[アニメ レビュー] 夢戦士ウイングマン 第36話 美紅にサヨナラのメッセージ
夢戦士ウイングマン
小さな頃からヒーローが大好きだった私は周囲の同級生たちの興味がガンダムやハリウッド映画やアイドルなんかに移っていってもアニメや特撮のヒーローが大好きだった。まぁ適当に話を合わせるくらいの協調性くらいは当時の私も持ち合わせていたが。
そんな私も中学生あたりになると思春期になり女の子にも興味が湧いてくる。その頃になると特撮ヒーローが大好きな自分と女の子の前でカッコつけたい欲望にギャップが生まれてしまう。いくらヒーローが好きでも、それが幼稚なことくらいの自覚はもっていたのだ。
そんなモラトリアムの入り口に立ったばかりのエロガキの悩みに、とんでもない正解を叩きつけたのが「夢戦士ウイングマン」だ。異次元のポドリムスが地球人を奴隷化するために攻め込んできた。それを阻止するために地球にやってきた少女アオイと共に広野健太が大活躍する。
ヒーローに憧れる広野健太はまさに当時の私の分身だった。ポドリムスの独裁者リメルが放つ怪人たちは次々と美少女たちにエッチな攻撃を仕掛けてくる。「しょうがない怪人たちが悪いんだ、別に俺は見たくないけど。」見事な言い訳理論まで用意してくれていた。
この第36話は全国の私のようなエロガキたちにビンタを喰らわし、NTR属性を植え付けるという暴挙に出た回だ。せっかくいい感じになってきた美紅ちゃんがまさかのNTR。どんだけ俺たちの性癖を歪めたら気が済むんだ桂先生!
※本記事は2023年8月25日時点での視聴をもとにした記事です。
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第36話 美紅にサヨナラのメッセージ
第36話の長さは25分5秒(1505秒)。独断で起承転結の4つに分割している。これ以降はネタバレ注意です。
<登場人物>
- 広野 健太(ひろの けんた)
- 仲額中学校に通うヒーローに憧れる少年。同級生の美紅ちゃんに恋をしている。ウイングマンとして活躍するにふさわしい体になるれように日々努力している。
- 夢 あおい(ゆめ あおい)
- 独裁者リメルの野望を阻止するためポドリムスからやってきた。名前は三次元で生活するためのもので本名はアオイ。健太とは姉と弟みたいなもので、いつもじゃれ合っている。
- 小川 美紅(おがわ みく)
- 健太の同級生の少女。内気で地味な性格。実は美紅も健太のことが好きで両思い。健太が悪者と戦っているのを知り、自分も変身して戦うことを決心した。
- 神矢 麗一、麗奈、麗人(かみや れいいち、れいな、れいと)
- 健太たちの関係をバラバラにするために送り込まれたポドリムスからの刺客。巧みな演技と連携が脅威となる。
第36話 美紅にサヨナラのメッセージ
昨日の失態を美紅ちゃんとアオイに許してもらえない健太。そんなとき神矢麗奈に校舎裏に連れてこられた健太は、衝撃の事実を知らされる。なんと麗一と麗人にはポドリムス人が乗り移っており、美紅とアオイと結婚したがっているというのだ。ふたりとの関係を断つように麗奈からお願いされる健太。しかも麗奈には爆弾が仕掛けてあるという。どうする健太。
麗奈を助けるために美紅ちゃんに絶交を叩きつける健太。次第に健太から心が離れてゆく美紅ちゃん。ふたりのイザコザを不審に思った布沢さんは調査に乗り出す。しかしなすすべもなく健太たちの関係は壊れていってしまうのだった。
どんどん空中分解してゆく健太たち。追い打ちをかけるようにボクシングの決闘に承諾をせまる神矢兄妹。麗奈のために仕方なく決断する健太。試合が始まってみると、なんと神矢兄妹のセコンドにはアオイと美紅ちゃんが!とんでもない精神的なダメージを負ったまま試合開始のゴングは鳴らされた。しかし健太にはさらなる試練が待っていたのだった。
第36話の見どころ
- NTR
- 正義感の落とし穴
- 神矢兄妹の嫌らしい作戦
※背景色つき文字で書かれたシーンは、シーンリプレイ対象のシーンです。
起 (92秒 + 208秒)
0-10
ロゴ 10秒
10-1:32
OP:「異次元ストーリー」ポプラ 82秒
1:32-2:05
俺もアオイさんにいじられたい 33秒
2:05-2:45
ヒロダーだ 40秒
2:45-3:00
対抗する健太 15秒
3:00-3:50
そりゃ怒られる 50秒
3:50-4:33
北村先生 43秒
4:33-5:00
神矢麗一、麗奈、麗人 27秒
健太たちのクラスに三つ子の転校生がやってくるパート。
承 (330秒)
5:00-5:30
操られてスカートめくり 30秒
5:30-6:25
松岡先生まで毒牙に 55秒
6:25-6:33
