じる決断をしたことも感じさせてくれる。地味だけどいいシーンだ。


10:00-10:30
喋るの上達してきた 30秒

10:30-11:00
でもやっぱりまだレントが怖いリナ 30秒

11:00-12:00
リナの心遣いが心にしみるレント 60秒

12:00-13:00
顔を隠すためにマスクも買ってくれてた 60秒

13:00-14:00
似合うけど取れなくなった安物マスク 60秒

14:00-15:00
聖気を使っても取れない呪い 60秒

15:00-15:45
レントの手を握るリナ 45秒

結 (380秒 + 95秒)

 リナの手引によってレントはマトラの街へ入ることに成功する。しかしレントはリナの前から姿を消してしまう。これ以上は迷惑をかけらないと思ったレントと、できるだけの恩返しをしたいリナのすれ違いが歯がゆく感じる。物語の都合でレントをロレーヌと合流させたいのはわかるが、リナとのお別れが少々強引だった気もする。ただ、リナにはいつか再会できそうな感じだ。


15:45-16:50
距離が近くなるレントとリナ 65秒

16:50-17:55
自分といるとリナに迷惑がかかる 65秒

17:55-18:15
命を助けてくれたレントに命がけで恩を返したい 20秒

18:15-18:50
門番に怪しまれるレント 35秒

18:50-20:00
リナの機転で街に入れた 70秒

20:00-20:45
リナの前から消えるレント 45秒

20:45-22:05
ロレーヌのもとへ 80秒


22:05-23:35
ED:「Keep Your Fire Burning」阿部真央 90秒


23:35-23:40
次回予告 5秒

シーンリプレイ

9:40-10:00
帰ってきてくれたリナ 20秒

 レントを信じてくれたリナ。ホッとするシーンだ。


15:00-15:45
レントの手を握るリナ 45秒

 怖いけどレントの誠意は信じたい。そんなリナの気持ちを感じさせる行動だ。


20:00-20:45
リナの前から消えるレント 45秒

 いずれ冒険者として成長したリナと再会してほしい。


感想

 Episode.02ではレントの誠実な性格を描かれた。レントをグールの見かけだけで判断せず、自分を助けてくれた事実や行動から判断したリナも登場した。マトラの街で別れることにはなってしまったが、ふたりの気持ちのいい関係が印象に残る。

 それとは別にレントのビジュアルスタイルが決定されることも見逃せない。印象的なマスクはこの作品全体の秘密に関わるアイテムなのではないかと予測できる。聖気で取れないということは、もしかしたら呪いではなく聖なる属性なのかもしれない。

 この装備を装着するパートはストーリーのアクセントにもなっており、レントとリナの交流の描写が退屈になってしまわないようになっている。視聴者の意識をマスクやビジュアルに向けさせる”転”のパートが息抜きになっており、ふたりが別れる”結”に向かっての静と動の緩急がつけれられている。

 ここで描かれたレントの天然イケメンっぷりは、今後のストーリーで登場する協力者キャラクターたちの説得力にも関わる。みんなレントだから助けてくれるのだ。もちろん女性たちも、そんなレントだから支えたくなる。

 作品の性質上、過度なハーレムやエロはないと思われるが、色々なキャラクターがレントの人間性にひかれて集まってくるのは観ていて気持ちがいい。幸い2024冬期はハーレムやエロが大充実している。そういうのはそっちに任せて、この作品を素直に楽しんでみてはどうだろうか。