[アニメ レビュー] 転生王女と天才令嬢の魔法革命 第1話 王女と令嬢の魔法革命
転生王女と天才令嬢の魔法革命
パレッティア王国の王女であるアニスは魔法が使えない。そんな彼女は怪しげな研究を続けており、現在では「キテレツ王女」としてその名が知られている。
もう一人の主人公ユフィはマゼンダ公爵令嬢で、アニスの弟アルガルドの婚約者であった。王妃になるために生真面目な生活を送るあまり、努力が空回りしてしまいがちだ。
個性の違うふたりが力を合わせて困難を乗り越えてゆく。そんな物語が楽しめるのが「転生王女と天才令嬢の魔法革命」だ。アニスとユフィの百合ものと捉えても問題ない。これはいいものだ。
明るく太陽のようなアニスと月のように可憐なユフィ。設定自体はよくあるバディものだが、それぞれに弱さをかかえた彼女たちがどんな物語を紡いでゆくのか、先の展開が楽しみな作品だ。
※本記事は2023年2月8日時点での視聴をもとにした記事です。
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第1話 王女と令嬢の魔法革命
第1話の長さは23分40秒(1420秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- アニスフィア・ウィン・パレッティア
- パレッティア王国の王女。王位継承権は放棄しており、やりたい放題している。前世の記憶があるので、転生者と思われる。愛称はアニス。魔法への強いあこがれがあるにもかかわらず、王族なのに魔法が使えない。
- ユフィリア・マゼンタ
- マゼンタ公爵家の令嬢。文武両道の美少女で魔法も使える。次期王妃としてアニスの弟アルガルドと婚約している。愛称はユフィ。責任感が強く努力家だが空回りすることも。
第1話 王女と令嬢の魔法革命
侍女のイリアや共同研究者のティルティの心配をよそにやりたい放題のアニス。アニスの空と魔法への想いはそれほど大きなものだった。そしてあるガルドの婚約者であるユフィの放つ魔法の美しさもまた、アニスを突き動かす衝動の原風景であったのだ。
政略結婚として婚約をしているユフィとアルガルド。王妃候補として完璧な振る舞いと努力をしているユフィを軽蔑しているかのような態度をとるアルガルド。そしてもう一人、アルガルドをイラつかせる人物がいた。
学院の夜会でアルガルドに婚約破棄を宣言されてしまったユフィ。失意のどん底で夜会に飛び込んできたのはアニスだった。事情を察したアニスはユフィを公然とさらってしまう。ふたりの革命の物語は、いま始まったのだ。
第1話の見どころ
- アニスの奔放さ
- ユフィのひたむきさ
- アルガルドの劣等感
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (350秒)
0-40
追い詰められる少女 40秒
40-1:00
手ぇ出さないで 20秒
1:00-1:30
つ、つよい 30秒
1:30-2:05
狩猟の略奪姫(マローダープリンセス)35秒
2:05-2:55
誰かを笑顔にするために 50秒
2:55-3:35
魔法が使えない王族 40秒
3:35-3:55
内政の話 20秒
3:55-4:40
王国の問題児 45秒
4:40-5:50
みんなアニスの話ばかり 70秒
主人公アニスの紹介パート。
承 (335秒)
5:50-7:00
空を飛びたい 70秒
7:00-7:45
いわゆる中二病 45秒
7:45-8:45
薬で魔法効果を得ている 60秒
8:45-9:45
魔法はロマン 60秒
9:45-10:45
アルガルドの結婚相手 60秒
10:45-11:25
覚えてないかも 40秒
アニスのあこがれと魔法への想いのパート。
転 (295秒)
11:25-12:30
優等生を演じるユフィ 65秒
12:30-13:30
王妃候補として優秀な振る舞い 60秒
13:30-14:40
嫌味なアルガルド 70秒
14:40-15:10
現状のすべてが気に入らない 30秒
15:10-16:00
イリアママの心労やいかに 50秒
16:00-16:20
ホウキの暴走 20秒
ユフィとアルガルドの冷たい関係のパート。
結
16:20-16:50
王妃候補が夜会でぼっち 30秒
16:50-17:20
気丈に振る舞うユフィ 30秒
17:20-18:00
公衆の面前で婚約破棄 40秒
18:00-19:45
孤立したユフィ 45秒
19:45-20:20
折れそうになるユフィ 35秒
20:20-21:00
ヒーローはいい所でやってくる 40秒
21:00-21:45
されちゃいました 45秒
21:45-22:35
私がさらってあげる 50秒
22:35-23:40
ふたりの革命の物語 65秒
アニスとユフィの革命が始まるパート。
シーンリプレイ
4:40-5:50
みんなアニスの話ばかり 70秒
パレッティア王国ではいつもアニスの話題でもちきり。それが面白くない人物もいるようだ。
10:45-11:25
覚えてないかも 40秒
このセリフはユフィに対するもの。おそらくアニスはずっとユフィにあこがれていた。
20:20-21:00
ヒーローはいい所でやってくる 40秒
最大のピンチに転がり込んできたヒーロー!キマらないのがカッコいい。
感想
明るいアニスと自信なさげなユフィがいいコンビの作品だ。婚約破棄で自信を無くしたユフィを、天真爛漫なアニスがグイグイと引っ張ってゆく。一方でアニスは魔法が使えない。
魔法にあこがれるあまり新しい学問まで体系化してしまう。それは前世での知識が少なからずモトになっているようだ。少し気にかかるのは薬によって強化されるときの副作用。
明るく展開してゆく物語の中のかすかな違和感を残す”血”の描写。この類の物語ではもう少しライトな表現をするのが普通だ。だがこの作品では血しぶきだけでなく返り血にもこだわって描写していて、少し画面がグロテスクに作られている。
もう一つ不安なのはアルガルドの嫉妬だ。王国の者はアニスをいろいろなあだ名で呼び、問題児として扱っている。しかしそれが人望を集めているのも事実だ。「キテレツ王女」などとバカにしながら、いつも話題の中心はアニス。これが次期国王であるアルガルドには耐え難い侮辱に感じているようだ。
これらの不安がこの先のふたりの物語が血塗られたものになる予感を表したものなら、心して視聴しなくてはならない。私としてはアニスとユフィがイチャイチャするだけでもいいのだけれど……。
この物語で重要なポイントはアニスの魔法への想いになるだろう。誰かを笑顔にすること、子供の頃に見たユフィの魔法へのあこがれ。どうしようもなくピンチに陥ったとき、きっとその想いがふたりを救ってくれるのだろう。
魔物に追い詰められる少女。しかし少女はホウキとマナブレードで魔物の群れを一網打尽にしてしまう。彼女こそパレッティア王国の問題児、アニスフィア王女だ。問題児とは言うものの、王宮ではいつもアニスの話題で持ち切りのようだ。