計画を始めよう 8秒
6:33-7:25
広野家の血だった 52秒
7:25-8:00
孤立する健太 35秒
8:00-8:50
理由は結婚したいから 50秒
8:50-9:20
健太に抱きつく麗奈 30秒
9:20-10:00
約束をさせられる健太 40秒
10:00-10:30
お仕置きされる麗奈 30秒
健太が神矢三兄妹に騙されるパート。
転 (315秒)
10:30-11:00
大胆な絶交 30秒
11:00-11:25
くっ…辛いぜ 25秒
11:25-12:10
敵の思うつぼ 45秒
12:10-12:19
新聞部の布沢さん 9秒
12:19-12:40
この手口はやばい 21秒
12:40-13:00
おいおいおいおい 20秒
13:00-14:00
なんて巧妙な作戦なんだ 60秒
14:00-14:35
亀裂は広がってゆく 35秒
14:35-15:45
先走る松岡先生 70秒
健太と美紅ちゃんの関係が壊れてゆくパート。
結 (448秒 + 112秒)
15:45-16:20
去ってゆく美紅ちゃん 35秒
16:20-16:50
悪い夢 30秒
16:50-17:10
健太の葛藤 20秒
17:10-17:40
効いてる効いてるw 30秒
17:40-18:15
仕組まれた決闘 35秒
18:15-18:50
変身してはいけない 35秒
18:50-19:30
もうやるしかない 40秒
19:30-19:40
これは大ダメージ 10秒
19:40-20:50
布沢さんのカン 70秒
20:50-22:10
絶望的ダメージ 80秒
22:10-22:40
ヒロダー!! 30秒
22:40-23:00
住所が調べられる時代 20秒
23:00-23:13
謎のポドリムス人 13秒
23:13-24:33 ED:「WING LOVE」山中のりまさ 80秒
24:33-25:05
次回予告 32秒
健太が決闘の罠にはめらるパート。
シーンリプレイ
6:33-7:25
広野家の血だった 52秒
これが昭和の下ネタ。当時はなんとも思わなかったが、今はちょっとキツい。もっとソフトに聞こえるアレンジが必要だろう。
13:00-14:00
なんて巧妙な作戦なんだ 60秒
お互いが誤解する証拠を見せつけ殴らせる。事実を積み重ねていって騙す。恐ろしいほど巧妙な手口。
20:50-22:10
絶望的ダメージ 80秒
美紅ちゃんの気持ちが完全に麗人に持っていかれているのを見せつけられる健太。ここのNTR感はやばい。
感想
ウイングマンのアニメが始まったときは大興奮したものだが、キャラクターデザインが物足りないと思っていた。原作の魅力を十分に再現しているとはいえず残念に思っていた少年少女も多かっただろう。
令和の今なら超絶作画のウイングマンが観れそうではあるが、いろいろと規制が入って放送できないか謎の光だらけになりそうだ。そんなことになるくらいなら、単行本を集め直して読んだほうがよさそうにも思う。
包み隠さず告白すると、当時の私は”顔が可愛い”くらいしか女の子の評価基準を持っておらず、非常に幼稚というかある意味純粋であった。そこに”尻”だの”お姉さん”だの”同級生”だの”年下”だの”ロリ”だのの概念を叩き込んだのはウイングマンだった。私と同じように性癖を歪まされたあの頃の少年少女たちは多いだろう。
今回はNTRがとても印象的な神矢兄妹との戦いだ。知的に嫌らしく追い詰める神矢兄妹の作戦に正義感の強い健太はまんまとはめられてしまう。真面目な性格の美紅ちゃんとまっすぐな健太は、逆にそれが弱点になってしまったのだ。
神矢兄妹の企みを分かっていても、他人に喋ってしまうと麗奈に仕掛けられた爆弾が爆発してしまう。他人に伝えられないもどかしさがこの話の肝だ。古くは「ウルトラマン 第33話 禁じられた言葉」で使われた手法である。いつの時代も精神攻撃は基本なのだ。
特筆すべきはボクシングのシーンでの健太の絶望。麗一と麗人のセコンドにつくアオイと美紅ちゃんを見せつけるシーン。やり返した健太に傷つく麗人から美紅ちゃんが顔を背けるシーン。そりゃ内なるNTRも開花するってもんですよ。
さらに次回予告での麗奈とのキスシーンなんか見せられたらもう頭ぐちゃぐちゃ。これは美紅ちゃんもNTRに開眼するんじゃないか?なんて勘ぐってしまう。こんなの次も観るしかない。
第36話は多少の昭和的下品なギャグはあるのだけれど、実はウイングマンにしてはエッチなシーンの無い地味回なのだ。キャラクターの心理描写にフォーカスした話も面白い。さすがジャンプ黄金期の作品はひと味もふた味も違うなと思う。
仲額中学校に新しい先生、そして健太たちのクラスには三つ子の神谷麗一、麗奈、麗人が転校してきた。