[アニメ レビュー] 逃走中 グレートミッション Mission28 混乱のラビリンス 裏切り者は誰だ!?
逃走中 グレートミッション
Mission1からどうなることかと心配していた「逃走中 グレートミッション」だが、不安定な作画と大味なストーリーにどんどん拍車がかかって目も当てられない回もちらほら。しかしここへきて突然の神回爆誕。ついにきたと大興奮していたのは世界で私ひとりくらいだろう。
今回はロンドンを模したステージで逃走中をしているという状況だ。ハンターの追跡をかわしつつ、クロノス社が仕掛けるミッションをクリアしなくてはならない。これまで切り裂きジャックやメドゥーサなどを倒しながら逃走していた。
しかし逃走者の中に裏切り者がいることが発覚した。その殺人鬼の魔の手を逃れるというミッションが新たに追加された。果たして逃走は成功するのだろうか?
話が面白く作画安定でしかも絵が動く。この作品中で文句なしに一番のできばえだ。毎週欠かさず観ていた私にとっては宝物を見つけたような幸せである。
※本記事は2023年11月24日時点での視聴をもとにした記事です。
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Mission28 混乱のラビリンス 裏切り者は誰だ!?
Mission28の長さは23分20秒(1400秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
Mission28 混乱のラビリンス 裏切り者は誰だ!?
次々と消息を絶つ逃走者たち。絶体絶命のピンチに立たされるルナ。
ペンタの策略によって殺人鬼の正体は暴かれた。追い詰められたミカは、とうとうその歪んだ本性をあらわしたのだった。
圧倒的なミカの強さに手も足も出ない。レッドキャップがパンナを襲ったそのとき、なんとリタイアしたはずの千石さんが窮地を救った。そのパワーとスピードでミカを圧倒した千石さんはレッドキャップを倒し、ミカを逮捕することができた。そしてグレースの石化を解いた一同は、真の敵が待っているガイアロストの本拠地へと向かうのだった。
Mission28の見どころ
- 作画がきれい
- 絵が動く動く
- 犯人の正体は
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (100秒 + 200秒)
0-15
ロゴ 15秒
15-1:40
OP:「Runaway World」fhána 85秒
1:40-1:55
この中に殺人鬼がいる 15秒
1:55-2:55
これは中止か!? 60秒
2:55-3:55
緊急ミッション 60秒
3:55-4:25
大喜びの真犯人 30秒
4:25-5:00
ゲームが始まった 35秒
緊急ミッション発動のパート。
承 (375秒)
5:00-5:30
誰も信じられないミカ 30秒
5:30-6:00
ミカがやられた 30秒
6:00-6:20
クレアまで…… 20秒
6:20-7:05
パンナを疑うリリィ 45秒
7:05-7:40
襲われるリリィ 35秒
7:40-8:40
ハンターさえも餌食に 60秒
8:40-9:50
マリンもまた 70秒
9:50-11:15
パニックになるルナ 85秒
逃走者が次々と襲われてゆくパート。
転 (325秒)
11:15-12:00
ペンタだった 45秒
12:00-12:30
やるじゃんペンタ 30秒
12:30-13:00
正体をあらわしな! 30秒
13:00-13:35
初めから見抜いていた 35秒
13:35-14:20
もう逃げられない 45秒
14:20-15:00
ついに本性をあらわしたミカ 40秒
15:00-15:30
レッドキャップ 30秒
15:30-16:00
生まれついての殺人鬼 30秒
16:00-16:40
押さえきれなくなった欲望 40秒
逃走者たちの仕掛けた罠にハマり犯人が正体をあらわすパート。
結 (310秒 + 90秒)
16:40-17:00
逃げろー 20秒
17:00-17:35
圧倒的な強さ 35秒
17:35-18:00
パンナのピンチ 25秒
18:00-18:35
千石さん! 35秒
18:35-19:00
遅いのはお前だ 25秒
19:00-19:25
ここで終わりだ 25秒
19:25-19:55
脱出成功 30秒
19:55-20:33
ミカは連行 38秒
20:33-20:55
グレースさん石化解除 22秒
20:55-21:35
秘密組織の一員だった 40秒
21:35-21:50
ガイアロストの本拠地へ 15秒
21:50-22:50
ED:「克己心」Mr.ふぉるて 60秒
22:50-23:20
次回予告 30秒
ミカを倒しグレースの石化を解くパート。
シーンリプレイ
9:50-11:15
パニックになるルナ 85秒
緊迫感のあるシーン。振り返るルナの作画が美しい。
13:00-13:35
初めから見抜いていた 35秒
とぼけたキャラクターの鋭い一面。ペンタのようなキャラクターは昭和にはよく登場したキャラクターだ。
19:55-20:33
ミカは連行 38秒
この回全体を通してキャラクターの魅力を存分に発揮していたミカ。なぜかペンタに執着している。まさかのペンタとミカがくっつく展開もアリなんじゃないかと思う。
感想
怪物や精霊などと戦っていたとおもいきや、いきなり本格推理ミステリものに早変わり。ちなみに逃走者が覚醒するデバイスもいつからかいきなり登場して私を驚かせた。そして突然の神回。
人気アーティストのOPソングや複数の有名声優の起用など、この作品に力を入れている片鱗は見えるものの、回を重ねるごとに不安定な作画や絵が動かないシーンが増えていった。そういう流れで観ていたので、私は突然の神回に動揺してしまったのだ。予算と時間に追われるスタッフの本当の実力と意地を感じる回でもあった。
作画とアニメーションの良さはもちろんのこと、ミカの演技もリミットがハズレていて最高だ。清楚系ヒロインのイメージの強い声優さんなので、こういう演技が聴けるのも貴重だ。ものすごくノリノリで狂気を演じているのが伝わってくる名演だった。
ストーリーの内容も先を予想するのが楽しかったし、複数の可能性を予感させる演出も良かった。情けないキャラクターのペンタがずる賢く活躍するのも、昭和的なお約束で爽快感があり面白かった。まさに「こういうのでいいんだよ」である。
そこで問題になってくるのがハンターの存在意義だ。これまでの話でもピンチのダメ押しやミッションの障害として、”話を面白くするため”に配置されていた。しかし私としては、いいところで話の腰を折る邪魔者としか思えなかった。
ハンターのキャラクター性それ自体は面白く、このコンテンツの要となる存在だ。彼ら特性や弱点をうまく利用して面白く魅せるような試みが成功すれば、人気コンテンツのアニメ作品としてではなく独立したアニメ作品としてもっと評価されるのではないだろうか。
なんと逃走中のメンバーが凶悪な殺人鬼だという。中止を求める声にもかかわらず、ゲームマスターは緊急ミッションを発動。それは”15分以内に裏切り者から逃れ、地下迷宮から脱出せよ!”という過酷なものだった。